山行 花のオジさんバテバテ 白峰三山縦走その2
広河原山荘を出発。先ずは大樺沢を詰めていきます。南アルプスらしい鬱蒼とした樹林を歩いて行くと、梅雨時らしく右から左から水量豊富な沢が落ちてきます。広河原から北沢峠へバスを乗り継ぐ人が多いものの、天下の北岳ですから向かう人も多く、早くも前日組は下って来ています。登山道沿いにはミヤマグンナイフウロ、ミヤマハナシノブ、ハクサンフウロ、クルマユリ、オトギリソウなど色とりどりの花々が咲いていました。
クルマユリ
オトギリソウ
広河原から1時間半で大樺沢雪渓の下に到達しました。遥か上方、北岳の左肩まで雪渓は上っています。雪の割れ目から轟々と雪解け水が流れていました。この真夏に雪渓は爽やかですが、雪の上を落石が転がってくることが多いので迂闊に近づかないほうが良いでしょう。
雪渓を見ながら間もなく大樺沢二俣の分岐点。正面には堂々としたバットレスの岩峰。それを挟んで、左俣ルートは雪渓を登り詰めて八本歯のコル経由で北岳山頂へ通じます。右俣ルートはお花畑、肩ノ小屋を経由して北岳山頂へ通じています。雪渓方面に踏み出す人が多いようです。北岳ピストンならば雪渓を上ってお花畑を下りますが、今回は片道なので右俣のお花畑ルートを進みます。
二俣から右俣ルートは標高差600mの急登をジグザグと登りつめていきます。晴天下で気温が上がったこの日は、たちまちバテバテ状況に陥って、小まめに休憩を取りつつ登っていきます。この辺りダケカンバは斜面に沿って真横、あるいはやや下方に伸びていますが、雪の影響なのでしょう。
ダケカンバ樹林を抜けると見事なお花畑に出ました。圧倒的なのはシナノキンバイの黄色ですが、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、キバナシャクナゲ、イワカガミなどの個性豊かな花々が咲いていました。花の子はルンルン行っちゃいますが、花のオジさんはバテバテです。ふと振り返れば、鳳凰三山、特に地蔵岳のオベリスクが目立っていました。
急登を登り詰めると小太郎山への分岐点。この辺りからハイマツと花のモザイクの稜線歩きになります。行く手には肩ノ小屋、更に北岳の山頂も望めるようになってきました。北岳もさる事ながら、展望は一気に開けて、正面に甲斐駒ケ岳、鋸岳、仙丈ヶ岳が並んでいました。広河原から北沢峠へ乗り継いだ人たちはあの頂きを目指していることでしょう。(つづく)
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