« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2016年7月

2016年7月29日 (金)

山行 登山もまた修行なり 七面山その2

 6時半に羽衣登山口の門をくぐって、七面山表参道に踏み出しました。七面山は台形状の山容なので、登山口から九十九折の坂道を詰めて、敬慎院のある山上台地に登らなければなりません。登り一辺倒の参道は骨が折れそうですが、古くからの登拝の道ですから、道幅もあって、よく踏まれた歩きやすい道です。この様な山道ならば、最近グダグダの天然児も、根性を叩き込めば歩けるのではないかと思いました。

Img_2610 黙々と…無心で…それが修行の道

 表参道には、大山のように一丁目から五十丁目まで石灯籠が設置されているので、自分がどの辺りにいるのかが把握できるようになっています。また、道中には登拝信者をもてなす休憩所が、2丁目、13丁目、23丁目、36丁目の4箇所に設けられています。このような休憩所は、信者やハイカーの分け隔てなくもてなしてくれるので、無理なくゆっくりと登って行きたいものです。

 三連休の最終日、登山口には多くの車が停まっていましたが、山頂を目指す人はポツポツ程度です。皆さん連休を利用して山上の宿坊に泊まって、この日は下山してくる日なのでしょう。

Dsc06845 赤沢宿が見えた♪

 参道は杉やモミ、ツガ、カラマツなどの大木が鬱蒼としているので展望はありません。杉が多いのは、いざという時に伐採して、堂宇の建築材として使用できるからでしょうか。そのうち、木立の切れ間から春木川の対岸に位置する身延山の稜線が見えました。その緑の中に、赤い屋根が集まる山上集落を見つけました。あれは赤沢宿の集落でしょう。一昨年、御嶽山が噴火した日に、ババや天然児らとこの周辺を旅行していたのですが、あの赤沢宿から七面山を見上げたのを思い出しました。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-54d7.html

 やがて、野鳥やセミの鳴き声に混じって、メガホンで叫ぶ人の声が聞こえてきました。都知事選かな?そんな訳ありませんよ。七面山の名物「南無妙法蓮華経」とお題目を唱和する白装束に身を包んだ登拝信者の皆さんです。多い、多い。いくつかのグループに分かれて数百人はいるようです。老若男女、幅広い年齢層ですが、結構お子さんや若い女性が多かったような気がしますね。聞いたところ、4時起きで山上でご来光を遥拝した後、朝のお勤めをして下山してきたそうです。厚い信仰は今も受け継がれているのですね。

Dsc06858 立派な和光門

 登山口から2時間余り、突如として立派な山門が出現しました。46丁目の和光門です。いよいよ敬慎院の境内に入ります。信者が下山した境内は人気もなく、折しも雲がかかって、霊気のようなものを感じました。取り敢えず敬慎院への参拝は後にして、七面山の山頂を踏んで来ることにします。

Img_2638 シラビソの枝にサルオガセ

 シラビソ林の中を山頂へ向かいます。先述のとおり、七面山は台形状の山容なので、台地上に上がってしまえば楽勝です。エゾハルゼミの鳴く樹林を見上げると、シラビソの枝にとろろ昆布のような薄緑色のものが垂れ下がっていますが、これはサルオガセという地衣植物です。根もはらず湿気から水分を補給し、光合成をして成長する不思議な植物ですが、南アルプスの高山ではよく見かける植物です。

Img_2637 山は生きている!

