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2016年5月

2016年5月27日 (金)

山行 ツツジが主役、富士は脇役 檜洞丸その2

 いやいや、満開のシロヤシオを見れて余は満足じゃ。午後から登山でしたので、ツツジの群生地まで行ってお花見したら頂上を踏まないでも帰るつもりでいましたが、意外と良いペースで歩けたので、お約束の周回コースを歩きます。

Img_2203_2 石棚山稜出合からの芙蓉峰

 石棚山稜と出合うとバイケイソウの繁茂する木道を歩いて、間もなく檜洞丸(1601m)の山頂。20人ほどの方が休憩を取っていました。皆さんゆっくりしているのはこの時期ならではでしょうね。檜洞丸の山頂は適度な木陰があって過ごしやすい場所です。山頂周辺の良さげな場所は先客が休んでいましたが、何故か富士山の見える特等席が空いていました。ナイスタイミング!おにぎりをいただきま~す♪

Dsc06548 バイケイソウの道

Dsc06545 檜洞と仲良しの同角ノ頭

Dsc06554 山頂からの富士山(山中湖に注目)

 富士山の山麓、西丹沢の山並みの僅かな隙間から山中湖が見えています。山梨方面にドライブしても通過してしまう山中湖ですが、こうして見ると、その名のとおり山中の神秘の湖に思えてしまいます。我はフクロウ~楽しきフクロウ~務め果たし~心さやか~今宵嬉し~星明かりに~我古巣へ帰らなん~ああ富士の麓、山中の森影に~♪懐かしいスカウトソングがこぼれました。

Dsc06572 大室山に向かう満開ロード

Img_2210 こちらもツツジのトンネル

 山頂から北側の急階段を下って大室山との鞍部犬越路を目指します。こちらもしばらくはシロヤシオの満開ロードとなっていました。よく見ればトウゴクミツバツツジのつぼみが結構あるようなので、あと1週間もすれば紅白咲きぞろいになるでしょう。この時期は毎週通いたくなる山ですね。

Dsc06562 富士山に傾注!

Dsc06570 納得!

 正面に大室山が堂々たる姿で座して、西には富士山、東には蛭ヶ岳や姫次を垣間見ることができますが、この時期はツツジの存在感についつい忘れられがちです。

Dsc06576 蛭ヶ岳だな

Dsc06583 熊笹ノ峰

 檜洞丸から下る縦走路は、熊笹ノ峰、大笄、小笄と小ピークをアップダウンするので、体力を消耗するルートです。いつも下山ルートで逆向きに登ったことがありません。しんどそうなのもありますが、やはり先ずはツツジを見なきゃということでツツジ新道を選択してしまうんですね。

Img_2213 しばらく下ると赤も散見

 大笄、小笄付近は傾斜がきつくなって鎖場などもあります。岩場、木の根などにつまずいて転倒しないよう要注意です。この付近はトウゴクミツバツツジがよく咲いていました。

Dsc06597 緑に抱かれた犬越路小屋

 やがて巨大な大室山の緑の壁の中にポツリと小屋が見えてきました。犬越路の避難小屋です。この犬越路、かつて甲斐・武田家の斥候が犬を先導に峠を越えたという伝説からその名がついたといわれていますが、西丹沢の一帯には、小山田家の姫が織田の追手に殺されたといわれる姫次、信玄の隠し湯中川温泉、武田軍が布陣して小田原をうかがったとされる信玄平、甲斐・相模の山分けがこじれた際、道志の村人が菰旗を立てて占拠した菰釣山など隣国甲斐の影響をうかがわせる地名が多く残っています。丹沢という広大な山域は両国の緩衝地帯だったんでしょうね。

Dsc06605 ヤマツツジ
 避難小屋を覗くとおじさんが一人。今夜はここに泊まって、翌日は檜洞丸に登るそうです。静かな山の夜。最高の星空が期待できる反面、この山奥にたった一人の孤独感。ちょっと、いや、かなり怖いですね。

Dsc06608 イワタバコの葉

 犬越路から西丹沢へは東海自然歩道上を歩きます。この日はかなり気温が上がりましたが、用木沢沿いの道は川風が涼しく爽快でした。ヤマツツジの朱色や岩肌にイワタバコの葉を楽しみながら西丹沢へ下山しました。

Dsc06618 GOAL!

