名橋、奇橋の猿橋を渡る
10月最後の日。天然児にババの三世代編成で、山梨県東部の紅葉見物に出かけました。月に1度は山梨に出かける山笑ですが、訪れたことのない場所はまだまだあります。今回は有名な観光地にもかかわらずノーチェックだった大月市の猿橋を訪れました。
猿橋は大月市内を東西に流れる桂川に架けられた全長30m余の刎橋(はねばし)ですが、刎橋とは桁橋や吊り橋とは異なって、渓谷など狭隘な川の両側の岩盤に基礎を打ち込んで、これに刎ね木と呼ばれる橋の基礎部分を何段か積み上げて、その上に橋を渡す珍しい架橋方式です。桁橋と違って洪水の影響を受けないという利点がありました。
桂川の深い渓谷に架けられています。
猿橋は現存する唯一の木造刎橋として、国の名勝に指定されていますが、岩国の錦帯橋、徳島のかずら橋と共に日本三大奇橋の一つとしても有名なところです。その歴史は古く、江戸時代にはこの橋上を甲州街道が通じ、更に遡って室町時代中期の軍記にも猿橋の地名が登場しています。起源は明らかではないのですが、この地に定住した渡来人が、サルの群れが数頭の体を組み合わせて渓谷を渡る光景にヒントを得て架橋したという伝説が残されていて、橋の名前にもなっています。
現在、猿橋が架かる付近には、国道20号線、県道、発電所の水道橋など複数の橋が平行して架けられていて、橋マニアにはたまらないスポットです。周囲の野山の紅葉はまだまだ先のようですが、猿橋の周辺は川風が冷たいせいか、木々が色づき始めていました。
« 山行 あの金時を越えるのだ! 箱根外輪山縦走その2 | トップページ | 松姫の悲話を偲んで峠越え »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 天然児3度目の身延山(2018.06.20)
- 富士宮浅間大社にアヒル鳴く(2018.06.17)
- 新井薬師で眼力を養う(2018.06.13)
- ガンダムとラグビーの街 上井草で御朱印集め(2018.06.12)
- 丹沢の麓に7万本のチューリップ(2018.04.12)
コメント