 ナナイタガレと呼ばれる大崩落地のヘリを歩いて山頂へ向かいます。今までの鬱蒼とした樹林と打って変わった荒々しい風景です。そういえば、七面山から連なる安倍奥の山にも大谷崩れという日本三大崩落地のひとつがありました。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-4c8a.html)この辺りの山々は、新陳代謝活発でまだまだ若いということでしょうか。

Img_2625 七面山山頂 Dsc06878
アブが多い~

 崩落地から少し急登になって、間もなく針葉樹林の中にある七面山の山頂(1982m)に到達しました。展望は全くありません。山頂で休憩していたトレランの方に聞いたところ、少し先に希望峰という場所があって、そこから南アルプスの展望が素晴らしいのだそうですが、この日はガスガスでしたし、何より山頂にはアブがやったら多くてうるさったかったので、早々に敬慎院戻って参拝することにしました。

Dsc06861 随身門

Img_2645 お彼岸のソーラービーム…見てみたい

 さて、敬慎院の入口にある大きな随身門まで戻りました。この門の前は富士山遥拝所になっているのですが…ガスガスでした。随身門をくぐると正面に敬慎院を見下ろすのですが、何と、春と秋の彼岸の中日、富士山頂から登った太陽の旭光(いわゆるダイヤモンド富士でしょう)が随身門をくぐって敬慎院のご本尊を照らし出すそうです。いやはや、驚くべき古人の設計技術ですね。

Img_2647 敬慎院本堂

 さて、敬慎院に参拝します。本堂の前に立つと、左手の宿坊からお坊さんや番頭さんのような方が「ご苦労様です。奥で休んでいってください」とっても親切に案内してくれました。今まで寺社仏閣を訪れた中で、こんなに親切にされたことがなかったので、かなり恐縮してしまいました。が、せっかくの機会ですし、お言葉に甘えて休憩させていただくことにしました。聞けば、信者であろうとハイカーであろうと、ここまでの上り一辺倒の参拝道を登って来ることが修行なのだそうです。楽しんできたつもりが、いつの間にか修行者になっていたとは…何ともありがたい話です。

Img_2648 いやぁ~広々として恐縮です。

 本堂は写真撮影ができませんでしたが、とっても装飾豊かな造りになっておりました。それにしても、標高2千メートルの車も通じない山上によくもまあこれだけの仏堂を建てたものだと驚くばかりです。確かに境内には軽トラや重機などが見られましたが、車両や設備類はヘリコプターで荷揚げしたそうです。

 さて、最後に情けない話をひとつ。この話の冒頭で、富士山入山料が払えなかったことをお話しましたが、せっかく敬慎院まで来たんだから、かみの父上とババの健康祈願の御札を書いてもらいたくなりました。でも、財布は登山口の車の中です。図々しくも、見送りに出てくれた若いお坊さんに、祈願料を後納で書いてもらえないか相談したところ、何と!快諾していただきました。いやぁ、何と懐深いことか。きっと、この御札には、帰宅時のかみから受けるアイスビームから我が身を守ってくれることでしょう。南無妙法蓮華経…南無妙法蓮華経…

★コースタイム:5時間40分

6:20羽衣→8:50随身門→9:30七面山9:40→10:10敬慎院(参拝・休憩)10:50→12:00羽衣

2016年7月25日 (月)

山行 流れ流れてゴマスリ登山 七面山その1

 夏休み入りの18日から2泊3日間で、南アルプス南部の赤石・悪沢の縦走を狙っていましたが、梅雨明けが遅れていることにとらわれて、結局踏み切れませんでした。(結果として、18日に東海地方まで梅雨明けして、南アルプスは天候に恵まれたとか)週明けに休暇も取らず、それでいて天気予報が外れてモヤモヤと海の日の三連休を過ごしていましたが、18日にピンで富士山に登ることにしました。

 が、計画性のない山行は成功しないものです。持ち金が千円程度しかなく、コンビニATMで出金してから向かおうとしたのですが、何と、深夜時間帯は出金ができませんでした。お金なんてなくても山には登れます。いや、登れないのです。富士山には一人千円の入山料がかかるのです。千円持ってるって言ったじゃない。いやいや、先におにぎりやら水を家の近くで購入してしまったので、東名高速上で、入山料が払えないことに気づいた時は後の祭りでした。トイレや登山道の整備のために使われる入山料に協力しない人も結構いるらしいのですが、こう見えても山笑は岳人の端くれです。そんなことはできませんよ。

