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2014年12月

2014年12月31日 (水)

大晦日 快晴の吾妻山より

 今年も大晦日になりました。今年も「山笑海笑のブログ」をご愛読戴きましてありがとうございました。年末は子供たちのインフルにバタバタでしたが、何とか小康状態になりまして、新しい年を迎えられそうです。

Dsc08859 さすがに朝は寒い

 今日は友人と丹沢山まで歩く予定でしたが、天然児のインフルでキャンセルさせていただきました。朝起きて、地元の吾妻山に登ってきました。朝から雲一つない快晴で、箱根連山、富士山、丹沢山地と最高の眺望でしたよ。

Dsc08858 南西(真鶴半島)~北東(大山)の展望

 朝日輝く相模湾には一艘の船も出ていませんでした。大晦日と元旦は船宿も休んでいることでしょう。瀬の海のアジたちも静かなお正月を迎えていることでしょう。

Dsc08850 満開まではあと半月くらい?

 吾妻山といえば菜の花です。早くも開花していましたが、まだ三分咲きといったところでしょうか。年が明けた1月10日から菜の花ウォッチングがスタートして、賑やかな山上になることでしょう。

Dsc08867 香しい水仙の花

 菜の花よりも水仙の方が一足早く見頃を迎えていました。近づいて写真を撮っていると花の香りが漂っていました。水仙は二宮駅からの階段を上がったところに植えられています。山頂に登る前にぜひお立ち寄りください。

Dsc08852 来年も登るでー!

 日中は久しぶりに軍馬を手洗いしてあげました。今年も大活躍の1年でした。買ってしばらくは毎週のように洗車が楽しみでしたが、ここ数年は洗車機ばかりで、年に1度の手洗いとなってしまいました。来年も宜しく頼むよ!

 それでは日もくれました。皆さんよいお年をお迎えください。来年が皆さんにとって(そして私も)良い1年になりますように。

2014年12月30日 (火)

とある沼の畔にて

 12月下旬、知人のお見舞いで千葉県柏市を訪れました。お見舞いを済ませて、せっかく柏まで来たのだからと柏市と我孫子市にまたがる手賀沼に寄ってみました。手賀沼はかつて海の湾部だったようですが、地殻変動や河川からの土砂流入によって、海から切り離されてできた湖沼です。江戸時代中頃からは流域が大規模な干拓事業で農地化されて、手賀沼の水は農業用水として利用される一方で、埋立が進んで、以前の1/10ほどの面積になってしまったそうです。

Dsc08771 チーバがイチゴを食うのかよ Dsc08767_2 手賀沼

 江戸時代からの農業利水の他、コイやフナ、ウナギ、モツゴなど小型淡水魚の漁業がおこなわれていましたが、戦後流域の宅地化、工業地化が進むことで水質の汚濁が深刻化して、高度成長期には水質汚染が日本全国ワースト1になっていました。近年では同じ千葉県内の印旛沼に譲っていますが、それでもナンバー2の地位を保っています。

Dsc08764 白鳥の湖 Dsc08766_2 鳥たちの楽園 Dsc08765 餌くれー

 多くのランナーやチャリダーが行き交う堤防から湖畔に下りてみると、冬季であるためか、穏やかな水面にそれ程の汚さを感じることはありません。ヨシ原などもあったりして、多くの水鳥たちが羽を休めていました。廃業しているらしい貸しボート屋さんのプレハブを覗いてみると、大きなヘラブナの魚拓が飾られていました。水質の悪化にも強いコイやフナはまだまだ沢山いるようです。

Dsc08769_2 イルカはいるか? Dsc08762 いるか? Dsc08763 いるか?

 広いプールを見るとイルカを期待するのが天然児。湖畔をウロウロしてドルフィンジャンプを待ちわびていました。イルカはおろか、小魚一匹跳ねない冬の水面でした。風邪ひくから帰るよー!

2014年12月29日 (月)

海から見上げる山はいい♪

 海から見上げる山というと、どんな山を連想しますか?駿河湾から望む富士山はそりゃあ最高だ。薩摩半島の開聞岳や利尻富士の様な三角錐の独立峰も富士山に似た感動があるでしょう。

Dsc02685 駿河湾からの富士

 富山湾から仰ぐ立山連峰もいいですよね。能登半島の氷見あたりから眺めると、荒海寄せる冬の富山湾を隔てて、対岸に並ぶ真っ白な三千メートル級の山々はダイナミックで美しいものです。

Dsc02682 伊豆から駿河湾越しの南アルプス

 冬の相模湾だって負けてはいませんよ。冷たい北風に負けずにアジを釣りに行ったとき、箱根連山の向こうにそびえ立つ真っ白な富士山の三角錐を見たとき、この山が日本の山の王者であることを再認識させられますね。