 5月22日(日)は西丹沢の山開きでした。多くの方が檜洞丸を目指したことでしょう。一足早くつまみ食いの山行でした。来年もまた訪れることでしょう。

★5時間40分(休憩含む)

西丹沢12:15→12:50東沢渡渉点→14:45石棚山稜出合→15:00檜洞丸15:15→16:40犬越路16:50

→17:35用木沢出合→17:55西丹沢

2016年5月25日 (水)

山行 今年の紅白は白の勝ち 檜洞丸その1

 今年も紅白です!この時期に?いえいえ、紅白といっても歌合戦ではありませんよ。初夏の山を彩るヤマツツジ、シロヤシオ(=ゴヨウツツジ、白組)とトウゴクミツバツツジ(紅組)が織り成す紅白花合戦の季節がやってきたんです。地元丹沢では、例年5月下旬にシロヤシオが見頃を迎えて、その後6月にかけてトウゴクミツバツツジが追うような展開ですが、今年は見頃が1週間から10日ほど早いようです。

Dsc06579 紅白花合戦。勝敗はいかに?

 丹沢で紅白のヤマツツジが咲くのは標高1千m以上の主稜線ですが、その中でも西丹沢の檜洞丸が一番でしょう。ツツジ新道、シロヤシオの白いトンネルを見上げながら山頂へ、下山は岩場にツツジが映えるややスリリングな縦走路。西丹沢自然教室からの三角周回ルートは、年に1回ツツジが見頃となるこの時期に歩く定番ルートです。GWが明けた頃からシロヤシオの開花が伝えられ、いてもたってもいられなくなっていましたが、土日は子守とババの介護。今年はダメかと思っていましたが・・・

Dsc06491 西丹沢から望む犬越路

 5月19日(木)、この日はババを病院に連れていくため休暇を取ったのですが、病院が早めに終わったので、思い切って午後から登山に行くことにしました。午後から登山は邪道ですが、勝手知ったる丹沢定番ルートですし、日の長いこの時期なら日没までには十分下山できる時間はあります。

 ということで、西丹沢にやってきました。自然教室前の駐車スペースは満車状態。そろそろ早出の下山者がいそうなものですが。待ったなしの午後山行なので、キャンプ場に駐車させてもらって出発です。日差しが強く風も温かで、登山をするには暑いくらいの陽気です。そろそろ高山を目指す時期でしょうか。

Dsc06496 東沢渡渉点

 ツツジ新道に入るとポツポツと下山者とすれ違います。皆さん朝早くから登られたのでしょうね。皆さん満足感あふれる笑顔で会話も弾んでいました。こりゃあ期待が持てるな。東沢を渡渉するといよいよ檜洞丸名物の急登が始まります。何度も歩いたルートですが、暑さも相まって、何度も立ち止まって息を整えます。

 標高を上げるにつれて下山者は多くなってきました。平日にもかかわらず随分多くの人が登っていたものです。やはりツツジのBESTシーズンですから、休日山行で道路も渋滞、山でも渋滞ではかないません。皆考えることは同じです。皆さん満足感に浸っての下山に対して、一人息を切らせて登ってくる山笑。「もうすぐです。花が最高でしたよ」励ましの声を何度もいただきました。

Dsc06509 白い三連星はクワガタソウ

Dsc06499 魚鱗始動!

Dsc06500 ギョリンソウ神秘的です。

 ツツジはまだかと上ばかり見て歩いていましたが、ふと気づくと足元にもささやかながらも草花が登山道を飾っていました。この季節はギザギザ対称の葉っぱが特徴的なクワガタソウや花も茎も白一色、日陰に怪しく光るギョリンソウなどがよく見られます。

Dsc06515 ツツジの世界にいざ!

 やがて、先の緑の中に紅白が見え始めた頃、トレラン装束の美人さんが降りてきました。挨拶を交わすと「もうすぐそこですよ。天気も良いし、絶好の日に来れて良かったですね」だって・・・惚れてまうやろー!颯爽と下っていく後ろ姿を見送りました。もう10年若ければ・・・一瞬虚空を見つめ、視線を戻した時には既にその姿はありませんでした。もしかしたらツツジの精かもしれません。嬉しくもちょっと虚しい山笑でした。

Dsc06533_2 いざ!紅白花合戦

 ツツジの群落に踏み込みました。もの凄い花の数です。毎年来てはいるものの、山上で満開の花に迎えられると、その都度新鮮味のある感動を覚えます。最初はトウゴクミツバツツジの赤、先へ進むとシロヤシオの白を想定していましたが、今年はシロヤシオが圧倒的です。植物にとって花をつけることは結構体力を消耗します。年によって花の数に増減があるものですが、シロヤシオは当たり年でしょう。

Dsc06535 白組の圧勝ですね!