 御殿場ICで下りるか?否か?それが問題だ…結局、迷っているうちに東名を下りたのは、新東名の新富士ICでした。数百円の小銭のみでここまで来てしまうんですから、ETC様々ですよ。さて、この時既に、霊峰富士に代わるターゲットが定まっていました。富士宮市街を抜けて富士川沿いに北上します。山梨県に入って、南部町、身延町、早川町と進んで、早川町の羽衣にやってきました。この羽衣という場所には、日蓮宗の総本山、身延山久遠寺の西隣に位置する七面山の登山口があります。

Dsc07220 身延山から望む七面山

 鎌倉時代に日蓮上人が身延山の山頂から七面山を見上げて、南北に平らな長い稜線を持ち、城塞のように堂々としたその姿を見て、七面山の平坦な山上に身延山の裏鬼門を守るための堂宇を置いて、日蓮宗の聖地としようと志したそうです。残念ながら、彼の生前にそれは果たされませんでしたが、弟子たちがその志を継いで、鎌倉時代には七面山の登拝信仰が始まったそうです。

Img_2603 身延山から七面山へ

 羽衣という場所は、身延山と七面山の山間にあって、身延山から七面山に続く信仰の道の中継地点で、七面山表参道の入口です。現在も多くの信者の方々が、全国から集まってきて、白装束に身を包んで「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えながら登拝をしています。現在のように道路が発達していない頃は、信者たちは身延山を越えて、七面山へと縦走していましたので、中継点である赤沢や羽衣は宿場として栄えましたが、現在では羽衣まで車が入るので、ほとんどの人は羽衣から表参道を歩いて、山上に建つ敬慎院に参拝し、宿坊に一泊して翌日下山しているようです。

 その一方で、七面山は日本二百名山にエントリーしているため、信仰とは関係ない登山者も山頂を目指すようになりました。かく申す、この山笑も今回その一人となったわけですが、実は、かみの実家が日蓮宗の檀家で、以前かみの父上から、幼少の頃に親に連れられて、何日もかけて七面山を参拝したという話を聞いていたので、いつかは登ってみたいと思ってはいたのです。折しも、心臓を患った父上が手術を行ったので、病気快癒の祈願をしてこようというゴマスリ的な思いつきとなったわけです。(無論、お金が無くて富士山に行けなくなったので、思いつきで七面山登拝となったとは言いません。)

Img_2606 白糸の滝とお萬さん

 6時過ぎに羽衣の登山地を出発しますが、登山口の門をくぐる前に、春木川の対岸にある白糸の滝を見物していきます。白糸の滝を背にして、旅装束に身を包んだ女性の銅像が立っていますが、この女性は、かの徳川家康の側室お萬の方です。お萬は、安土桃山時代に房総半島にある上総国勝浦城主正木頼忠と小田原北条氏に連なる母(北条玄庵のひ孫にあたる)との間に生まれた子です。北条氏滅亡後、関東に国替えとなった徳川家康に見初められて、側室に迎えられて、後に御三家紀州徳川藩の藩祖頼宣と、同じく御三家水戸藩の頼房を生むことになります。

 男子を儲けて徳川幕藩体制の基盤構築に貢献したお萬さんですが、日蓮宗への親交が深く(父祖の地、勝浦は日蓮上人生誕の地)、身延山久遠寺法主日遠に師事していたそうです。日遠が家康が信仰している浄土宗を法論で批難して、家康に処刑されかけたときは、一命を投げうって助命嘆願をしたそうです。家康死後の元和5年(1619年)に、それまで女人禁制後であった七面山への登拝を、周囲の反対を振り切って果たし、女人禁制を解いたといわれています。現在、多くの山ガールが七面山の頂きを目指せるのも、お萬さんのお陰というわけですね。(つづく)

2016年7月23日 (土)

SOS!厳島神社がアメさんに占領!?

