雨ニモ負ケナイ梅雨イサキ
相模湾、東京湾のアジ釣りが低調の昨今。おお神よ!私はどこで何を釣ったらよいのでしょうか?え?釣りなんてとんでもないって。いやいやいやそう硬いことおっしゃいますな。と、やってきたのは外房勝浦。この時期釣果が堅いのがイサキです。「梅雨イサキ」と言われているように今がベストシーズンであります。個人的には3年ぶりのイサキ釣りに行ってきました。
「ゆったり、たっぷり、の~んびり」のキャッチフレーズでおなじみ勝浦の某ホテル近くに川津港という港があります。この港の船宿・鈴丸はイサキ釣りでは有名な船宿で、連日定量50尾(外房では漁業資源保護のためイサギは1人50尾までしか釣れません。)の好釣果が続いています。連日の好釣果に釣られてか、呼びかけに13人が集まって久しぶりの仕立船がチャーターできました。
夜半から降り続く雨は時折強くなりますが、イサギの強烈な絞込みが楽しみで全然気になりません。片舷6、7人と賑やかですが、外房は船が大きいので不自由はありません。久しぶりに顔を合わせる仲間もいて、出船待ちの間もワイワイガヤガヤ会話が弾みます。耳を傾けていると、あっちが痛い、こっちが痛い、ガンが良くなったとか、病気の話が多いですね。それもその筈。幹事の私以外のメンバーは全員再雇用組なんですから。そういえば4月に亡くなった当会のY御大はイサギ釣りが大好きだったなぁ・・・船上に集う皆さんはいつまでも元気に釣りをして欲しいものです。
5時半に出船。船は灯台が目印の勝浦の半島を回り込んで、海中展望塔が目立つ海中公園の前までやってきました。イサギは根の上に群れを成すので、船頭さんはソナーで根を探って船を根の潮上につけます。「はい。それでは始めてください。タナは18m。21mから上げていってください。」船頭さんの号令一下。一斉に仕掛が投入されます。それにしてもイサギはタナが浅いなぁ。
イサギ釣りは潮上から船を流して根上に差し掛かったときが勝負。船が根の潮下に流れると再び上に移動して再トライです。指示タナの仕掛け分(3m)下ろしてタナまで誘いあげるのが基本スタイル。これを何度か繰り返していると、ギューンと強烈な絞込みがありました♪慎重に巻き上げると30cmほどの良型イサギが躍り上がりました。ポンプで海水が貯められるバケツに踊る魚体が1つ2つ・・・
やがて当たりが渋くなると、船は西へ西へと根を移動して行きます。雨は強弱がありましたが、波風はなく釣りには良いコンディションです。でも、潮が緩いようで当たりは今ひとつ続きません。やがて船はおせんころがしの沖までやってきました。江戸時代、強欲な金貸しの父を諌めるためこの断崖に身を投げたおせんの悲話が伝わる場所です。昭和20年代には残酷な殺人事件の舞台にもなりました。
ふと気が付けば、西に鴨川のリゾートマンションも見えています。この辺りは日蓮上人が生まれた聖地天津小湊の沖ですが、鴨川といえば天然児の聖地カモシーがあります。今年も連れてきてあげたいなぁ。当たりが遠のくと雑念ばかり湧いてきます。
そうこうしていると今回唯一の入れ食いタイム!ってそんな時に限って手前祭りしてしまうのが修行が足りない証拠です。遅れてはならじと誘う竿にも力が入ります。今までイサギが悠々と泳いでいたバケツが少しずつ賑やかになって、通勤電車の様になってきました。11時も過ぎて沖上がり。20~35cmのイサギが25尾と定量の半分でしたが、良型が多かったのと大きなウマヅラハギが数匹交じってくれたので、クーラーは何とか満たされました。他のメンバーは10尾ほどから40尾近くまで個人差が出たようです。
沖上がり後は船宿で女将さんのランチをご馳走になって解散です。釣果は「ゆったり、たっぷり、の~んびり」とはいかず渋めでしたが、最初から最後まで会話が弾む同窓会の様な釣行を皆さん楽しまれたようでした。でも、後10年もしたら私一人で釣りをすることになるかもなぁ・・・ちょっと不安な海笑でした。
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なかなか釣れて良かったね。
その日は私は空の上でした・・・。orz
今ドイツのハンブルグにいます。
本日ミュンヘンに移動して明日帰ります。
投稿: どっちー | 2015年6月17日 (水) 12時54分
欧州とは今回は遠いですね。
堀越二郎みたい。
投稿: 海笑 | 2015年6月17日 (水) 21時11分