 遅出だったので、静かなお花見になると思っていたのですが、皆さんいつまでも花の下で休憩したり、写真を撮ったりと思い思いに花を楽しんでいました。風も温いので居心地がよく、時間が経つのも忘れてしまいますね。

Dsc06541 ツツジのトンネルをくぐります♪

 石棚山稜の稜線が近づくと、ツツジ新道名物の白いトンネルです。今年の紅白花合戦は白組の圧勝のようです。歩いていくと、時折、樹間から富士山や大室山が見えていました。白い額縁に彩られて最高の風景画ですよ。

Img_2200 白い額縁に負けそうです。

 丹沢のヤマツツジはいつまでも後世に残したい地元神奈川の自然遺産です。そして、ツツジの精よ。来年もまた会えますよね。(つづく)

2016年5月24日 (火)

101回目の満願成就 

 脳溢血で倒れたババの回復を祈念して、上野公園にある医薬祖神・五條天神社にお百度参りを続けてきましたが、5月23日に100日目を達成しました。思えば季節の移ろいを感じながらの祈りの半年でした。木枯らし吹くせわしない12月。空気張りつめた朝を歩いた1月。梅を見ながら春を待ち焦がれた2月。春を告げる嵐に濡れた3月。満開の桜を見上げた4月。そして、都心は今年初の猛暑日。照りつける太陽の下、境内を後にすると熱いものがこみ上げてきました。(本当に暑かったんですけどね)

Img_2226 真夏日の昼下がりでした。

 札所巡りやお百度参りなどを達成したとき、「満願」とか「結願」とかいいますけど、私の願い、「ババが不随になった体の機能を取り戻して自宅生活を復帰する」という願いは、果たして叶ったのでしょうか?いやいや、少なくとも今日この時点では、願いは何も叶っていません。神様の存在を信じる。神様に願いをかけるということは迷信なのでしょうか。それとも、お賽銭いれなかったからかなぁ・・・

 お百度参りを始めた昨年12月。私はババの病気について実感がなく、有名なリハビリ病院に転院してリハビリを開始したことで、プロのスタッフに任せておけば自動的に体の機能が回復するものと軽い気持ちでいました。お百度参りも最初は軽いノリでスタートし、天候が悪かったり仕事が忙しい日はスルーするつもりでいました。実際は病院のリハビリ治療でババは回復するだろうし、元気になって退院する頃にはお百度参りも満願成就で、「神様、お陰さまでありがとうございました」という、自己満足を得るためのストーリーを描いていました。

 がしかし、脳の病に冒された高齢者は素人が思うように回復せず、認知症や感染症も発症してリハビリ計画はその都度下方修正。高度な医療技術をもってしても叶わない病への絶望感、焦りが募る中で、いつしかお百度参りに向き合う私の姿勢も変化していきました。雨であろうと、雪であろうと、寒かろうと、暑かろうと・・・休日で上京しない日以外は通い詰めました。そこにはヘタリ込みそうになる気力を、お百度参りを続けることで必死に保つ自分の姿がありました。

 100日目を達成したところで、思い描いた満願成就は訪れませんでしたが、神様にしても何にしても、信心をもっているとこは心の支えになるということを実感しました。宗教に対して思い入れはありませんが、「信じるものは救われる」という言葉は的を得ていると思いました。

Img_2232 これからもよろしゅうに

 今日、昨日同様に夏日の昼下がりに101回目の参拝をしました。いつだったか、仕事が忙しくて昼休みに抜けられず、夕方参拝したときは本殿の扉が閉じられていた時がありました。その1回をカウントするか否か、モヤモヤ感は払拭できずに本日101回目が満願成就保険日でした。この先は軽い気持ちでお参りを続けたいと思っています。「僕は死にまじぇん!ババを見守っていきたいから」

2016年5月21日 (土)

速報!檜洞丸のシロヤシオは見事です。

 ヤマツツジの季節がやってきました。丹沢の中でもシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の名所が檜洞丸(1601m)です。今年は例年よりも早咲きというので、今週中頃に時間を見てツツジ新道を強行偵察してきました。

Dsc06543 満開ですよ!

 標高1,100m付近から始まった開花は、現在山頂近くまで登ってきました。その中でも1,400~1,500mの間は満開でした。

Dsc06532 ツツジ新道は白いトンネルです♪

 今年のシロヤシオはどの木も花の付きが良く当たり年のようです。ツツジ新道はまさに白いトンネルでしたよ。

Dsc06573 清楚な花ですよねheart04

 シロヤシオと対照的に鮮やかなピンク色の花を咲かせるのがトウゴクミツバツツジです。例年ではシロヤシオとの紅白コラボが楽しめますが、ツツジ新道は今ひとつでしょうか。白一色といったところです。

Dsc06579 縦走路はピンクも咲いています。

 山頂から北へ下る縦走路の方はトウゴクミツバツツジも開花していて、つぼみも多かったのでこれから期待できますね。

Dsc06578

 この週末がシロヤシオのピークと言えるでしょう。明日、5月22日(日)は西丹沢山開きが例年より1週繰り上げで開催されます。多くの人が檜洞丸のツツジお目当てに訪れることでしょう。但し、檜洞丸はどのルートも結構な急登で、縦走路は鎖場など危険箇所もありますのでくれぐれもご注意くださいね。

2016年5月20日 (金)

乗鞍高原で水芭蕉を楽しむ

 限られた旅行の機会、旅先には未だ訪れたことのない場所を見てみたい気がしますが、お気に入りの風景ってのがありまして、上高地や霧ヶ峰、尾瀬などは2、3年周期でついつい足が向いています。乗鞍高原もそんなお気に入りの場所のひとつ。前回はクマさんに遭遇するハプニングもありました。(http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-85d6.html)自然が豊な証拠ですね。

Dsc06385 木立の高原ロードを行くと・・・

Dsc06364 乗鞍近っ!デカっ!