 中井町井ノ口にある厳島湿生公園は、住宅地に隣接する場所にありながら、豊富な湧水が湿地と沼沢を形成する自然豊かな場所です。ここにはアブラハヤやホトケドジョウなどの魚類、ホタルやトンボなどの昆虫、その他サワガニやカエルなど多種多様な生物が生息し、更に小動物や水辺を求めて多くの鳥類が飛来する生物の宝庫です。

Img_2532 厳島湿生公園の全景

 湿地の中心には浮島があって、クスノキなどの大樹が鬱蒼と茂っていますが、そこには弁天様を祀った厳島神社があり、古来から地域住民の信仰を集めてきました。
Img_2540 浮島に祀られた弁天様

 現在、湿地には木道が渡されて、水辺を散策できる憩いの場所となっています。初夏、ゲンジボタルが乱舞すると、ホタル見物の地として多くの人が訪れます。

Img_2562 カワセミ見っけ!

 さて、暑さから逃れるように水辺を求める親子がこの公園にやってきました。窪地の水辺は風が渡ってとても涼しいです♪シオカラトンボやギンヤンマが飛び交う木道を歩いていくと…

Img_2544 ムムッ?

 アメリカザリガニがいました。1匹、2匹ならともかく、よく見れば葦の根元にわんさかいるのが確認されました。親子連れが乾き物を餌にザリガニ釣りをしていましたが、どうも入れ食いのようです。

Img_2546_2 いるわいるわ!

 外来生物は在来生物を駆逐します。この湿生公園もアメリカザリガニを駆除するため、ペットボトルの罠を設置してきましたが、どうも繁殖が駆除を上回ってしまったようです。こりゃあもうダメかもわからんね。

Img_2553 いよっ!釣り名人
 誰かが放棄していったザリガニ釣りセットをGET。天然児もダメ元で糸を垂れていましたが、何と!いきなりマッカーサーが釣れてしまいましたよ。天然児、初釣にして1投目から釣れるとは、こりゃあ釣りの素質があるのかもしれません。

Img_2550 立派なマッカーサー元帥

 とにかく、厳島湿生公園は、アメリカザリガニが増殖中です。今のうちに何とかしなければ、ここもアメリカの占領地になってしまうでしょう。来たれ!釣り人。糸1本とスルメを持って。

2016年7月20日 (水)

不忍池は蓮見の季節

 上野不忍池の夏は水面を覆い尽くす蓮が名物です。梅雨明けのこの時期は、いよいよ蓮の花が見頃を迎えます。桃色の大きな花弁が重なって形成される蓮の花は、それは見事なもので、見る者に感動を与えてくれますが、早朝に開花して、朝のうちには花弁が閉じてしまうので、なかなか見るタイミングが難しいところです。

Img_2668 ここは極楽浄土なりや?

 昨日、いつもより早出で不忍池の畔を歩いてきました。一面を蓮の緑に覆われた池には、大輪の蓮の花が見事に咲きそろっていましたよ。それはもう、極楽にあるという池の畔のよう。お釈迦様もこの様な風景を楽しみながら散歩されているのでしょうか。

Img_2662 いやいや、都会のど真ん中です。

 この蓮をお目当てに、朝から多くの人が訪れて、カメラのファインダーを覗き込んでいました。例のごとく、外国人観光客も多いですね。また、私と同様に、通勤途上のサラリーマンも足を止めて、暫しの休息を楽しんでいました。

Img_2672 仕事行きたくない… Img_2671 極楽にいたい…

 さて、芥川龍之介の童話「蜘蛛の糸」では、池の畔を散歩されていたお釈迦様が、ふと、蓮の葉の間から下を見下ろすと、そこには地獄で苦しむ亡者たちの姿が見えたのですが…

Img_2663 おるわ、おるわ

Img_2583 仕事行きたくない…その2

 水面にはカメたちがのんびりと泳いだり、甲羅干しをしたり。それはそれは、極楽浄土を思わせる苦しみのない姿でした。仕事行きたくな~い!

