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2016年8月

2016年8月31日 (水)

山行 嵐の富士で子は巣立つ 富士山その2

 午前1時半。台風並みの突風の吹き荒れる中、富士宮口5合目から山頂を目指して出発です。登り始めると、上の方からポツポツとハイカーが下ってきます。この風ですから、皆さん早々に登山を諦めて5合目に下山してきているのでしょう。ホレホレ、富士山の自然は伊達じゃないぞ。

Dsc07247 風さえなければ最高なのに…

 6合目までは難なく到達。でも、本番はそこからです。7合目に向かう進行方向右手には、江戸時代宝永年間に噴火して、今日まで最後の噴火口である宝永山がありますが、標高を上げるにつれて、宝永山の山頂方向(東)からもの凄い風が吹き込んできます。九十九折の登山道ですから、東向きの風上に向かって歩くときは、向かい風とそれに混じった細かい火山灰が吹き付けるのでたまりません。逆に西向き風下に向かって歩くときは、風が背中を押してくれるので楽チンです。でもご用心。自分の力加減以上のベクトルが働くので、バランスを崩す危険があります。

 登山経験の浅い長男ですから、もういい加減怯んでいることだろうと振り向くと、私のすぐ後ろにぴったりとついています。あっ!どうやら私を先に立たせて風の楯にしているようです。(「俺を踏み台にしやがった!」の心境です)これではたまったものではないので、前後を交替であるよう促しました。でも、不思議なことに、しばらく歩きに集中していると、先行しているはずの長男がいつの間にか私の後ろを歩いているのです。

Dsc07214 ヘッデンの列が続きます。

 このような悪条件下にもかかわらず、先にも後にもヘッデン(ヘッドランプ)の灯が点々と続いています。この日は月明かりが強かったので、ヘッデンを転倒しなくても歩けるほどの明るさでしたから、恐らくは灯の数以上に歩いている人がいるのでしょう。序盤戦に下山者が多いので、「こりゃあ、もうダメかもわからんね」と思ったものの、その何倍もの人が山頂を目指しているのです。まあ、遠くから計画を立てて来る人は、予定を変更しないでしょうし、はるばるやって来て麓で諦める訳にはいかないでしょうから。

Dsc07244 オリオンは何とか

Dsc07205_2 灯の下に営みあり

 月が明るいので、星空はイマイチでしたが、下界の夜景は素晴らしいものでした。特に眼下に広がる富士市の街灯りはとても煌びやかでした。富士市は製紙工場が有名ですから、24時間操業の工場地帯の灯りなのでしょう。夜勤ご苦労様です。

Dsc07254 東から雲が

 既に宝永山は遥か眼下に。その先、箱根連山の更に先に湘南の海岸線も見えています。?!何やら東側から雲が湧きあがってきたようです。近くなってきた山頂にも、雲がかかったり消えたりしています。ふむう、この風で雨も降られたらお手上げです。最初のうちは、引き返すことばかり考えていた父でしたが、予想外の粘りを見せる長男を見ていると、いつしか山頂に立たせてやりたいと思うようになっていました。

 既に8合目。標高は3200mです。息が切れるのもあるのですが、それに追い討ちをかけるように、5合目で鎮圧したはずのラーメンの残党が、再び不穏な気配を示していました。8合目の山室池田館の前で大休止していると、今まで控えめだった東雲が一気に山肌を巻いてきました。やがて断続的な霧雨となって体温を奪っていきます。「もうダメだ。帰ろう!」遂にオヤジ万歳です。

 が、「じゃあ先に下りてなよ」長男からはあっさりとした返しが。登山経験のほとんどない子を単独で行かせることだけはご法度と思ってきたのですが、長男の顔には並々ならぬ決意と意外な余裕が見て取れたので、「無理はするなよ。寒くなったら山小屋へ入れよ」つい言っていました。東の空は明るくなってきたし、歩く人は多い。何とかなるだろう。(それが山では命取りなんですが)普段グダグダな長男が見せない逞しさ。登山前には「山とは…」と偉そうなことを連発していた自分がリタイアした情けなさ。涙が出そうに(いや雨が気づかせなかったのかも)なりました。霧で後姿が霞んでいく子の後姿に「一人で行かせたこと、ママに言うなよ」

Dsc07263 無事に帰れ!