 下界では桜も散ってひと月が経ち、初夏の陽気ですが、残雪がたっぷりの乗鞍岳の麓に位置する標高1,500mの乗鞍高原では、まだ山桜が咲いていました。(GWですけど)また、沿道に目立つ白い花はスモモの花で、今年は例年になく早咲きだそうです。

Dsc06407 ヤマザクラ満開でした。

 さて、今回乗鞍高原を訪れたお目当ては、GWに見頃となるミズバショウです。自称「信州通」の山笑ですが、信州を訪れるのは夏ばかりなので、花の思い出といえばニッコウキスゲやレンゲツツジの群生で、ミズバショウを見る機会は余りありませんでした。唱歌「夏の思い出」の歌詞にあるように、水のほとりで夢見て咲いているんでしょうか?

Dsc06361 安心してください。咲いてましたよ!

 乗鞍高原に来てみれば、あちらこちらでミズバショウの花を見ることができました。その中でも一番の群生地といえば一の瀬園地です。一の瀬園地は乗鞍高原の代名詞とも言える広大な草原で、信州らしい白樺の樹林と春のミズバショウ、夏のレンゲツツジ、秋の紅葉が素晴らしいのですが、春から秋にかけて次々と咲く多種多様な花々も名脇役です。今回は・・・

Dsc06376 ショウジョウバカマ

Dsc06398 エンレイソウ

 前夜に大雨が降って雲が多い日だったのですが、一の瀬園地を歩いているうちに青空が出てきて、乗鞍岳を借景に素晴らしいミズバショウの群落を見ることができました♪

Dsc06414 逆さ乗鞍(ちょっと苦しい)

Dsc06420_2 白樺~青空~南風♪

★おまけコーナー
 一の瀬園地をのんびりと散策する我が家族。flair日頃ぞんざいにされているお返しをしてやれと一計を案じましたbleah乗鞍高原にはクマが多数生息しているとか、前回来た時は車の前を横断したとか、たっぷり含ませておいて・・・

Dsc06391_2 ( ´艸`)プププ

 ウォウォウォヴォ~~~!!ギャァ~~~~~~!!期待通りすっ飛んで逃げて行きました。呼び戻すのが大変でしたが。大成功!

Dsc06406 その後、しばらくはシカト状態

2016年5月19日 (木)

御嶽山と乗鞍岳

 木曽御嶽山の東麓、標高1,100mに広がる開田高原は、日本の在来種木曽馬とそばの産地として有名です。今回、開田高原はスルーでしたが、久し振りに雄大な御嶽山を望むことができました。一昨年には山頂部から噴火して多くの登山者が犠牲になりましたが、見上げる御嶽山は、それが嘘のように穏やかな様子でした。

Img_2109 木曽御嶽山

 御嶽山は標高3,067m、高さでは北アルプスや南アルプスの峰々に譲りますが、独立峰として3千mを超えるのは富士山と御嶽山と乗鞍岳だけなので、富士山同様に講中登山が行われるなど、古来から人々の信仰を集める山でした。噴火を繰り返し、被害を及ぼしてきた荒ぶる山御獄、しかし、そんな自然の脅威の中に人々は神の崇高さを見出したのかもしれませんね。

 開田高原からR361を西進して、県境の長峰峠を越えると岐阜県飛騨川の上流域です。そのまま下れば高山方面ですが、高根ダム湖より北に転じて野麦街道を進みます。街道半ば、濃飛国境に位置する野麦峠といえば、明治富国強兵の時代に、飛騨の農村から信州諏訪地方の製糸工場に出稼ぎに出た女工たちの悲惨な生活を描いたノンフィクション小説「あゝ野麦峠」が有名です。「信長の野望」をプレイした方はご存知でしょうけど、飛騨は米が取れませんからね。治水工事の仲本工事・・・もとい、姉小路ですね。

Dsc06432 女性的な美しさ乗鞍岳

 峠まで上ってくると、もうひとつの独立峰、乗鞍岳のビックな姿を間近に望むことができます。残雪をまとった美しいその姿は、そこか女性を彷彿させるものです。男性的な御嶽山と対象的な濃飛国境地方の名峰です。

