« 癌の快癒を祈る | トップページ | 山行 黒と白の洗礼 鍋割山稜、塔ノ岳 »

2015年3月 7日 (土)

山行 栗もドングリもないけれど 鍋割山南陵

 2月28日(土)、冬も終わるこの日は最高の晴天に恵まれたので、久しぶりに丹沢表尾根を歩くことにした。明るくなる時間も随分早くなってきたのだが、朝はまだまだ寒いのでなかなか布団を出られない。早出して大倉から塔ノ岳を越え蛭ヶ岳方面に残雪を踏むつもりだったが、スロースタートとなってしまい、表丹沢県民の森から鍋割山方面にグダグダ転進した。

 県民の森まで車で入ると鍋割山はお手軽すぎるので、鍋割山稜を歩いて塔ノ岳まで歩くことが多いのだが、たまにはいつも歩かないルートを歩きたいと思い、県民の森を歩いて鍋割山南陵の櫟山(くぬぎやま)に登り、そこから栗ノ木洞を経由して鍋割山を目指すことにした。

 県民の森は丹沢内に東、西、表3箇所あるが、いずれも歩く人は少なく遊歩道も荒廃しつつある。表丹沢県民の森も登山口として車を乗り入れる人が多いものの、県民の森の散策を目的とした人はほとんどいない。奥多摩三頭山の東京都民の森と比較すると、人気の差は歴然たるものだ。

Dsc00176 朝飯中、失礼 Dsc00178 県民の森から見上げる表尾根

 林道を歩いて二俣方面を目指す人を尻目に県民の森に踏み入れると、ニホンジカの群れが出迎えてくれた。野生の動物たちはしたたかだ。人が少なくなった地域にはすぐに浸透してくる。人が開発した林道や遊歩道などちょっと目を離せば瞬く間に自然に還ってしまうだろう。開発が自然を蝕んだ時代は終わり、今は自然への回帰の時代である。

Dsc00183 松が見事な櫟山 Dsc00182 相模湾を見下ろす。

 九十九折の急登を上り詰めていくと樹林が開けて、明るいカヤト野原の櫟山(810m)の山頂である。山名になっているクヌギの木は見当たらず、立派な松の大木が数本そびえている。櫟山は鍋割山から南へ延びる南陵上にあって、南に下れば寄(やどろぎ)に下山するし、北に上れば鍋割山に至る。それにしてもここから見下ろす相模湾は実に素晴らしい。

Dsc00188 栗ノ木洞。次いってみよう! Dsc00187 松に富士

 櫟山から鍋割山南陵を歩いていく。すぐに暗い植林帯に入って、間もなくすると栗ノ木洞(908m)を通過する。立ち止まる価値を見いだせない場所だ。櫟山のクヌギ同様、栗の木などはどこにもなく、檜の森に覆われている。植林以前は栗やクヌギが生えていたのかもしれない。

Dsc00192 左が切れ落ちる後沢乗越 Dsc00195 小丸のピーク

 栗ノ木洞から下降すると後沢乗越の鞍部に至る。ここで二俣方面からのルートと出合う。ここまで誰ひとり会うことはなかったが、二俣方面からワンサカ登ってきて、山頂までは鍋割銀座の賑やかさであった。山頂近くに残雪があるかと思って準備してきたが、鍋割山南稜には雪は皆無であった。

Dsc00196_2 鍋割山荘 Dsc00197 西側の展望

 県民の森駐車場から2時間弱で鍋割山(1273m)に到着した。時間は二俣経由の最短ルートとさほど変わらないが、それならば林道歩きが長い二俣経由よりは、変化に富んだ南稜をお薦めする。

Dsc00199 天晴! Dsc00201 御正体山の先に北岳

 山頂は風もなく、気温も高めであったにもかかわらず、山頂からの富士山ははっきりとしていて、その右手には聖、赤石、荒川、白根三山と南アルプスの名峰が並んでいた。今まで何度も見た展望であるが、良いものは何度見ても良い。(つづく)

« 癌の快癒を祈る | トップページ | 山行 黒と白の洗礼 鍋割山稜、塔ノ岳 »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/59148076

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 栗もドングリもないけれど 鍋割山南陵:

« 癌の快癒を祈る | トップページ | 山行 黒と白の洗礼 鍋割山稜、塔ノ岳 »