今では越せる大井川
箱根八里は馬でも越すが、越すに越せない大井川。江戸時代の言葉ですが、南アルプスに源を発する大河大井川は、徳川政権下、江戸と駿府の防衛上の理由から架橋されず、旅人は川越人足と呼ばれる人たちに担がれて川を渡っていたそうです。大雨が降ったりすると増水して、しばしば川止めが行われて旅人は難儀したそうです。
明治になって、大井川右岸の牧之原台地に入植してお茶の栽培を始めた人々が、対岸の島田宿に生活嗜好品を購入するため、大井川の架橋へを県令に陳情して、明治12年に完成したのが蓬莱橋です。その長さは897mで木造の歩道橋では世界一の長さとして、ギネスブックにも登録されているそうです。
この蓬莱橋、実際渡ってみると、欄干がなく幅は2.4mしかないので、意外と足がすくんでしまいます。川風が吹いてくると吹き飛ばされるような恐怖感が増してきます。風雨にさらされて橋の床板もかなり傷んでいます。
こういう場所でも平静なのが天然児。訳も分からず対岸には何かがあると期待しているのでしょうか?テンション高めにどんどん進んで行きました。端の方へ寄っていくと転落しそうで慌ててしまいます。天然児よ、対岸には蓬莱、宝の山があるんだよ。そう言ったのは、牧之原に入植を奨励した最後の駿府藩主で静岡県令徳川家達だそうです。
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