Img_2105 ああ、飛騨が見える・・・

 峠には乗鞍岳を見上げるように「あゝ野麦峠」の像が立っています。製糸工場の劣悪な環境下で結核となり、引取りに来た兄の背で息を引き取った一女工の悲話を今に伝えています。この像を見て思ったのは、歩けなくなったババを背負って好きな山を歩けるか?ということです。体重50kg。歩荷さんを思えば不可能ではありませんよね。

Dsc06427 とうじかごに盛られたそば

Dsc06428 山菜鍋

 さて、野麦街道を信州側に下ると松本市奈川地区です。一昔前までは奈川村という自治体でした。この奈川に伝わるそばが「とうじそば」です。「とうじかご」と呼ばれるざるに、小盛りにされたそばを、山菜やキノコがいっぱい入った鍋にくぐらせて食べる風味豊な郷土料理です。今の時期は山菜鍋になりますが、私はキノコが好きだなぁ・・・また食べに来たいと思います。

Dsc06429 とうじそば

 やっぱり長野に来たらそばを食べなきゃ!

2016年5月16日 (月)

伊那谷のそのまた奥にパワースポットあり

 話は少し遡りますが、GW三連休に信州を旅してきました。ババの退院前に鋭気を養おうという企画でしたが、終始運転の私はヘロヘロでしたけど(笑)

 中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷。その伊那谷から桜で有名な高遠を経て、更に「南アルプスの女王」こと仙丈ヶ岳の山懐に入ったところに長谷という場所があります。その名のとおり、この地域は日本列島を東西に横断する中央構造線が通じていて、その周辺部で生じた地殻変動によって長い谷間が形成されてきたのです。

Dsc06312 中央構造線の谷間

 その伊那市長谷から秋葉街道こと国道152号線を南下して、大鹿村の境界に位置するのが、標高1424mの分杭峠です。R152は南信方面にさらに進むと、青崩峠など地質上開通困難な区間があったり、頻繁に崩落が生じるいわゆる「酷道」で、分杭峠周辺も最近まで未舗装路だったようです。

Dsc06301 昔は国境だったんですね。

 そんな分杭峠が最近パワースポットとしてメディアに紹介されて、多くの人が訪れているそうです。何故分杭峠がパワースポットなのか?平成7年に来日した中国の高名な気功師張志祥師が、この分杭峠を訪れた際、中国の「ゼロ磁場地帯」として有名な蓮花山と同等あるいはそれ以上の場所であると発表したからです。

Dsc06317 ゼロ磁場の植物

Dsc06310 幸せをもたらすと言われてる。どこかできっと咲いている♪

 それでは「ゼロ磁場」とは何なのか?といいますと、地球の表面に生じているプラス、マイナスの磁場が、何らかの理由によりその場所だけ生じないことを言うそうで、地殻がぶつかり合う中央構造線は、プラスとマイナスの磁場が打ち消しあっていて、その中でも分杭峠はちょうどよく「ゼロ磁場」のバランスが保たれた場所なのだそうです。ゼロ磁場地帯は、「気場」ともいわれて、地球内部から気が発せられていて、その場所を訪れる人は体に良いエネルギーを得られて幸せになれるそうです。

Dsc06318 幸せそうな?トカゲさん

 さて、そんなわけで訪れる観光客が多くなった分杭峠ですが、自然保護のために近年ではマーカー規制が行われるようになりました。とはいえ、分杭峠は国道上に位置しているので、車両の通行はできるのですが、峠付近の駐車を規制しているため、峠を訪れる人は山麓から歩くか、伊那市側の粟沢でシャトルバスに乗り換えなければなりません。

 そんな分杭峠に我が家もやってきました。身障者はマイカーの乗り入れが許されているので軍馬に鞭打って峠まで上がってみると、狭い駐車スペースには既に何台かの車が駐車していて少し待つようでした。誘導のおじさんは天然児を確認すると、「ハトさん乗ってますね。こっちへどうぞ」・・・「ハトさん」って何だろう?車いすに乗った子、自閉症の子・・・天然児のような子を持つ親は、少しでもわが子のために良かれと藁にもすがる思いでこの地を訪れるのでしょうね。そんな親の心子知らず。天然児は山中で車を降ろされるのに憤慨して、暴れ喚き散らしていました。シーッ!あれをご覧なさい。

Dsc06304 気場で瞑想する人々

 気場は峠から少し下った沢沿いの樹林の中にあります。上から覗き込むと、樹林越しに気場に座って瞑想する人々の姿が見えました。早速行ってみましょう。気場は沢沿いの傾斜地に30人ほどが座れるように段々のベンチが設けられています。観察してみると、身障者の他に中国系、東南アジア系の外国人も多いようです。伊那谷のそのまた山奥にあるパワースポット分杭峠は、今や世界的にも知られる観光地となっていたんですね。

Img_2064 気場にやってきました。

 気場に腰を下ろして、目を閉じ耳をすませば、聴こえてくるのは・・・風にそよぐ木の枝、沢の水音、野鳥のさえずり、そして天然児の唸り声。軟らかい風が頬や指先をなでていきます。何やら五感が研ぎ澄まされて、不思議と頭にスキッとした爽快感を感じました。指の先にも不思議なくすぐったさが・・・元気玉も飛び出すかもしれません。ハーッ!