2016年7月16日 (土)

梅雨イサギは食べて良し

 さて、大原で釣った50尾のイサギ。帰宅後、ヘトヘトの体で親戚や知人に配り回りました。皆さん口を揃えて「イサギは塩焼きね」と。それはそうなんですけど、生でも食べてよね~手元に残ったのは8尾です。大きめの4尾はなめろうとお刺身に、中型の4尾は塩焼きにすることにしました。

Img_2529 大きいのはなめろうとお刺身

 いやらしいもので、イサギ釣りが近づくとスーパーの鮮魚コーナーをちょくちょく見回って、イサギの相場をチェックしていましたが、大きいイサギは1尾800~1,000円程度で売られているんですね。旬の時期というのもあるのでしょうけど、イサギって結構高級なんですね。yen

Img_2567 なめろうするぞ~なめろうするぞ~なめろうするぞ~

 なめろうは三枚におろした魚を玉ねぎと一緒にたたいて、最後に味噌を入れて仕上げます。おなじみのアジのたたきと似たようなものですが、アジよりイサギの方が生臭さがないようです。薬味でミョウガや生姜、大葉、梅干などをいれると味が引き立ちますが、今回は梅干以外全部乗せでいってみました。

 さて、なめろうを酢飯に乗せ、きざみ海苔をまぶしたのが、我が家の名物なめろう丼です。アジのたたきでもよくやるのですが、これだと子供たちも喜んできれいに平らげてくれます。今回はババの夕食にも出してみましたが、美味しいとは言うものの完食には至りませんでした。元気な頃も生魚は食べなかったババですから仕方ないか。

Img_2527 中ぐらいは塩焼きに

 さてさて、中ぐらいのイサギは塩焼きにすることにします。鱗を取って、お腹から内蔵を出し、バッテンに飾り包丁を入れたら塩を揉み込んで下処理の完成ですが、内臓を取る時に気をつけたいのが卵と白子です。梅雨イサギは産卵前の卵や白子を抱いたイサギのことで、卵や白子も美味しく食べたいものです。丁寧に取り除いて一緒に焼けばホクホク甘くて美味しいですよ。

Img_2574 あ、あれ?煮魚

 数日後、仕事から帰って、夕食はイサギの塩焼きかな~♪と台所を覗いたところ…?煮魚!!かみは塩焼用の魚を煮魚にしていました。食べてみると違和感なく美味しく食べられましたが、私の好みは煮魚よりも塩焼きだったんだけどなぁgawk

Img_2575 やや!?

 さて、好評だったなめろうに対して、焼き魚や煮魚はイマイチ人気がありません。結局煮魚4尾のうち3尾を私が食べることになりました。ところが、我が家には私の他にも魚に目がない連中がいるのです。そう。ピーちゃん、シュンちゃんです。chick

Img_2578 魚嫌いな子供よりは好感もてます。
 お皿に盛られた魚をみると、どこからともなくお膳の上に飛んできて突っつき始めましたよ。食べるのに邪魔くさいのですが、喜んで突っつく姿は好感がもてますね。

2016年7月15日 (金)

梅雨イサギは釣って良し

 「はい、始めてください。タナは23mです」午前5時に船頭の号令一過、イサギ釣りのスタートです。イサギは沖合の高根(岩礁)の上に群れているそうで、アジのように底から何メートルというタナ取りでは根掛りしてしまいます。1m毎に付けられた道糸の印を追いながら、指示ダナより仕掛分(3m)落として、1m幅でシャクリ上げてアミコマセを撒きながら指示ダナへと誘いあげます。rain

