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2014年12月17日 (水)

山行 安息の寝場所を求めて 西丹沢畦ヶ丸その2

 西丹沢、河内川右岸にどっしりと構えた山が畦ヶ丸(1293m)。西丹沢の盟主檜洞丸より標高はずっと低いのですが、緑が深く堂々としたその姿は、河内川を挟んで檜洞丸と対称的です。山頂付近は豊かなブナ林なので展望は開けないのですが、冬枯れのこの時季は樹間から大きな富士山が見えました。

Dsc08408 西丹沢からの富士は大きい!

 さて、山頂から少し下って、甲相国境尾根方面と南から上がってくる大滝沢ルートとの三叉路に畦ヶ丸避難小屋があります。この避難小屋は10人ほどを収容できるこじんまりとした小屋ですが、トイレも完備されているので貴重な存在です。丹沢には営業小屋の他に黍殻山、犬越路、加入道山、畦ヶ丸山頂、畦ヶ丸大滝沢(一軒屋)、菰釣山の6箇所に無人の避難小屋が設置されています。何で西丹沢に偏った配置になっているのか?加入道山以外は、東京の高尾山と大阪の箕面を結ぶ東海自然歩道にあるため、特別に整備されているのでしょう。

Dsc08405 あれ?誰かいるぞ。

 さて、小屋の前まで来ると・・・?中から談笑する声が聞こえています。あれま、何人かの宿泊者がいる模様です。西丹沢の山深く、たった一人の静かな夜を楽しみにしていただけにテンションは一気に急落。山好き同士、山談義に花を咲かせるのも悪くありませんが・・・しばらく分岐点のベンチで考えましたが、1時間ほど下った大滝沢にある一軒屋避難小屋に行ってみることにしました。沢音を聞きながらの夜も悪くなさそうです。

Dsc08410 冬枯れのブナ林 Dsc08414 霧氷を頂く御正体山

 山頂から南へと急坂をどんどこ下っていきます。山頂付近はブナの木が多く、前回ここを登って来た時は、ヒメハルゼミが鳴く初夏の森にリスが沢山いたことを思い出しました。今は大木の中で冬眠していることでしょう。木々の向こうに甲相国境の稜線、その先に富士山が見えていますが、よく見ていると道志村の建物やら御正体山なんかも確認できました。

Dsc08417 心強い仲間 Dsc08423 驚かせてメンゴメンゴ

 大滝峠上から左手に折れて、しばらく尾根を下っていくと大滝沢源頭部のステタロー沢沿いを歩くことになります。この頃になると東に下る沢筋は暗くなり始めていました。歩調を早めると突然の侵入者にシカの群れが驚いて逃げていきました。沢の小さな落ち込みを覗き込むと、ヤマメの群れが無警戒にのんびりと戯れていました。既に人間の行動する時間ではなくなっている証拠です。

Dsc08429 落ち込みを覗くと・・・ Dsc08434 あーヤマメいるよ。

 そろそろ一軒屋が近いと思う頃。?香ばしい煙の臭いが漂ってきました。ステタロー沢と鬼石沢が出合う一軒屋避難小屋に到着してみれば・・・あー!やはり河原で火が焚かれていました。おじさんが焚火番をしていましたが、小屋の中には酒瓶が並べられて宴会の準備が進められているようです。THE END・・・さすがにこの状況に割って入ることは不可能です。ショボ暮れて大滝沢を下って、すっかり日が暮れたR76に下ってしまいました。幸い、20分ほど待てば西丹沢自然教室行きのバスが上がってくるので、箒杉まで歩いてバスを待ちました。

Dsc08439 一軒屋小屋

Dsc08456 箒杉でバス待ち

 さて、帰宅してみると、かみは豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしています。遊びでは妥協しない私が貴重なお泊り山行を放棄して帰って来たんですから、それこぞ遭難して幽霊になって帰ったとでも思ったのかもしれませんね。冬山の静かな夜は回転寿司に化けましたとさ。

★コースタイム:4時間40分

西丹沢自然教室12:15→12:50下棚→13:05本棚13:15→14:05善六ノタワ→14:50畦ヶ丸15:05→15:30大滝峠上→

15:55一軒屋避難小屋→16:35大滝橋(県道)→16:55箒杉バス停

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