 でも、かみの怒りを心配する前に本当に帰らなかったらどうするんだ?ゆっくりと下山する一歩一歩に不安が募って、すぐに長男の後を追っていました。その頃には風雨で視界もなく、見上げる山頂は真っ白な世界です。体力の限界!九合目の鳥居まで登って追いつけなかったので、そこで待つことにしました。

 そして1時間。寒さに震えながら待ちましたが、動いていないとこっちがお陀仏だと危険を感じて、ゆっくり下山することにしました。明るくなってくるにつれて雨が強くなってきましたが、不安は軽くなってきました。荒天にもかかわらず多くの人が列をなして登ってきたからです。その中でも半袖・短パン・スニーカー姿の外人さんには、驚くというより呆れました。いやいや、欧米には勝てない訳です。こんな連中が山頂に向かっていれば、長男にとっては頼もしい限りです。

 その後、6合目で1時間待ち。更に5合目の登山口に下山し、振り向いた途端、目の前に長男が下りてきていました。聞けば、9合5勺の万年雪を見た辺りで、寒さに負けて下山してきたそうです。寸でのところで登頂を諦めた長男の冷静な判断を感心するとともに、山頂を踏んで勝利宣言されなかったことを安堵するどこまでも賤しい父でした。

 「またリベンジしようぜ!」と再戦を誓う父に、「もういいや」呆気ないほどの子の返答でした。父親の信頼はすっかり失墜してしまったようです(汗)

2016年8月28日 (日)

山行 嵐の富士で父くじける 富士山その1

 夏休みは勉強もせず我が世を謳歌する長男。落ち着いて家にいる時間はほとんどありません。そんな中、突然「富士山に登りたいから連れて行って欲しい」というので、普段は遊んでばかりいる長男を見ては叱言を口酸っぱく言う山笑ですが、すっかり舞い上がってしまい、早速8月19日~20日の1泊山行が決定しました。fuji

 長男にとっては初めての富士登山ですから、標高差の一番小さい富士宮ルートを2日間かけて歩くことにします。初日は午後出で、5合目から7合目まで登り、山室で仮眠をした後、山頂でのご来光を目指して明け方出発。山頂でご来光を見た後は、お昼前に5合目に下山する行程です。

 しかし、直前でかみから横槍が入りました。1日目に友人と約束があって、夜まで帰らないというのです。普通なら別行動でそれぞれで行動すればよいのですが、そう簡単にいかないのが我が家の掟。天然児の存在です。

 結局、日が変わる頃に5合目をスタートして、夜行日帰りの弾丸登山しか選択肢がありません。当然親としては「中止」の文字が頭をよぎりましたが、長男はそれでもチャレンジしたいと言い張るので、シブシブ出発することになりました。

 道中、夜食のラーメンを食べて、御殿場ICから水ヶ塚駐車場にやってきたのが、午前0時です。御殿場口以外の各登山口は夏期マイカー規制を行っているので、富士宮登山口である5合目に行くには、この駐車場からバスかタクシーを利用して上がることになります。深夜時間帯はバスがないので、タクシーの利用になるのですが、道中は果たしてタクシーが来ているのかが心配でした。富士山には何度も登っているのですが、何れもマイカー規制後の9月だったり、規制されていない御殿場口からなので、今回が初めての乗り換えなのです。結果、駐車場はかなり賑っていて、タクシーも10台以上客待ちしていました。いやぁ、さすが富士山の夏山シーズンです。

Dsc07187 水ヶ塚駐車場から登山道の灯

 しかし、駐車場に来て何より驚いたのが、もの凄い風が吹いていたことです。車の扉が煽られてもっていかれるくらいです。当然、5合目、ひいては富士山山頂においては、台風並みの大風が吹いているに違いありません。再び長男に中止を促しましたが、「ここまで来て引き返すのはあり得ないっしょ」typhoon

 タクシーの運転手さんに聞いてみると、「あぁ、今日は凄いですよ。5合目では20mくらい吹いているって言ってました。今シーズン一番じゃないですか」という答えが。それ見た。乗車してからなので、運賃は勿体ないですが、内心ではタクシーの運ちゃんが「お客さん。今日は危ないから止めた方がいいよ」と、止めてくれることを期待していました。が、帰ってきたのは、「こんな天気でも今夜は結構上がっていきますよ。お客さんの前は若い女の子のグループでしたよ。飛ばされないように注意してね」と、あて外れの軽い答えでした。5合目までのスカイラインの道中、突風で折れた木の枝が沢山路上に落ちていました。それを指摘しても、もはや長男の決意は固いようで、何の反応もありませんでした。こりゃあ腹をくくるしかないようです。

 5合目まで、運賃5,080円也。正直、他の人と相乗りしたかったのですが、運ちゃんは1台でも多く回したいので、来たお客をテンポ良く乗車させていきます。2人で割ってもバスの倍額ですが、まあ、深夜料金ですから仕方ないですね。