P1120769 二宮沖から見た富士山

 丹沢だって捨てたものではありません。塔ノ岳を中心に立ち並ぶ表丹沢の山々。12月はまだ雪も少ないのですが、2月、3月になれば立山連峰のように雪化粧した素晴らしい丹沢が望めることでしょう。その頃は潮も冷えきって、かなり辛い釣りになるんですけどね。

P1120772 丹沢表尾根と大山(右)手前左は吾妻山 P1120771 大山

 丹沢表尾根の右手には、大山が独立峰のようにどっしりと座しています。「山立て」と言って、昔から漁師たちが大山をランドマークとして、船と山との位置関係から隠れ根などのポイントを特定したといわれています。

P1120775 食べて美味しい黄アジです♪

 おっと、山ばかりに見とれているとただの遊覧船になってしまいますね。高いお金を出しているんだから漁にも精を出さないと。

2014年12月28日 (日)

インフルエンザ警報発令中

 今年の年末年始は9連休!notes何をしようかなぁ~と考える間もなく、長男が我が家にインフルエンザをクリスマスプレゼント。受験生の長男は冬期講習を休んでいますが、お金って帰らないんだなろうなぁ・・・thinkまあ、受験の直前とかじゃなくて良かったと思うしかありませんね。

Dsc08361 鳥インフルにならないようにね。

 さて、長男が快方に向かう一方で、ここ数日で天然児が40℃以上の発熱。bearing小児科に連れていくと、たいそうな混み具合です。次から次へ患者がやってきます。「誰誰ちゃんもインフル」とか「うちの家の周りは全滅」とか、そんな話を聞いていると、今期もかなりの猛威を振るっていることが窺われます。

 天然児は今月初めにインフルの先駆けになったからもう大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。見事2度目のインフルエンザA型hospitalあれ?前回もA型だったけど。先生に聞いたところ、A型にも2種類あるとのこと。予防接種を受けていた長男がインフルになるし、完全な予防ってないんでしょうね。皆さん気をつけましょう。

2014年12月25日 (木)

山行 自己責任で鋸岳アタック 愛鷹連峰北部その3

 愛鷹連峰北部、黒岳~越前岳~呼子岳を縦走して割石峠にやってきました。割石峠はその名のとおり、石を割ったような岩峰の切通しになっています。切通しの先は南の大岳方面に通じる道ですが、現在は廃道になっているようです。逆に北に向かえば東沢の源頭部に下って山神社の登山口に戻ることができます。ここから東沢経由で下山すれば、以前越前岳に登った時のルートです。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-2797.html

Dsc08580 割石峠から見る沼津湾 Dsc08586 どなたかのお墨付きもあります。

 さて、割石峠から東に直進すると、愛鷹連峰の縦走ルートになりますが、鋸岳の岩峰は平成10年の大雨以降浸食が著しく、地元自治体より通行の自粛を求められています。今回は自己責任で鋸岳にチャレンジしてみることにしました。割石峠から登り返して蓬莱山。蓬莱山とは、その昔中国で東方の海上にある仙人の住む場所と信じられた山です。始皇帝より不老不死の薬を探すよう命じられた徐福が、蓬莱山と信じてやってきたのが日本でした。蓬莱山からは鋸岳の鋸歯がよく見えました。

Dsc08587 蓬莱山から位牌岳方面 Dsc08592 先ずは鋸歯のトラバース

 鋸岳に踏む込みます。先ずは鋸歯の西側をトラバースします。片側は須津川渓谷に深く切れ落ちています。危険個所には鎖が張られていますが、ルートが不明瞭でかなりの難路です。冬枯れの時期なので何とか判別できますが、草が生い茂る夏場は厳しいでしょう。

Dsc08599 キラリ光って急降下! 

Dsc08593 ちょっと、ちょっと! Dsc08600 そんな、そんな

 お次は急降下です。鎖やロープを頼りに下降しますが、この鎖やロープを固定する金具が浸食によって抜けていたりグラついていたりと、実に頼りないこと・・・おまけに足元の岩場は不安定で凍りついているところもあります。

Dsc08603 ゴッと噴かして急上昇~♪ Dsc08595 大人の危険なアスレチック

 急降下の次は急上昇です。鋸歯の鞍部に向かってザレた傾斜を登っていきます。この鎖も固定金具が危なっかしくて、荷重に耐えられるか確かめながら慎重に登っていきます。岩峰の上の方からパラパラと小石が転がってきますが、見上げれば物凄い大きな岩が迫り出しています。こういう場所を通過するときはヘルメットが必要だなと実感させられました。

Dsc08609 登れ!下を見るな Dsc08612 とにかく目先だけをみて

 鋸歯の鞍部から今度は東側をトラバース。やがて上昇気味になって、鋸歯のヤセ尾根に上がっていきます。片側が切れ落ちているので、常に目の前の斜面だけを見るようにしていました。一息入れて振り返ると、富士の裾野の先に丹沢が良く見えました。東沢を挟んで、先ほど歩いてきた越前岳への尾根道と向き合っていますが、鋸岳展望台から私が見えているのでしょうか?

