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2015年9月 6日 (日)

山行 神秘な池とお花畑。そして岩峰に挑む 蝶ヶ岳、常念岳縦走その3

 蝶槍のピークから先は稜線の雰囲気が変わって大きく落ち込みとなる。標高差200mほど一気に下りとなるのだが、蝶槍よりも200m高い常念岳を考えると何とも口惜しい。下った鞍部からシラビソの樹林に入る。たまに進行方向の左手(西)、右手(東)がたまに切れて展望を得られるのだが、左手には相変わらず雲が晴れない穂槍の稜線が見える。右手はというと、本来は松本平の安曇野辺りを見下ろすのだろうが、ガスガス真っ白な世界である。このガスが時折稜線に這い上がってくると、霧雨が降ってくる。来んな!来んなと心で念じながらの歩き。

Dsc03774 山上の神秘なる池をのぞきこむと・・・

Dsc03767 ? Dsc03772 ウパ?

 しばらく標高2400~2500m間ほどの樹林の中を上下しながら常念岳を目指す。毎日のように稜線上は雨が降るので、鞍部は湿地となっていて、澄んだ水をたたえた小さな池もあった。青空を映した水面を覗き込んでみると・・・?オタマジャクシが沢山いるぞ。いや、よく見ると、ウーパールーパーの様に頭部の両側に触覚のようなものが出ているのでオタマジャクシてはない。高山に生息するサンショウウオの幼生のようである。厳しい環境でよく生きていくものだ。

Dsc03756_2 シラビソ林

 この区間では常念岳方向から高年のグループや親子連れが対向してきた。安曇野の一ノ沢、あるいは自分が起点とした三股の登山口から入山して、常念小屋に1泊し、2日目はこの区間を歩いて蝶ヶ岳ヒュッテで2泊目。3日目は三股か上高地に下る、何ともゆったり充実した山行であろうか。常念山脈は穂槍の展望も良いし、朝の展望を拝む機会が2回もあるのだ。自分もいつかは時間に縛られないのんびりとした山行を楽しんでみたい。

Dsc03788 お花畑

Dsc03778 ミヤマシシウド(白)、ヤマトリカブト(青)、ノアザミ(赤)

Dsc03763 オトギリソウ Dsc03764 ハクサンフウロ(右)

Dsc03780 ヤマハハコ Dsc03786 ウメバチソウ

 右手の斜面の樹林が開けて、斜面のお花畑をトラバースする。初夏を彩る可憐な花々とは違って、ミヤマシシウド、ヤマトリカブト、オトギリソウ、ノアザミ、ハクサンフウロ、ヤマハハコ、ウメバチソウ・・・秋の気配が近づく晩夏の花々は、去りゆく夏を惜しむかのように咲き誇っていた。花から花へハチ、アブ、ハエなどの小さな虫たちが飛び回っていたが、汗の臭いに寄るハエたちもうるさったい。あっちの蜜がうまいぞ!

Dsc03789 蝶槍を振り返る

Dsc03815 常念への道 Dsc03807_2 常念版イルカ岩 Dsc03809 お前の命はあと三秒だ・・・
 蝶ヶ岳から蝶槍を経て常念岳へ向かうこの区間は意外と長い。9時半に蝶ヶ岳ヒュッテを出て、常念岳の岩峰を見上げる鞍部に到達したのは正午をかなり回っていた。常念岳の山頂までは岩ばかりの稜線で見通しが良く、山頂が近く感じられる。山頂に立つ人の姿も確認できた。すぐに山頂に立てるだろうとこの時点では思った。

Dsc03812_2 険しく登って Dsc03811 小ピークを巻く

Dsc03818 越えてきた小ピークを振り返る

 しかし、山頂への標高差400mほどの登り返しは実にハードであった。岩登りのような箇所は無いが、山頂に向かう稜線は岩の小ピークがいくつかあって、連なる岩を乗り越えていって頭頂部が近づくと左手に巻く。朝から7時間余り歩き続けて疲労感もあったせいか、ペースはガクンと落ちてしまった。山頂に着いてから食べる予定だったおにぎりとドーナツも、最後の小ピークを越えた山頂直下で食べてしまった。

Dsc03822 ヒーコラ山頂部 Dsc03798 北穂高かな

 おにぎりを食べて多少体力が回復したようで、ヒーコラ、ヒーコラ・・・山頂までは亀のように地道に進んでいった。すると、スローペースを守ったお陰で疲労感もなく、14時前にピラミタブルに岩が積み上がった常念岳(2857m)山頂に到達した。亀のスローな生き方は時として教訓となるものだ。先を急ぐ余り焦りばかりが募ったときは、立ち止まって亀の心になることが大切である。下から見上げた時には多くの人の姿が見えたのだが、自分が到達した時には誰もいない静かな山頂であった。穂槍は相変わらずドロンであるが・・・(つづく)

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