 イサギの仕掛は地域差があって、伊豆地方では太めの3号、5~6mの長ハリスに鈎3本の仕掛にオキアミの付け餌を使用しますが、房総半島では細めの1.5号、3mのハリスに鈎3本、付け餌はイカタン程度で空鈎が一般的です。3mでも、アジの短い仕掛に慣れた我々には扱いにくく、ハリスが細いのでしばしば手前祭りに悩まされてしまいました。

Img_2524 序盤戦から好調♪

 この日は開始早々からイサギの食いは活発で、誘い上げた瞬間に大きく引き込みがあって竿がしなります。嬉しい瞬間ですね。少しずつ要領を得てくると、ポツリポツリと毎回仕掛を落とすたびにコンスタントにイサギが釣れてきました。型は25~35cmの中~大型がそろっています。相模湾のライト五目で釣れる「ウリ坊」と呼ばれる20cmまでの若魚とは引きが違いますね。

 そのうちコマセが効きだすと、タナに入れた途端にアタリがある、いわゆる入れ食いになります。誘わなくても当たるので置き竿にすると、大きなウマヅラハギがイカタンに食いついてきました。ウマヅラも塩焼きや煮付て食べると骨離れも良く美味しい魚です。私の外道はウマヅラだけでしたが、周囲を見回すと、マダイやハナダイ、チカメキントキなどの高級外道が顔を出していました。2人隣りのメンバーは50cmほどの良型マダイを釣り上げました。羨ましい~fish

Img_2523_2 結構満たされてきました♪♪

 さて、中盤から終盤戦にさしかかる9時頃には、定量50尾達成を実感しました。外房ではイサギの資源保護のため遊漁船の協定があって、50尾以上は釣ることができません。欲張っても全部自分で食べるわけではないので、とても良いことだと思います。そうは言っても、釣り人はしたたかなものです。釣れた魚を勘定して50尾までカウントダウンするほどお人好しではありません。これ以降は、釣れた魚が小さければ、取り込む前に船べりで即リリース。大きいのが釣れたらキープして、代わりにタライの中から小さめのものをリリースするという悪賢い戦法に変更しました。fishfish

 10時を過ぎると、再び雨足が強まってきたので沖上がりになりました。メンバーを見回すと30~定量ほどとなかなかの釣果です。私は幹事という立場をわきまえず、今回の竿頭とさせていただきました。定量を超えてからはリリースしていましたが、80尾以上は確実に釣れていたようです。happy02

Img_2526 クーラー満タン♪♪♪

 帰港後、船宿で昼食のカレーをご馳走になり、眠気と戦いながらも嬉しい帰還となりました。やっぱ外房はいいなぁ~遠くても毎年来たくなりますよ。

2016年7月13日 (水)

大原だョ!全員集合

 7月8日(金)夕方、二宮から軍馬を飛ばして、東京湾アクアライン経由3時間。やって来たのは外房大原漁港です。今回の釣行は、マダイ釣りやイセエビ漁で有名なこの海で、梅雨イサギにチャレンジします。水温が高まる梅雨時期は、イサギが産卵のため活発に餌を食べるため、身に脂がのって、卵や白子も抱いているため、「梅雨イサギ」と呼ばれる釣って良し、食べて良しのベストシーズンなのです。

Img_2517 大原、大原、本気になったら大原♪

Img_2508 最近どうよ?ボチボチでんな。

 大原で当会ご用達の船宿が初栄丸です。船は大きいし、船頭さんは熱いし、何といっても離れに無料で素泊りさせてもらえるのがありがたいです。

Img_2511 17トンの大型遊魚船

Img_2510 翌朝4時だョ!全員集合~

 とはいえ、夕方になってきても釣りは翌朝ですが…いえいえ、年に1度の外房遠征ですから、盛大に前夜祭をやろうではありませんか。ということで、前泊組5人で船宿近くの食堂「おかだや」に向かいました。船宿は素泊りはさせてもらえますが、さすがにオッサンたちの夕食の世話まではしてくれません。大原釣行のときは、「おかだや」の夕食を兼ねた宴会も楽しみなのです。カツオとマダイのお刺身を肴に焼酎で盛り上がりましたよ。