Dsc06322 これを一口飲めば、寿命が1年伸びます?

 それから2週間・・・天然児に変化はありませんでしたが、今度は体が不自由になったババも連れて訪れたいと思える場所でした。

2016年5月11日 (水)

ババ新たなる門出

 脳溢血で倒れたババが半年近いリハビリ入院を終えて、GWの終わりに退院してきた。リハビリ病院に転院した当初は、リハビリ治療では有名な病院に入れたので、不随になった左半身の機能も回復して、倒れる前の生活に戻れるものと信じていた。しかし、入院中に感染症による高熱が続いたり、認知症を発症してリハビリは計画的に進まなかった。そして、半年のリハビリ入院の結果が、左半身不随と認知症で全ての面で介護が必要な当初の予想とは正反対なものだった。

 入院半ばに、病院から退院後は特別養護老人ホームへの入所を勧められたが、認知症をになる前に自宅に帰りたがっていたババの意思を尊重して、私と弟は自宅での介護を選択した。とはいえ、仕事を辞めて介護に専念できるほどの経済的余裕がないため、仕事に出る平日は小規模多機能施設にお世話になることにした。小規模多機能施設(ホーム)とは、要介護者が自宅での生活をしつつ、必要に応じて通所、宿泊、訪問の介護サービスを利用できるという、我が家にとっては願ったり叶ったりのサービスである。

 退院して小規模多機能施設に送り出すまでの丸2日間、弟と私は実家でババを介護したが、それはそれは、筆舌に尽くしがたい苦労を味わった。やせ衰えた老人一人の介護がこれほどまでに大変なものとは・・・正直甘く見ていた。特にトイレの介助は体力的に加えて精神的な苦痛が大きい。初日は介護に戸惑い、時にパニクって兄弟で怒鳴り合い、ババに対しても厭味や皮肉をぶつけてしまった。我ながら未熟なものである。初日から兄弟で顔を見合わせて挫折感を語り合った。

 ところが、二日目になってババも少し落ち着いてきて、自宅に戻ったことを認識してきた。朝食後にババを車いすに乗せて近所を散歩すると、山の緑や道端に咲く花々を見てとても喜んだ。半年も建物の中に籠りっきりだったのだから、感動は一入だったであろう。その日の午後は、車で父の墓参りに出かけた。入院中も墓のことを心配して、しばしば口にしていた念願の墓参り。正直、田舎寺の墓地は階段、段差、狭い路地と車いすで入ることはかなり苦労したが、父の墓前で涙を流して我が身の不徳を報告するババの姿に、早めに来て良かったと思った。

Dsc06489_2 玄関スロープの先に希望はあるのか・・・
 そして月曜日の朝、新たなる生活の場に踏み入れることが不安だったのか、日の出とともに目が覚めていたババ。朝食を済ませて身支度を整えると、車いすに座ったまま「まだか、まだか」とそわそわして迎えを待っていた。「今日は何時に迎えに来る?」やはり不安なのであろう。次に帰宅するのが土曜日と伝えると、少し寂しい顔をしていた。次の休みには花の咲く場所にドライブに行こうというと、「行こうね」と笑顔を見せた。

 「おはようございます!お迎えに参りました」齢77歳の新たなる門出を迎えたババ。余生は必ずしも楽ではなくなってしまったが、少しでも穏やかに、笑顔を取り戻していって欲しいと思うばかりである。そう思いつつも、自分たちの選択は「取り敢えず自宅に戻してあげられた」という自己満足でしかないのではないか?ババにとって最善の道であろうか?希望と不安が混在しながら車内から手を振るババの姿を見送った。

 ババが元気になったらまた好きな旅に連れて行こう。尾瀬・・・ちょっと無理か。そうだ上高地。何でも手続きを踏めばマイカー規制されている上高地にマイカーで入れるらしい。幼い頃、父の運転で上高地を訪れたことがあったが、自らハンドルを握って釜トンネルをくぐれるのである。既に逆転の発想で新たなる計画を発動させている山笑である。

2016年5月10日 (火)