Dsc07189 手前に富士、富士宮、その先に清水、静岡、焼津

 5合目。案の定、とんでもない突風でした。無言の父に対して、「スゲェ!スゲェ!」とハイテンションな長男。雲を眼下に見下ろして、レストハウスの展望台からは、富士、富士宮、清水、裾野、御殿場、三島などの夜景がとてもきれいに見下ろせました。私はこの夜景で十分だと思いました。「悪天候に挑戦するのも勇ましいけど、引き返すのも勇気だよ」再度の警告も無駄でした。このとき、夜食のラーメンが腹の底から訴えてきて、真っ暗闇のトイレの中で苦悶することになり、テンションは更に下っていきました。noodle(つづく)

2016年8月25日 (木)

海で泳いだ後は温泉だが… 日本海で泳ぐたびその3

 さて、日本海でたら腹泳いだあとは、少し戻って長野県の渋温泉にやって来ました。渋温泉は善光寺平の奥座敷に位置する湯田中渋温泉郷のひとつで、開湯1300年の歴史があります。開湯したのは…もうお分かりですね?度々登場するスーパー・シビルエンジニア・モンク(超土木技術者坊主)行基さんです。その後、武田信玄が川中島の合戦で負傷した部下を湯治させたり、江戸時代には葛飾北斎、小林一茶、佐久間象山など北信に縁の文化人たちが愛した温泉といわれています。

Img_3145 あれぇ?海はどこ? Img_3160
 海にいたはずなのに、一転して山の中の温泉街に連れてこられた天然児。宿についても落ち着かず、潮騒やイルカを求めて温泉街をさまよいました。でも、どこか知ったような顔もしています。彼なりのデジャヴってやつでしょうか?いえいえ、実は昨年の9月にババと三世代旅行で近くの湯田中温泉に来ています。長野電鉄の電車が来ると思ったのかもしれませんね。(参照http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-e313.html

Img_3189 例えば、四番「竹の湯」に入ると…
 渋温泉は30余の温泉宿と9つの外湯(共同浴場)があります。宿の温泉もゆっくりできて良いのですが、せっかく来たのですから楽しみたいのは外湯巡りです。外湯は宿泊者に限定して解放されていて、宿泊者は投宿時に外湯の鍵を借りて外湯巡りを楽しむことができる仕組みです。

Img_3188 すぐに脱衣場があって…

 投宿後は真っ先に寝るのがかみと長男。天然児はどこに行ってもテレビ視聴。シメシメ、このスキに外湯巡りを楽しんでくるとしましょう。貧乏性なので、楽しめることは骨の髄まで遊びつくす疲れ知らずのオッサンです。カラン♪コロン♪外湯を求めて歩く下駄の音も軽やかです。

Img_3187 小さな浴槽があるだけ

 9箇所ある外湯は、九番「大湯」以外はどこも狭い脱衣場と4、5人入ればいっぱいの小さな浴槽があるだけの簡素なものです。銭湯のような造りもあれば、中には木造の味わい深い浴槽もあります。渋温泉は源泉が30箇所以上もあるので、外湯もそれぞれ泉質が違うそうです。これは楽しみだ。さて、名湯渋温泉の湯とは如何に?

Dsc07145_2 夜の温泉街

 あちちー!お湯はとんでもなく熱い。渋温泉は源泉の温度が60~90度もあって、湯量が豊富だけにどこも源泉かけ流し。ぬる湯愛好家の山笑。これではひとたまりもありません。さらに追い打ちをかけたのが、昼間日本海の太陽を散々浴びて日焼けした我が身です。ヒーヒー悲鳴をあげながらの外湯巡り。貧乏性が苦痛を打ち勝って、四番、五番、六番、七番、八番、九番と当に苦行の沙汰です。中には熱すぎて掛け湯で退散した場所もありました。(翌朝もリベンジ。我ながら根性あります(笑))

Img_3173 賑わう射的場

Dsc07147 お盆ですね。

 夜の温泉街はメインストリートが歩行者天国で解放されて、夜祭のイベントが開催されていました。昼間の暑さが嘘のように涼しい陽気です。日焼けと温泉で火照った体が夜風に吹かれてキモチん良かぁ~♪

Dsc07149 金具屋旅館の建築

 さて、渋温泉街の中で密かに話題なのが、金具屋旅館の木造建築です。アニメ映画「千と千尋の神隠し」に描かれている湯屋のモデルになったと噂されている建物です。全国に何件か噂の旅館があるそうですが、まあどれだと特定しなくても、納得できる佇まいでした。あー!我が家の「顔なし」天然児を家族風呂に入れる時間だ。