 さて、夜も更けました。翌朝に備えて早く寝ましょう…あ、暑い。暑さと隣人のイビキでイマイチ眠れませんでした。

Img_2520 早暁の出船

 「4時だよ!全員集合~」といきたかったのですが、寝付けなかったのもあって、朝3時には寝床を出てしまいました。幸い二日酔いはありません。当日集合組も既に集まっていましたが…あー!雨降ってるよ。予報ではお昼頃から降ると言っていた雨が未明から降っています。それも結構な雨足です。

Img_2521 ポイントへまっしぐら

 アメニモマケズ4時に出船。さすがはイサギのベストシーズン。遊漁船が列を成して、次々と港を出ていきます。幸い雨は小康状態になり、海上はウネリもありません。イサギは目が良く、警戒心の強い魚といわれています。ピーカンの天気よりは曇りや小雨の方が好条件といえるのです。まさに天佑神助也。

 小1時間ほどでポイントに到着し、朝5時を待って一斉スタートです。「はい、始めてください。タナは23mです」船頭の号令一過、仕掛を投入。さぁ、楽しんでいきましょう!(つづく)

2016年7月12日 (火)

陽炎揺れる思い出の道

 真夏の太陽の下、郊外の丘陵地帯に延びる道。その行く手に揺れる陽炎。里山を渡る爽やかな風と蝉時雨。暑さも忘れて汗をかきながら歩いていくと、突然足元からショウリョウバッタやトノサマバッタが羽ばたいていく・・・私の少年時代、夏休みの思い出といえば、毎日のように里山に繰り出して虫捕りに興じていたことです。

Img_2472 懐かしい少年時代

 あの頃から比べれば、地元の丘陵地帯には道路や宅地など開発の手が伸びましたが、今も変わらない風景は結構残っているものです。最近は介護の合間を見て、このような場所を歩くのが楽しみになっています。緑あふれる里山を眺めながらのんびり歩いていくと、ふと、足元には小さな花々が…

Img_2473 雑草の類ですが綺麗な花です。

Img_2461 これはラズベリーなのかな?
 7月に入って、チィーーーというニイニイゼミの鳴き声が聞こえ始めました。初夏のニイニイゼミに始まって、盛夏にはアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミが鳴き乱れ、明け方や夕刻にはヒグラシが鳴き、ツクツクボウシが鳴く頃には秋が迫っています。夏は昆虫天国ですが、セミほど夏にふさわしい昆虫はないでしょう。

Img_2469 足元から逃れた若殿

Img_2457 渡りきるまでついつい見守っている私

 里山の雑木林は、主にクヌギやコナラなどドングリの木によって形成されていますが、このような場所を通過するときは、ついつい童心に返って、樹液の染み出ている木を探しています。もっとも、お目当ては、木ではなくて樹液に集まるカブトムシやクワガタです。樹液が染み出ている木には、鼻を突く独特のニオイがあって、周囲には樹液に寄るヒカゲチョウやスズメハチが飛んでいます。この日は、覗き込んだらスズメバチが歓迎してくれたので、すっ飛んで逃げました。

Img_2467_3 最近、見上げることが少なくなりました。
 さて、雑木林を抜けると丘の上に出ますが、まず飛び込んできたのは…

Img_2460_2 富士山やないか~い♪

 夏の黒富士でした。残雪もほとんど融けたようです。既に夏山登山シーズンを迎えて、今年も多くの人が日本の最高点を目指していることでしょう。待ってろよ!俺も行くぜ~~~~!!

