« 山行 表尾根の紅葉 塔ノ岳表尾根その2 | トップページ | 山行 湘南妙義にリス跳ねる 鷹取山その2  »

2014年11月11日 (火)

山行 逗子の古刹神武寺 鷹取山その1

 三浦半島には目立った山はないが、中央を南北に貫く横浜横須賀道路を走っていると、低山ながらも山が幾重にも連なっていて、山深い景色に驚かされる。三浦の山を歩くのは2年半以上前の冬に武山と三浦富士を歩いて以来(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-f139.html)であるが、最近すっかりユーチューバ―になっている天然児を立ち直らせる低山コースが三浦半島にはあるのではないかと、踏査してみることにした。

 まず目をつけたのが、逗子市と横須賀市の市境に位置する鷹取山である。大磯に生まれ育った私は、母校の校歌にも唄われた大磯のシンボルマウンテン鷹取山に慣れ親しんできたので、他に鷹取山があること知った時は、「三浦に低い鷹取があるのかよ」と聞き流したものである。しかし、山の知名度からいえば、三浦半島の鷹取山の方がはるかに有名でのようだ。その証拠に、鷹取山を区別するとき、大磯の鷹取山は頭に「湘南」をつけられて「湘南鷹取山」と呼ばれることがある。少々悔しい。

P1120594 なぜかセピアなスカ線

 鷹取山の由来は、読んで字のごとく、歴史的に有名な人物が鷹狩をしたことに由来しているが、大磯の場合、徳川家康が鷹狩をしたことに由来している。三浦の鷹取山の場合は、太田道灌である。江戸城に纏わる先人、後輩が鷹狩をした場所が同じ鷹取山と呼称されていることが面白い。

P1120595 閑静な住宅街の中の東逗子駅

 さて、JR横須賀線東逗子駅に下車して、駅裏から先ずは鷹取山の中腹に建つ神武寺の境内を目指す。神武寺の名は、寺が建つ岩山が「神之嶽」と呼ばれる山岳信仰の山であったことに由来するらしい。クスやスダジイなど常緑樹とクヌギ、コナラなどの落葉樹の入り混じった緑豊かな森に延びる参道は岩山を掘削して造られているが、この岩は鷹取山一帯の地質の特徴である凝灰岩であろう。苔生した岩肌が何とも涼しげで味わい深い。その岩肌に生えるシダやカズラ、イワタバコなどの植物は、岩からしみだす水分で生育する珍しい植生だそうだ。

P1120600 手掘りで切り開いたのかね? P1120601

 駅から15分ほどで神武寺の境内に入る。モミジが結構植えられているが、何れもまだ青々していて紅葉はまだ先のようだ。医王山神武寺は奈良時代の724年にかのスーパー坊主行基が建立し、後に最澄の弟子である慈覚大師円仁によって再興された天台宗のお寺で、中世は源頼朝や小田原北条氏などの武家の信仰を集め栄えた。豊臣秀吉の小田原攻めの際、兵火により焼失しているが、徳川時代に再興されている。北条氏の庇護を受けたことにより小田原の役で焼かれ、徳川時代に復興するという流れは、関東の寺社によくあるパターンである。ちなみに神武寺の大きな梵鐘は逗子八景に名を連ねている。

P1120606 神武寺境内 P1120608 逗子市民に時を告げる梵鐘

P1120613 薬師堂

 静かな境内で暫し鳥の鳴き声などを聞いて一休み。と、ザワザワザワ・・・ピーチクパーチク・・・鳥ではない。相当数の集団、それも幼稚園児のような子供たちが参道を上がってくるようだ。どうやら秋の遠足にでも鉢合わせてしまったようだ。これはいかんと、一番奥にある薬師堂まで慌てて上がっていく。薬師堂には33年に1度開帳されるという秘仏薬師三尊像が安置されているほか、十二神将像や四天王像、行基像、更には奈良時代の開山当時の十一面観音像と思しき古い仏像も安置されているとのことだ。

 薬師堂の脇から鷹取山方面への登山道が延びている。(つづく)

« 山行 表尾根の紅葉 塔ノ岳表尾根その2 | トップページ | 山行 湘南妙義にリス跳ねる 鷹取山その2  »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/57946898

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 逗子の古刹神武寺 鷹取山その1:

« 山行 表尾根の紅葉 塔ノ岳表尾根その2 | トップページ | 山行 湘南妙義にリス跳ねる 鷹取山その2  »