« 春の松田山 ミニ鉄道に揺られて | トップページ | 夜虫の声に心躍る »

2016年4月24日 (日)

翼の折れたユリカモメ~都会で暮らす人の優しさ

 半月ほど前、不忍池の畔を散歩していたとき、水辺の茂みの中に1羽のユリカモメを見つけました。不忍池には多くのユリカモメが飛来しているので、大して珍しい話ではないのですが、あれ?このユリカモメ、右の翼が折れているではありませんか!これでは飛び立つこともできないし、水面を泳ぐにも支障をきたすことでしょう。どうにかならないものかなぁ・・・と思いつつも、どうすることもできずにその場を後にしました。

Img_1714 痛々しいなぁ・・・

 その後、池の周囲を歩く度にこのユリカモメを意識するようになりました。しばらくはボート乗り場周辺で何度か見かけることはあったのですが、そのうち姿を見なくなってしまいました。可哀想に天敵に襲われてしまったのでしょうか。公園内には野良猫も多数いますし、都会の空の支配者であるカラスはそれ以上に危険な存在です。

 ユリカモメのことも忘れかけていた昨今、朝の出勤中に不忍池の畔を歩いていると、桟橋の手すりに花が備えられているではありませんか。うわぁ、入水自殺でもあったのかなと、朝からモヤモヤとした気分になりましたが・・・おや?花と一緒に1枚の写真が。その写真に写っているのは、なんとあの翼の折れたユリカモメではありませんか。

 その写真には、力尽きたであろうユリカモメに対する追悼のメッセージが記されていました。私だけでなく、他にもあのユリカモメのことを気遣う人がいたんですね。都心の真っ只中とはいえ、傷ついた野鳥が生き延びることが難しい自然界の厳しさを知りつつも、1羽の野鳥の死を儚む人の優しさを知り、嬉しくも感じる出来事でした。

Img_1978_2 1羽の野鳥に手向けられた温情
 更に後日、前述の写真に添えられたメモ書きを見つけました。何と、あのユリカモメが生存している報告でした。人間社会中心の時間が流れる大都会の真ん中で、意外と多くの人が立ち止まって、1羽の傷ついた野鳥に温かい眼差しを向けていたのですね。私も陰ながらきみが生きていることを信じているぞ。生きろ!

« 春の松田山 ミニ鉄道に揺られて | トップページ | 夜虫の声に心躍る »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この頃は熊本の地震とか何かと災いが多いけど、
やはり寄り添いあい、優しい心で生きていくのは大切な事だと思いました。
日本人も捨てたもんじゃないね。

29日宜しく。又LINEします。

 苦難が訪れると他人を思いやり励まし合っていく。その姿は人間だけでなく、生きとし生けるもの全てに共通することだと感動します。
 平時、すました顔で行き交う人の中にも、このような思いやりを垣間見ると、とても嬉しくなりますね。ワン・フォー・オール!オール・フォー・ワン!ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/65137223

この記事へのトラックバック一覧です: 翼の折れたユリカモメ~都会で暮らす人の優しさ:

« 春の松田山 ミニ鉄道に揺られて | トップページ | 夜虫の声に心躍る »