山行 息子の背中を見て歩く 御岳山・大岳山その2

 修復工事中の御岳山神社本店を参拝して道中の安全を祈願します。2頭の立派な狛犬が本殿の脇を固めていますが、御岳山神社には「大口真神」という犬の神様「お犬様」が祀られていて、江戸時代から魔除けの神様として信仰を受けてきました。そのいわれは、かつて日本武尊が東征の折に、この地域の邪神を退治しましたが、その際深く立ち込めた霧に進むべき道を見失いました。そこへ現れた白黒2頭の狼が日本武尊を導いたということです。現在では、愛犬家たちが飼犬の健康を祈願するため、飼犬同伴で参拝する姿も多く見受けられます。

Dsc06211 御岳山神社は修復作業中

Dsc06214 剛力無双の畠山重忠が迎えてくれます。

 さて、御岳山から大岳山に向かいます。5月1日は陽気が良かったので、多くの人が大岳山方面に歩いていきます。奥の院やロックガーデンなどオプショナルルートには目もくれず進みます。しばらくは平行移動の穏やかな道で、ミツバツツジやヤマブキ、道端にはスミレの花が咲き乱れています。この辺りは日当たりが良くとても多くの花が咲くので、歩いていて楽しい区間ですが、これまた目もくれず歩く一行です。おいおい・・・

Dsc06216 ミツバツツジがまだ咲いていました。

Dsc06217 ヤマブキ

Dsc06220 タチツボスミレ

Dsc06222 ツルキンバイ
 やがて沢沿いの樹林に入って、九十九折の登山らしい道になってきました。この辺りで子供たちは音を上げるかと思いきや、意外と苦もなく先へ進んで、いつの間にか子供たちが先導でおじさん連中はそれを追うのに必死になっていました。まだまだ序盤戦。先は長いんだからそんなに飛ばすなよ!

Dsc06227 大岳山荘付近

 芥場峠の先は山を巻くように標高を上げていきますが、大岳山荘までの区間は左側が切れ落ちている箇所もあって、なかなか本格的になってきました。こんな場所も子供たちはアスレチック感覚でホイホイ進んでいきます。先行者がいてなかなか前に進めないのですが、その後ろにピッタリ着いて行くので、「間隔を開けないと先行者の落石を受けるかも知れない」、「先行者にプレッシャーを与えてはいけない」とたしなめました。山登りはちょっとした社会勉強にもなりますね。

Dsc06232 大岳山神社のカワイイ狛犬
 大岳山荘前でで一服。更に大岳山神社を参拝して山頂を目指します。大岳山神社のデフォルメされた狛犬は、何とも言えない可愛さがあって、私の「BEST of KOMAINU」なんですが、イマイチ感動もなく一行は山頂を目指していきます。おいおいおい・・・

Dsc06235 大岳山頂から御前山、三頭山を望む

 日ノ出町や青梅市内から遠望すると、大岳山はドラクエに登場するスライムのような姿をしていますが、山頂に向かうスライムの頭?の部分はさすがに急登で、一部岩を攀じ登る箇所もあります。しかし、すぐに開けた大岳山(1267m)に到達しました。南から西が大きく開けて、丹沢の山並みや奥多摩三山の他の二山である御前山と三頭山が見えていました。気温が高くなったせいか春霞となって、富士山は見えませんでした。山頂で少し早いお昼休憩としました。何故か円座にはならず、若い衆二人とオッサン三人は離れておにぎりを食べました。

Dsc06239 鋸山への平行移動

 さて、大岳山から先ですが、再び山頂から急勾配を下った後は、平地を歩くような尾根の平行移動となります。鼻歌も溢れるような快適なルート。子供らのペースは更に増すばかりで、いつしか姿が見えなくなってしまいました。それでいて、御前山と鋸尾根の分岐点では大人しく待っているんですから可愛気がありますよ。この元気なら御前山まで縦走できそうですが・・・御前山山頂では名物カタクリの花が見頃でしょう。

Dsc06250 鋸尾根から望む御前山

 結局、鋸尾根を直進して奥多摩駅へ下ることにしました。この鋸尾根ですが、思っていたよりもかなりの急下降で、所々岩が露出したハシゴや鎖場もあるルートでした。そんなルートでも子供らのペースは変わることなく、鎖場などは思いっきり楽しんでいました。オヤジは手に汗握って見守るばかりです。バスケのペタ靴でよくやるものです。

Dsc06253_2 鋸尾根の鎖場(迂回できますけど)

 さて、終始殿を努めた山笑ですが、子供らを必死で追いかけつつもルート状に咲く花を楽しんできました。

Dsc06238 ツボスミレ

Dsc06252 イワカガミ

Dsc06256 鋸尾根唯一のシロヤシオ

Dsc06262 ヤマツツジ

 グダグダの長男を山で鍛えるつもりが、いつの間にか長男の背中を必死で追いかけるという、年の差を実感させられる山行になってしまいました。若さってホント素晴らしいですね。それではまた来週お会いしましょう。