Dsc08589 丹沢方面 Dsc08604 とにかく抜けていました。

 その後、ルートを見誤って、とんでもない斜面にかじりつきながら登ったり、命の危険を感じながらの場面もありましたが、鋸岳前半の危険個所は通過することができました。なせば成るものです。尾根上を歩いていくと位牌岳がだんだん近づいてきました。あのお山が私の位牌にならなくてよかったですよ。

Dsc08624 まだあるんかい!

 大沢方面への分岐点を過ぎて、あとは位牌岳への上り返しと思いきや、まだまだありました。ほとんど足場のない切れ落ちた山腹のトラバース。例のごとく鎖は不安定。勘弁してくれ!横ばいの次は縦ばいの上昇が待っています。まるで剱岳のようです。

Dsc08631 何とか位牌岳へ到達

 難所を過ぎてしばらく上っていくと、愛鷹連峰第2のピーク位牌岳(1458m)に到達しました。山頂では高年の紳士がお昼をとっていました。聞けばこのお方、愛鷹連峰の登山道保全に尽力していただいている有志で、この日も裾野市の須山方面からのルートの枝払いをして登ってこられたそうです。登山経験も実に豊富で、位牌岳から前岳までの下りをご一緒させていただきましたが、体験談を聞きながら楽しいひと時になりました。

 前岳で須山方面へ下山する紳士と分かれて、東沢方面への下山路をとりました。これまたとんでもない急降下で、驚くほど速く東沢の林道に下ってきました。後は荒れた林道を歩いて山神社の登山口へ戻ります。

★コースタイム:6時間20分

山神社7:50→8:20富士見峠→8:35黒岳→8:50富士見峠→9:10鋸岳展望台→9:40富士見台→9:55越前岳

越前岳10:00→10:35呼子岳→10:45割石峠→10:55蓬莱山→12:25位牌岳12:35→13:05前岳→13:45東沢

→14:10山神社

☆ルート地図(国土地理院)

261214

2014年12月21日 (日)

山行 ここにもあった姨捨山伝説 愛鷹連峰北部その2

 愛鷹連峰は東西、南北共に12km程度の小さな山塊で、主稜線には北から南に越前岳、呼子岳、蓬莱山、鋸岳、位牌岳、袴越岳、愛鷹山が並んでいます。主稜線から外れた北端には、先述の黒岳があって、その他にも主稜の東西に前岳と大岳があります。標高は1000~1500m程度の低山で形成されていますが、ブナや杉、ツツジなどの豊かな樹林を有しています。

Dsc08533 越前岳の展望(南~西北)

 愛鷹連峰最高峰の越前岳山頂(1504m)からの展望をお届けします。愛鷹連峰は駿河にあるのに何で越前?と思うのですが、沼津方面の山麓に住む人たちにとっては、富士山をも隠してしまう高い山で、遠く越前まで見渡せる山と信じられていたようです。富士山だって越前までは見えませんけどね。

Dsc08536 煙立つ富士市街 Dsc08566 富士川流域の山々

 西側は大きく開けていて、眼下には富士川の下流域と富士市街が広がっています。富士市内には白煙を上げる製紙工場の煙突がよく目立ちます。あの煙は大丈夫なんでしょうか?駿河湾に注ぐ河口から右手へ富士川を辿っていくと、それに沿って安倍山稜、南アルプス、天子山塊などが連なっています。

Dsc08543 南には駿河湾、沼津湾が広がります。(左奥に淡島)

 南には愛鷹連峰の山並み、その先には駿河湾が広がっています。駿河湾の左手、奥まったワンドは沼津湾です。沼津湾に浮かぶ淡島が確認できました。沼津湾の先には西伊豆の海岸線が延びています。深度数千mの駿河湾から標高3776mの富士山まで一気に駆け上がるこの地形。何ともダイナミックではありませんか。

Dsc08547 ツツジの群生する縦走路 Dsc08545 鋸岳が迫ってくる。
 越前岳の展望を楽しんだ後、南の縦走路を踏んでいきます。最初は越前岳山頂からの急降下です。山頂付近はアシタカツツジの群落ですが、密生度は半端じゃありません。今は硬いツボミですが、花の時期にはピンク色に染まることでしょう。その冬枯れの樹林の向こうに鋸岳の岩峰が迫ってきました。

