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2014年12月21日 (日)

山行 ここにもあった姨捨山伝説 愛鷹連峰北部その2

 愛鷹連峰は東西、南北共に12km程度の小さな山塊で、主稜線には北から南に越前岳、呼子岳、蓬莱山、鋸岳、位牌岳、袴越岳、愛鷹山が並んでいます。主稜線から外れた北端には、先述の黒岳があって、その他にも主稜の東西に前岳と大岳があります。標高は1000~1500m程度の低山で形成されていますが、ブナや杉、ツツジなどの豊かな樹林を有しています。

Dsc08533 越前岳の展望(南~西北)

 愛鷹連峰最高峰の越前岳山頂(1504m)からの展望をお届けします。愛鷹連峰は駿河にあるのに何で越前?と思うのですが、沼津方面の山麓に住む人たちにとっては、富士山をも隠してしまう高い山で、遠く越前まで見渡せる山と信じられていたようです。富士山だって越前までは見えませんけどね。

Dsc08536 煙立つ富士市街 Dsc08566 富士川流域の山々

 西側は大きく開けていて、眼下には富士川の下流域と富士市街が広がっています。富士市内には白煙を上げる製紙工場の煙突がよく目立ちます。あの煙は大丈夫なんでしょうか?駿河湾に注ぐ河口から右手へ富士川を辿っていくと、それに沿って安倍山稜、南アルプス、天子山塊などが連なっています。

Dsc08543 南には駿河湾、沼津湾が広がります。(左奥に淡島)

 南には愛鷹連峰の山並み、その先には駿河湾が広がっています。駿河湾の左手、奥まったワンドは沼津湾です。沼津湾に浮かぶ淡島が確認できました。沼津湾の先には西伊豆の海岸線が延びています。深度数千mの駿河湾から標高3776mの富士山まで一気に駆け上がるこの地形。何ともダイナミックではありませんか。

Dsc08547 ツツジの群生する縦走路 Dsc08545 鋸岳が迫ってくる。
 越前岳の展望を楽しんだ後、南の縦走路を踏んでいきます。最初は越前岳山頂からの急降下です。山頂付近はアシタカツツジの群落ですが、密生度は半端じゃありません。今は硬いツボミですが、花の時期にはピンク色に染まることでしょう。その冬枯れの樹林の向こうに鋸岳の岩峰が迫ってきました。

Dsc08570 呼子岳山頂

 越前岳から下って呼子岳へは高低差の少ない尾根道歩きですが、所々ヤセ尾根があったりします。南面の斜面は陽当りが良くてポカポカしていますが、霜が融けだしているので滑って冷やりとさせられることも。そうはいっても楽々と呼子岳(1313m)へ到着できました。呼子岳は縦走路上のちょっとしたピークですが、山頂はツツジの木に覆われているので展望は今ひとつです。でも、平らで陽当りも良く休憩には適した場所です。振り返ると越前岳が大きく、その背後に雲に隠れはじめた富士山が見えていました。

Dsc08572 越前岳を振り返る

 呼子岳の名の由来に次のような言い伝えがあります。江戸時代に飢饉があったとき、山麓の村落では口減らしのため老人を愛鷹の山深くに捨てたそうです。よくある「姨捨山伝説」のローカル版ですね。ある若者が年老いた母をこの付近に置き去りにしたところ、それからしばらくの間、母親が寂しさに我が子を呼び続ける声が麓に聞こえたそうです。そんな悲しい伝説に由来している山ですが、今では、子供のような可愛らしいお地蔵さんが座るハイカーの憩いの場です。(つづく)

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