コースタイム:6時間15分(ケーブルカー、休憩含む)

御岳渓谷P8:10→8:35滝本駅・・・ケーブルカー・・・御岳山駅9:00→9:25御岳山神社9:30→10:15芥場峠

→10:45大岳山荘10:50→11:10大岳山(昼食)11:40→12:30鋸山12:40→14:25奥多摩駅

2016年5月 5日 (木)

山行 父の背中を見て歩け 御岳山・大岳山その1

 5月1日(日)、半年ぶりにY氏、M氏を誘っての山行です。元々4月中旬に高尾山から陣馬山まで歩く計画でしたが、雨などで延期となってGWに入ってしまったため、混雑を倦厭して御岳山と大岳山を縦走するコースに変更しました。まあ、こちらも人気のコースで静かな山歩きとは行かないですけどね。

Dsc06187 GO!

Dsc06191 渓谷沿いに多いシャガ

 多摩川沿い御岳渓谷の駐車場に8時集合としました。到着してみると、結構多くの車が駐車していました。御岳渓谷の駐車場はハイカーよりもラフティングやカヌーの愛好者のに利用されているようです。しかし、時間になってもM氏は現れません。やがて、この駐車場が分からずケーブルカー滝本駅まで来てしまったとの連絡があり、彼を追いかけることになりました。

Dsc06188 オダマキの花

Dsc06190 藤も見頃でした。

 実は今回、M氏が新しく買ったバイクで現地まで行きたいとの希望から車が空いたので、長男とその友人一人も同行になりました。普段グダグダの長男。家でスマホに没頭しているくらいなら、登山で体を鍛えてやろうと友人の同行を条件に誘い出しました。どうせ途中で音を上げるだろうし、父親の強さを見せつける良い機会にもなることでしょう。俺について来い。フフフ・・・

Dsc06192 アムロ行きまーす!的な

 駅に向かう道路を多くの車が上がって行きます。JR青梅線御岳駅からのバスもフル回転でどの車内もハイカーの姿で満員状態でした。ケーブルカー待ちかな?ちょっと不安がよぎりました。やがて行く手にカタパルト発射台のようなケーブルカーの軌道が見えてきました。

Dsc06197 こんなに乗れるの?

 滝本駅では行列ができていましたが、実際並んでみると2本目に乗車することができました。GW真っ只中、朝からダイヤ関係なく、2両の車両が忙しく上下に交互運行しています。1両の定員が115名なのでバス2台分ってところでしょうか。意外と乗れるものです。御岳登山鉄道のケーブルカーは、標高約400mの滝本駅と約830mの御岳山駅間、標高差約430m、区間距離約1.1kmを僅か6分で結ぶ登山鉄道です。最大勾配は25度。分度器で25度といっても「大したことないじゃん」と思えるのですが、これ、結構来てますよ。

Dsc06205 参道に咲くシャクナゲ

Dsc06204 御師の宿の門前に満開のカイドウ

Dsc06207 若葉芽吹く神代けやき
 御岳山駅前では、山岳協会、警察など皆さん総出で入山届の提出を呼びかけていました。休日の朝からご苦労様です。遊びに来た身としては頭の下がる思いです。御岳山神社までは観光スポットですが、その先は本格的な登山ルートです。日の出山やロックガーデン方面へ歩き易い遊歩道が整備されています。大岳山方面にも整備された登山道が続いていますが、安易な気持ちで山に入らないようご注意ください。

Dsc06202 日の出山

Dsc06208 御岳山神社参道

 駅から御岳山神社までの参道は、観光客やハイキングの家族連れなど、ワイワイガヤガヤ、多くの人が歩いています。御師屋敷や土産物屋などが軒を連ねる山上集落に長男たちもかなり興味を示していました。導入部からガチの登山よりはこういう方が気分的にも乗ってくるでしょう。

Dsc06209 フフフ、お遊びはここまでだぞ

 さて、御岳山神社に安全登山の祈願をしたら、いよいよ本番です!(つづく)

2016年5月 2日 (月)

あなたはハゲ?白髪?

   我が家の台所にはかみが可愛がっている2尾の丹頂(金魚)が泳いでいます。小さい水槽の中をのんびり泳いだり、餌をねだる姿は可愛らしくて癒されます。

Dsc05554 2尾の丹頂(以前の姿)

 しかし、最近片方の丹頂の体に変異が見られるようになりました。ご覧下さい。

Dsc06285 頭が白くなっちゃった!

 丹頂の特徴である頭頂部分の赤い色が日に日に落ちてきて、今や真っ白になってしまったのです。これって・・・ハゲ?いやいや、白髪でしょ。いったいどっちなんでしょうね。

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