Dsc08570 呼子岳山頂

 越前岳から下って呼子岳へは高低差の少ない尾根道歩きですが、所々ヤセ尾根があったりします。南面の斜面は陽当りが良くてポカポカしていますが、霜が融けだしているので滑って冷やりとさせられることも。そうはいっても楽々と呼子岳(1313m)へ到着できました。呼子岳は縦走路上のちょっとしたピークですが、山頂はツツジの木に覆われているので展望は今ひとつです。でも、平らで陽当りも良く休憩には適した場所です。振り返ると越前岳が大きく、その背後に雲に隠れはじめた富士山が見えていました。

Dsc08572 越前岳を振り返る

 呼子岳の名の由来に次のような言い伝えがあります。江戸時代に飢饉があったとき、山麓の村落では口減らしのため老人を愛鷹の山深くに捨てたそうです。よくある「姨捨山伝説」のローカル版ですね。ある若者が年老いた母をこの付近に置き去りにしたところ、それからしばらくの間、母親が寂しさに我が子を呼び続ける声が麓に聞こえたそうです。そんな悲しい伝説に由来している山ですが、今では、子供のような可愛らしいお地蔵さんが座るハイカーの憩いの場です。(つづく)

2014年12月19日 (金)

山行 ガチ対面の芙蓉峰 愛鷹連峰北部その1

 この季節、真っ白に雪化粧した富士山を間近に見られる山はどこでしょう?「四方の山を見下ろして・・・」の歌詞にあるとおり、富士山の周囲には、東に三国山稜~西丹沢、西に天子山塊、南に愛鷹連峰、北に御坂山塊~道志山塊と、ぐるりと山が囲んでいて、どの山も富士山の展望自慢の山ばかりです。あえて富士山頂との直線距離にこだわるならば、北の足和田山と南の愛鷹連峰越前岳が共に約15kmと最短距離を競います。

Dsc08461 大井松田IC付近 Dsc08462 愛鷹連峰(越前岳(右)と位牌岳)

 西丹沢の小屋泊に失敗した翌朝。軍馬を駆って東名を西へ。大井松田ICを過ぎると真っ白な富士山が正面にそびえ立ちます。御殿場ICを通過して富士を右手に送って、やってきたのは愛鷹山登山口である裾野市の山神社です。この辺りの標高は700mほどですが、とにかく寒い!予報通りの冷え込みとなったようです。2、30台は停められる山神社の駐車場を出発したのは8時前。ややスロースタートです。

Dsc08468 山神社のこじんまりとした社 Dsc08479 愛鷹山荘

 山神社登山口は、東沢の下部に位置しているため、先ずは愛鷹連峰の最高峰越前岳と連峰最北端の黒岳を結ぶ稜線を目指して斜面を登っていきます。植林帯の中に延びる涸れ沢沿いの道は緩やかですが、湿った岩が凍りついていてよく滑ります。やがて自然林となる頃には斜度を増していきます。この登りルートの上部には、愛鷹連峰唯一の山小屋である愛鷹山荘があります。個人所有の無人小屋で、水場もトイレもある有り難い存在です。

Dsc08483 富士見峠 Dsc08499 見よ!本邦一の芙蓉峰

 愛鷹山荘を過ぎて間もなく、越前岳の黒岳を結ぶ東西の稜線に出ました。富士見峠と呼ばれるこの場所から、越前岳は左手(西)ですが、右手(東)の黒岳は富士山を見るには最高の展望台ですので、ちょっと寄り道していきます。富士見峠から植林帯を少し登ったところに展望広場があって、ここからは文句なしの大富士と向き合うことができます。遮るものは何一つありません。富士山の南南東に位置する黒岳から見ると、ちょうど宝永山の爆裂火口は真正面です。fuji

Dsc08485 黒岳付近の大木 Dsc08491 黒岳山頂

 展望広場から更に進むと、尾根上に杉の大木が立っていて見事なものです。更に進むと、こんもりとした丘のような丸く穏やかなピークが黒岳山頂(1087m)です。山頂ではご婦人が一人、幕営していました。寒そうですが満天の星明かりに浮かぶ白富士は最高の贅沢ですね。愛鷹連峰はプレートのぶつかり合いで隆起した山塊で、その歴史は富士山よりも古いといわれていますが、北端に位置するこの黒岳だけは、それとは別で富士山の寄生火山のひとつと考えられています。

Dsc08511 サクサク道

 黒岳から富士見峠へ取って返して、今度は越前岳を目指します。稜線のルートは樹林に覆われていて、今ひとつ展望が開けませんが、葉を落とした木々の向こうに富士山が存在を示しています。霜で真っ白になった道。霜柱の高さが半端ない。