2016年7月 6日 (水)

盛夏の啓蟄

 「啓蟄」という季語がありますが、越冬した虫たちが春を迎えて土から這い出してくるという早春の季語です。でも、私的な「啓蟄」は、6月下旬から7月にかけて梅雨明けが近くなった頃、梅雨の晴れ間にカーッと太陽が照りつけて蒸し暑い日のことです。この日を境に、土中や木の中で成果を待っていたカブトムシやクワガタが一斉に羽化するからです。

 子供が小さい頃は、この日を待ちわびていたものです。蒸し暑くなった日の夜、月が出ていなければベストです。こんな日には、山中に通じる道路に行って、道路灯の下でしばらく待っていると、ブンブカブンブカ・・・来るは来るは。土中から這い出したカブトムシが次々と飛んできます。残念ながら、これら道路灯に集まる虫たちの多くは、車に轢き殺されてしまう運命なんですが。

Img_2492 立派な水牛顎です。

 さて、先週末は梅雨の晴れ間で気温が一気に上昇しました。夜、駅からの家路の途中で、今年初めてのクワガタに出会いました。立派な水牛型の顎を持ったノコギリクワガタのオスです。去年、近所の林が切り開かれて宅地になってしまいました。行き場所を失った虫たちは、夜の街路灯に引き寄せられてきたのでしょう。今年も出会えた嬉しさ反面、哀愁も感じました。

Img_2490_2 ピーちゃんの遊び場を占領

 さて、我が家にやってきたクワガタ。足の先端が欠損していますが、昆虫ゼリーを食べて元気いっぱいです。異常な興味を示したのは天然児。触れないくせに、虫かごを手放しません。迷惑なのはピーちゃんです。お気に入りのベンジャミンの遊び場をしばしば占領されて、ピーピー悔しそうです。

 天然児の興味が覚めてきたら、どこか雑木林に放ってこようと思います。

2016年7月 4日 (月)

天然児 里山で生物観察

 梅雨の晴れ間、天然児を連れて里山へ生き物観察に出かけました。里山に囲まれた山の田んぼや水路は、魚類や水生昆虫、両生類など生命にあふれています。ここは、長男が幼き頃から何度も訪れて楽しんできたお気に入りの場所です。天然児が自由に遊べる場所は、街中にはもうありませんが、ここでは憚ることなく思いっきり遊ばせることができるのです。

Dsc06825 窪地には湿原もあります。

Dsc06826 ベニシジミ

 田植えもひと段落したようで、谷地から流れ出る豊富な水は田んぼをなみなみと潤していました。田んぼにはツチガエルやダルマガエルとそのオタマジャクシたち、ドジョウ、メダカ、タニシなど貝類を見ることができました。期待していたタイコウチなど水生昆虫はまだ早いかもしれません。

Dsc06819 獲れたかな?

Dsc06816 魚影発見!

 田んぼ周辺の小川には、清流を好むアブラハヤやホトケドジョウの魚影が濃く、ガムシやカゲロウの幼虫、ヤゴなど水生昆虫も多かったですね。ホタルの餌となるカワニナが多いのも水質が良い証拠です。

Dsc06820 ホトケドジョウの稚魚

Dsc06822 ツチガエル

 網ですくった魚やオタマジャクシ、ザリガニなどをバケツに移して観察します。生き物には興味津々の天然児。ゆっくり楽しませてあげたいのですが、加減を知らない子なので、放っておけば、生き物たちにとってバケツは絶滅収容所です。暫しお付き合いの間、多少のストレスはご勘弁いただいて、しばらくしたら水に戻し、また別の生物をすくう・・・天然児を楽しませてくれてありがとう。小さな生き物たちよ。

Dsc06831 芙蓉の花が咲いていました。

 長年通ったこの里山ですが、第二東名の建設予定地も近く、希少な自然と景観が失われることを危ぶんできました。今のところこの付近にコンクリート塊は見当たりませんが、伊勢原~秦野の山際には道路建設が急ピッチで進められています。鎚音は着実に迫ってきているのです。

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »