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2016年7月25日 (月)

山行 流れ流れてゴマスリ登山 七面山その1

 夏休み入りの18日から2泊3日間で、南アルプス南部の赤石・悪沢の縦走を狙っていましたが、梅雨明けが遅れていることにとらわれて、結局踏み切れませんでした。(結果として、18日に東海地方まで梅雨明けして、南アルプスは天候に恵まれたとか)週明けに休暇も取らず、それでいて天気予報が外れてモヤモヤと海の日の三連休を過ごしていましたが、18日にピンで富士山に登ることにしました。

 が、計画性のない山行は成功しないものです。持ち金が千円程度しかなく、コンビニATMで出金してから向かおうとしたのですが、何と、深夜時間帯は出金ができませんでした。お金なんてなくても山には登れます。いや、登れないのです。富士山には一人千円の入山料がかかるのです。千円持ってるって言ったじゃない。いやいや、先におにぎりやら水を家の近くで購入してしまったので、東名高速上で、入山料が払えないことに気づいた時は後の祭りでした。トイレや登山道の整備のために使われる入山料に協力しない人も結構いるらしいのですが、こう見えても山笑は岳人の端くれです。そんなことはできませんよ。

 御殿場ICで下りるか?否か?それが問題だ…結局、迷っているうちに東名を下りたのは、新東名の新富士ICでした。数百円の小銭のみでここまで来てしまうんですから、ETC様々ですよ。さて、この時既に、霊峰富士に代わるターゲットが定まっていました。富士宮市街を抜けて富士川沿いに北上します。山梨県に入って、南部町、身延町、早川町と進んで、早川町の羽衣にやってきました。この羽衣という場所には、日蓮宗の総本山、身延山久遠寺の西隣に位置する七面山の登山口があります。

Dsc07220 身延山から望む七面山

 鎌倉時代に日蓮上人が身延山の山頂から七面山を見上げて、南北に平らな長い稜線を持ち、城塞のように堂々としたその姿を見て、七面山の平坦な山上に身延山の裏鬼門を守るための堂宇を置いて、日蓮宗の聖地としようと志したそうです。残念ながら、彼の生前にそれは果たされませんでしたが、弟子たちがその志を継いで、鎌倉時代には七面山の登拝信仰が始まったそうです。

Img_2603 身延山から七面山へ

 羽衣という場所は、身延山と七面山の山間にあって、身延山から七面山に続く信仰の道の中継地点で、七面山表参道の入口です。現在も多くの信者の方々が、全国から集まってきて、白装束に身を包んで「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えながら登拝をしています。現在のように道路が発達していない頃は、信者たちは身延山を越えて、七面山へと縦走していましたので、中継点である赤沢や羽衣は宿場として栄えましたが、現在では羽衣まで車が入るので、ほとんどの人は羽衣から表参道を歩いて、山上に建つ敬慎院に参拝し、宿坊に一泊して翌日下山しているようです。

 その一方で、七面山は日本二百名山にエントリーしているため、信仰とは関係ない登山者も山頂を目指すようになりました。かく申す、この山笑も今回その一人となったわけですが、実は、かみの実家が日蓮宗の檀家で、以前かみの父上から、幼少の頃に親に連れられて、何日もかけて七面山を参拝したという話を聞いていたので、いつかは登ってみたいと思ってはいたのです。折しも、心臓を患った父上が手術を行ったので、病気快癒の祈願をしてこようというゴマスリ的な思いつきとなったわけです。(無論、お金が無くて富士山に行けなくなったので、思いつきで七面山登拝となったとは言いません。)

Img_2606 白糸の滝とお萬さん

 6時過ぎに羽衣の登山地を出発しますが、登山口の門をくぐる前に、春木川の対岸にある白糸の滝を見物していきます。白糸の滝を背にして、旅装束に身を包んだ女性の銅像が立っていますが、この女性は、かの徳川家康の側室お萬の方です。お萬は、安土桃山時代に房総半島にある上総国勝浦城主正木頼忠と小田原北条氏に連なる母(北条玄庵のひ孫にあたる)との間に生まれた子です。北条氏滅亡後、関東に国替えとなった徳川家康に見初められて、側室に迎えられて、後に御三家紀州徳川藩の藩祖頼宣と、同じく御三家水戸藩の頼房を生むことになります。

 男子を儲けて徳川幕藩体制の基盤構築に貢献したお萬さんですが、日蓮宗への親交が深く(父祖の地、勝浦は日蓮上人生誕の地)、身延山久遠寺法主日遠に師事していたそうです。日遠が家康が信仰している浄土宗を法論で批難して、家康に処刑されかけたときは、一命を投げうって助命嘆願をしたそうです。家康死後の元和5年(1619年)に、それまで女人禁制後であった七面山への登拝を、周囲の反対を振り切って果たし、女人禁制を解いたといわれています。現在、多くの山ガールが七面山の頂きを目指せるのも、お萬さんのお陰というわけですね。(つづく)

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