Dsc08517 位牌岳(左)への稜線 Dsc08515 鋸岳は通行禁止の難所

 サクサク歩いていくと、左手に鋸岳の岩峰が見えてきました。越前岳から次鋒位牌岳に連なる鋸岳の稜線は、その名のとおり鋸歯のようなギザギザの岩峰が並んでいて、低山とは思えない荒々しさを見せています。鋸岳付近の縦走路は、平成10年の大雨で登山道が崩落して、それ以降は長年通行禁止となっています。

Dsc08525 アシタカツツジの群落

 更に尾根道を進むと富士見台です。ここは日本写真協会の創始者で、生涯を通して富士山の撮影にこだわった岡田紅陽が富士山を撮影して、その姿は昭和13年に発行された五十銭紙幣に印刷されました。富士見台付近から越前岳の山頂にかけては、アシタカツツジが多くなります。冬枯れの今は何の変哲もない枯れ木ですが、花期である5月には山上はピンクに染まります。アシタカツツジはヤマツツジの固有種ですが、ヤマツツジに比して花凜は小さいもののピンク色が一際鮮やかな花だそうです。花期に訪れてみたいものです。

Dsc08528 越前岳山頂

 山神社登山口からちょうど2時間。愛鷹連峰の最高峰、越前岳の山頂(1504m)に到達しました。冬晴れの空の下、眼下には製紙工場からモクモクと煙を上げる富士市街、その向こうには駿河湾。右手には富士川流域の山々と南アルプス。北を見ればアシタカツツジの群落越しに富士山。南には愛鷹連峰の山並みと更に駿河湾、伊豆半島と最高の展望です。(つづく)

2014年12月17日 (水)

山行 安息の寝場所を求めて 西丹沢畦ヶ丸その2

 西丹沢、河内川右岸にどっしりと構えた山が畦ヶ丸(1293m)。西丹沢の盟主檜洞丸より標高はずっと低いのですが、緑が深く堂々としたその姿は、河内川を挟んで檜洞丸と対称的です。山頂付近は豊かなブナ林なので展望は開けないのですが、冬枯れのこの時季は樹間から大きな富士山が見えました。

Dsc08408 西丹沢からの富士は大きい!

 さて、山頂から少し下って、甲相国境尾根方面と南から上がってくる大滝沢ルートとの三叉路に畦ヶ丸避難小屋があります。この避難小屋は10人ほどを収容できるこじんまりとした小屋ですが、トイレも完備されているので貴重な存在です。丹沢には営業小屋の他に黍殻山、犬越路、加入道山、畦ヶ丸山頂、畦ヶ丸大滝沢(一軒屋)、菰釣山の6箇所に無人の避難小屋が設置されています。何で西丹沢に偏った配置になっているのか?加入道山以外は、東京の高尾山と大阪の箕面を結ぶ東海自然歩道にあるため、特別に整備されているのでしょう。

Dsc08405 あれ?誰かいるぞ。

 さて、小屋の前まで来ると・・・?中から談笑する声が聞こえています。あれま、何人かの宿泊者がいる模様です。西丹沢の山深く、たった一人の静かな夜を楽しみにしていただけにテンションは一気に急落。山好き同士、山談義に花を咲かせるのも悪くありませんが・・・しばらく分岐点のベンチで考えましたが、1時間ほど下った大滝沢にある一軒屋避難小屋に行ってみることにしました。沢音を聞きながらの夜も悪くなさそうです。

Dsc08410 冬枯れのブナ林 Dsc08414 霧氷を頂く御正体山

 山頂から南へと急坂をどんどこ下っていきます。山頂付近はブナの木が多く、前回ここを登って来た時は、ヒメハルゼミが鳴く初夏の森にリスが沢山いたことを思い出しました。今は大木の中で冬眠していることでしょう。木々の向こうに甲相国境の稜線、その先に富士山が見えていますが、よく見ていると道志村の建物やら御正体山なんかも確認できました。

Dsc08417 心強い仲間 Dsc08423 驚かせてメンゴメンゴ

 大滝峠上から左手に折れて、しばらく尾根を下っていくと大滝沢源頭部のステタロー沢沿いを歩くことになります。この頃になると東に下る沢筋は暗くなり始めていました。歩調を早めると突然の侵入者にシカの群れが驚いて逃げていきました。沢の小さな落ち込みを覗き込むと、ヤマメの群れが無警戒にのんびりと戯れていました。既に人間の行動する時間ではなくなっている証拠です。

Dsc08429 落ち込みを覗くと・・・ Dsc08434 あーヤマメいるよ。

 そろそろ一軒屋が近いと思う頃。?香ばしい煙の臭いが漂ってきました。ステタロー沢と鬼石沢が出合う一軒屋避難小屋に到着してみれば・・・あー!やはり河原で火が焚かれていました。おじさんが焚火番をしていましたが、小屋の中には酒瓶が並べられて宴会の準備が進められているようです。THE END・・・さすがにこの状況に割って入ることは不可能です。ショボ暮れて大滝沢を下って、すっかり日が暮れたR76に下ってしまいました。幸い、20分ほど待てば西丹沢自然教室行きのバスが上がってくるので、箒杉まで歩いてバスを待ちました。

Dsc08439 一軒屋小屋

Dsc08456 箒杉でバス待ち

 さて、帰宅してみると、かみは豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしています。遊びでは妥協しない私が貴重なお泊り山行を放棄して帰って来たんですから、それこぞ遭難して幽霊になって帰ったとでも思ったのかもしれませんね。冬山の静かな夜は回転寿司に化けましたとさ。

★コースタイム:4時間40分

西丹沢自然教室12:15→12:50下棚→13:05本棚13:15→14:05善六ノタワ→14:50畦ヶ丸15:05→15:30大滝峠上→

15:55一軒屋避難小屋→16:35大滝橋(県道)→16:55箒杉バス停

2014年12月16日 (火)

山行 枯れ木と名瀑 西丹沢畦ヶ丸その1

 冬本番。丹沢の山上は雪こそ少ないもののキンキンに冷えています。この寒さでも、塔ノ岳など表尾根は冬山銀座の賑やかさのようです。12月13日(土)、静かな冬山を求めて西丹沢方面へ出かけました。この冬に実行しようと考えている丹沢横断山行のプレ練として、お泊りセットを背負って、西丹沢自然教室を起点に畦ヶ丸を越えて、甲相国境尾根を縦走して菰釣山、更には山中湖を目指そうという計画です。snow

Dsc08367 西丹沢自然教室 Dsc08371 西沢沿いに歩く

 出足が鈍って、西丹沢自然教室に着いたのは正午前。朝から冷え込みましたが、晴天の土日だけあって、駐車場や駐車スペースには結構車が停まっています。そういえば、道中のキャンプ場にもテントがパラパラ見られましたし、近年では真冬でもアウトドアを楽しむ人が増えてきたようですね。

Dsc08375 女性的な柳腰の下棚 Dsc08381 冬でも元気!本棚

 自然教室に入山届を出して河内川に架かる橋を渡ります。河内川支流の西沢を左へ右へ渡りながら歩くルートです。西沢の源流部には本棚、下棚という2つの大きな滝があります。畦ヶ丸登山コースの目玉商品ともいえる滝ですが、冬なので水量が少ないだろうと余り期待しないで寄ってみると、いやいや、両瀑布とも結構な水量がありました。パチリと写真に収めます。camera

 本棚から急登に喘ぎながら標高を稼ぎます。このルートは、今まで下りでしか歩いたことがなかったのですが、「これを登るのは大変だろう」といつも思っていました。確かに大変です(笑)上りの勾配に加えて、いつも以上の装備の重さが堪えます。何が重いって5kgの水ですが、水場の少ない稜線歩きでは仕方ないことです。sweat02

Dsc08390 羨道を歩き・・・ Dsc08389 アセビのトンネルを抜け・・・

 西丹沢特有の白くザレた沢沿いの羨道や痩せた尾根道、アセビのトンネルを抜けていくと、東西の稜線にぶつかります。この辺りは善六ノタワと呼ばれる鞍部ですが、ここからルートは北から西へ転換して、畦ヶ丸の山頂を目指します。

Dsc08396 冬枯れの稜線 Dsc08399 小田原市街と相模湾

 尾根上は冬枯れで、樹林を透して右手(北側)に連なる甲相国境尾根が見えています。その中でも霧氷を頂く大室山の存在が気になるところですが、とにかく木が多くて、歩いていくうち遂にシャッターチャンスを逃してしまいました。同じく、後方に西丹沢の盟主檜洞丸がありましたが、こちらも同様でした。それだけ自然豊かな山という証拠なのでしょう。

Dsc08398 ダイヤモンド畦

 西丹沢登山口から2時間半で畦ヶ丸山頂(1293m)に到着。2つの滝に寄り道したので、ペース的には上出来でしょう。上りの道中で数名のハイカーに会いましたが、既に日が傾きつつある時間帯の山頂には誰もいませんでした。空山人を見ず、ただカラスの鳴き声を聞く。なぜか国境尾根の方からカラスの鳴き声が聞こえてきました。カラスは山っぽくないのですが、結構高所までいるものです。

Dsc08401 畦ヶ丸山頂

 当初、菰釣山の避難小屋で泊まる予定でしたが、時刻は3時前。これから3時間先の菰釣山までたどり着く前に日没になってしまいます。そう考えると、今宵の寝床は畦ヶ丸山頂にある避難小屋が無難です。山頂から少し下ったところにある避難小屋に向かいます。(つづく)

2014年12月 9日 (火)

老亀越冬開始

 我が家の陸亀クロちゃんにとって辛く長い冬がやってきました。暖かい時季は外で自由気侭な生活だったのが、家の中、それも狭い水槽に入れられてしまいます。まあ、1日ほとんど動かないんですけどね。

Dsc08327 久々の登場

 水槽に入れたままだと、運動不足に食欲不振で健康を害してしまうので、暖かい日は窓辺に出して日光浴をさせます。そのうち体が温まってくると、ゆ~っくり動きだします。でも、すぐに日の当たらない寒い暗がりに行ってしまうので、何度も窓辺に連れ戻します。

Dsc08329 お日様ってありがたいね♪

 運動をさせたらお食事タイム。プチトマトやらキャベツ、リンゴなどをムシャムシャと食べてくれます。この日の食事はピーマンとリンゴ。どうしてもリンゴに行っちゃうんですよね。子供のようだ。

Dsc08320 誰だって、ピーマン<リンゴ

 春が待ち遠しい、クロちゃんの近況報告でした。

2014年12月 8日 (月)

冬来たりなば・・・

 今年も師走になりました。この1年、家族皆健康で・・・と思った矢先に天然児が学校1番乗りでインフルエンザにかかりました。いったいどこから拾ってきたのでしょうか?感染に恐れおののきながらも1週間。どうやら感染は回避できたようです。

 そんなこんなで山にも海にも出れなかった昨今ですが、我が家の猫の額には、春、夏、秋、冬と1年が同時に訪れていますよ!?秋から冬に替わるこの時季、ドウダンやカエデの葉は落葉しないで残っています。

Dsc08277 夏・・・朝顔 Dsc08317 プチトマト

 夏の間、緑のカーテンで活躍してくれた朝顔。既に撤去されてネットと蔓をゴチャゴチャと放置しているのですが、朝顔は寒い朝も元気に開花しています。夏野菜のプチトマトも元気に実をならせています。クロちゃんの貴重な食糧源です。

Dsc08276 春・・・ツツジの花

 どうしちゃったんでしょうか?日なたにツツジの花が咲いていました。5月に咲くこの花が半年ずれて咲いちゃいました。今回のオオボケ大賞です。

2014年12月 5日 (金)

夜富士

 1年で最も夜が長くなる時季です。日中はポカポカ陽気でも、日没とともに寒気が襲ってきます。そんな寒い夜ですが、冬は空気が澄んで星空や夜景がきれいです。この週末は全国的に寒波到来ということで、寒さに負けず夜景を見に行くことにしました。

Dsc08299 足柄平野の夜景
 二宮から小田原や足柄方面に通じる田島の峠越え。峠を越えた下曽我側の農道から足柄平野を見下ろすと素晴らしい夜景が見えます。その中で、一際明るいのはJRの国府津車両センターです。

Dsc08304 おやまあ、フジヤマ

 街の明かりに照らされて、裾まで雪化粧した富士山が白く浮かび上がりました。手前に並ぶ真っ黒な金時や明神など箱根外輪山との対比が実に趣があります。

2014年12月 3日 (水)

山行 不動尻でお茶を 大山北麓

 ネクタイ尾根から唐沢峠に登り返す。二ノ足林道の終点不動尻への分岐点には厚木市の方が誘導に立っていた。県央部最大の観光スポット大山。登山ブーム、パワスポブームの波に乗って押し寄せるハイカーの動線は、ほとんどが伊勢原駅とのピストンだが、山頂部を共有している厚木市としても指をくわえて見ている手はない。厚木市振興のためこうしたイベントを企画して努力されているのだ。

Dsc08160 今季最後の紅葉になるだろう Dsc08178

 唐沢峠から不動尻へ下りていくにつれて紅葉が美しい。日も高くなって色彩が鮮やかである。不動尻の近くには数が少ないもののカラマツの大木があって、細かい葉が落葉して雪が降っているようだった。

Dsc08184 不動尻のカラマツ Dsc08196 流れ清らかな不動尻

 不動尻は大山の北東に位置する谷太郎川の源流部で、昔は県立のキャンプ場があった場所だ。早春にはミツマタの花、夏は涼しげな渓流、秋の紅葉など四季を通じてウォーキングを楽しめる場所。嫌よ嫌よの天然児とも何度も歩いた。ツキノワグマにも遭遇したこともあった。山の動物と人の共存する場所なのである。夏はヤマヒルだっている(笑)

Dsc08187 不動尻カフェ

 不動尻のキャンプ場跡地にテントが張られていた。何人かのハイカーやランナーが立ち寄って談笑している。これも厚木市のイベントの一環「不動尻カフェ」である。立ち寄るとドリップコーヒーやお菓子でもてなしをしてくれた。山中の温かい飲み物は何とも贅沢だ。沢のせせらぎを聞き、紅葉の山を見上げ、火を囲む。数年来途絶えているキャンプが恋しくなった。

Dsc08202 二ノ足林道からの紅葉 Dsc08204

 今回の山行のラストは、二ノ足林道歩きである。ちょうど大山を目指して歩いた弁天尾根と並行している林道であるが、谷太郎川対岸の三峰山の紅葉は見上げてみても素晴らしい彩りであった。これで終わりとしたいところだが、二ノ足林道といえば・・・

Dsc08206 山ノ神隧道

 このトンネルをくぐらねばならなかった。ギャ~~~!

コースタイム:5時間

二ノ足林道ゲート6:55→7:40見晴広場→8:20大沢分岐→8:55縦走路出合→9:40大山山頂9:50→10:00ネクタイ尾根分岐

→10:50唐沢峠→11:20不動尻11:30→11:55二ノ足林道ゲート

2014年12月 1日 (月)

山行 サラリーマンハイカーの道 大山ネクタイ尾根

 静かな大山三峰山縦走路を大山山頂へ向かう。周囲は落葉が終わって冬山の様相であるが、枯れ木も山の賑わいである。風もなく陽だまりを歩いているとガンガンに汗をかく。やがて見晴台ルートにぶつかると、いるいる登山者がわんさか歩いている。左手には箱根連山や雲の上に島のように浮かぶのは天城山だ。阿夫利神社参道方面を見下ろすと、車が数珠つなぎである。三連休、更に大山寺の紅葉がピークなのだからこの人では納得である。

Dsc08125 大山三峰山 Dsc08132 朝からご苦労様です。

 やがて大山の山頂に到着。人、人、人、とにかく多い。天気も良いのでのんびり展望を眺めたり山上クッキングを楽しんでいる。東を眺める見晴台では、ハッピを着た厚木市観光協会方が先述のイベント「温泉×トレイルフェスタinあつぎ」のアピールをしていた。大山山頂、阿夫利神社上社の周辺は伊勢原市なので、領土侵犯になるのか、アピールは厚木市側の見晴台に限定しているようだった。

Dsc08134 丹沢主脈線と富士山

 電波塔の下へ来ると、西側の丹沢の山並みと富士山の景色が良い。丹沢山では15cmの積雪があったというが、この陽気ではすぐ融けてしまうだろう。この冬は丹沢横断トレイルを狙っている山笑。丹沢主脈の山並みを眺めていると心が熱くなってきた。

Dsc08138 ココから始まる第2レース Dsc08144 北尾根歩き

 さて、本日の第2ラウンドは、電波塔下の鹿柵を跨ぐ脚立越えから始まる。鹿柵の向こう側は、大山北尾根が札掛方面に延びている。3年ぶりの北尾根。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-a24f.html)降下点である札掛方面は交通の便が悪いためか、歩く人は希である。先行者が一人いたが、すぐに左手の諸戸方面に降下していった。私と同じくマイナールート歩きを楽しむ人なのだろう。

Dsc08151 ネクタイ尾根 Dsc08153 山笑海笑は私だけではないようだ。

 北尾根上に延びるモノレールの軌道に沿っていくと、モノレールの分岐点の右手、木の枝に水色のネクタイが揺れていた。ここが知る人ぞ知るネクタイ尾根への降下点である。登山道には道迷いを防ぐため木の枝にテープが巻かれていることが多いが、この尾根には何故かネクタイが目印として巻かれている。誰がいつ頃から始めたのか知らないが、サラリーマンハイカーの小粋な悪戯であろう。そのうち私も1本奉納?したい。

Dsc08155 傾斜が急な場所も Dsc08157 三峰山に向かって下降する。

Dsc08115 見ろ!落ち葉がゴミのようだ。山の落ち葉は良い肥料になるんですよ大佐。

 ネクタイ尾根はガイドには載っていないマイナールートであるが、大山の真裏、唐沢川最上流の石尊沢に向かって尾根上を下降していけばよいので、道迷いの心配はほとんどなかろう。おまけにネクタイもある。但し、所々かなりの傾斜角なので、足を滑らさないように注意したい。唯一解りづらいといえば、尾根の下部まで来ると鹿柵が正面を塞いでいるので、ここは右手後方に平行移動していくと石尊沢に行き当たる。沢沿いに行けば堰堤のある広い河原に出られる。

Dsc08164 堰堤の河原を渡って唐沢峠に登り返す。 Dsc08169 大山を見上げる。

 堰堤のある地点から反対側の斜面を登り返す。入り口は不明瞭だが、探せば小さな石積みのケルンを見つけることができるだろう。登り返せばすぐに大山三峰縦走ルート上の唐沢峠に至る。東屋で休憩していた人が裏手から出現した不審者に意外そうな顔をしていたが、ゲリラ戦の真髄は敵後方からの攻撃にあることを忘れてはならないぞ。(つづく)

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