2016年8月23日 (火)

パンが好きな虫

 先日、天然児が朝から不調で、朝食の食パンを残しました。勿体ないので、後で食べようと取っておいたら、まんまと忘れてガビガビに乾燥してしまいました。それでも食物を捨てるのには抵抗があって、猫の額にまいて野鳥の餌にすることにしました。まあ、ご近所には迷惑がられるかもしれないんですがね。

 しばらく、ちょこちょこ覗いていたのですが、一向にパン屑は減りません。太陽がガンガンに照りつける猛暑日ですから、鳥たちも木陰で休んでいるのでしょう。

 さて、夕方になって猫の額に出てみると、おやおや?ちゃっかりパン屑にあずかっている小さな虫を見つけました。

Img_3225 キマワリです。

 キマワリはゴミムシダマシ科の甲虫で、体長は2cmほど、黒く光沢がある胴体と比較的長い足が特徴的です。自然界では広葉樹林に生息していて、成虫、幼虫ともに朽木を好んで食べています。ゴキブリとは比較になりませんが、木の幹や倒木を割とキビキビ歩き回るので「キマワリ」の名がついたとも言われています。でも…黒光りで動きが機敏な虫ですから、普通の人の目には、どうしても良くは写らないでしょうね。

Img_3230 自然界でのキマワリの姿

 このキマワリの他、ゴミムシダマシ科の昆虫は、意外なところで人間の生活に役立っているのです。幼虫が「ミールワーム」と呼ばれて、爬虫類や両生類、大型昆虫などペット動物の餌として養殖、流通しているのです。(ペット屋さんでウニョウニョしているイモムシ)ミールワームを養殖するとき、小麦粉やパン粉を与えているようですので、成虫であるキマワリもパンを好んで食べるんでしょう。

 キマワリさん。これも何かの縁だ。ゆっくり食べていってちょうだい。でも鳥に突っつかれないように注意するんだよ。おっさんの生き物への探究心は尽きることがありません。

2016年8月22日 (月)

山の日は海へ飛び出せ! 日本海で泳ぐ旅その2

 8月11日(木)は、今年から施行された「山の日」です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」というのが、山の日制定の趣旨だそうですが、我が家はそのなことも知らずして、日本海で泳でいました。思えば、先月の海の日は、山梨県の七面山(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7420.html)に登ったわけですから、お相子ということになります。

 さて、鵜の浜温泉から海岸線沿いにR8を東へ向かいます。上越の海は急深の海水浴場なので、遠浅で水質の良さそうな柏崎市内の海で泳ぐことにしました。柏崎市に入って、米山、上輪、笠島、青海川と海水浴場を見てきましたが、人も少なく、どうも遠浅ではなさそうな雰囲気です。

 先へ進んで、鯨波、番神の海水浴場。こちらはとんでもなく賑やかです。若いオネエちゃんもいっぱいいるし、長野など他県ナンバーの車も多い。どうやらこの辺では人気の海水浴場であることがうかがえました。でも、人が多いところは天然児には不向きです。優柔不断な運転手は海岸線を行ったり来たり。後席では早くも寝息をたてている不届きな輩も。

 そんな中で決めたのが、西鯨波海岸です。ここは駐車場も見当たらず、道路から砂浜まで高低差があるので取り付きにくいのですが、岩場がせり出した波の静かな入り江にのんびりと泳ぐ人の姿が何とも良く、JR信越本線が入り組んだ海岸線を走っていて、素晴らしい鉄道情景です。実際、何人か撮り鉄の方たちが高台から電車待ちしていました。ちなみに、ひとつ西の最寄り駅である青海川駅は、「日本一海が近い駅」とか、「日本一夕日の美しい駅」などといわれています。

Img_3141_3 泳ぐもよし、撮るもよしの西鯨波

 砂浜に下りる跨線橋のたもとにある民宿の前で、のんびりと椅子に腰掛けているおじさんに声をかけて、駐車場に停めさせてもらいます。駐車場は1日500円ですが、小さな更衣室はありますし、水道も使わせてもらえます。「今日は湘南ナンバーが2台目だよ。こっちの海が気に入って毎年来る人がいるんだよ」確かに眼下の海は遠浅で透きとおっているので良さそうです。

Img_3129_2 最初は恐る恐るでしたが…

 西鯨波海岸は、海の家も売店もないのですが、適度に人がいるので目も届きます。白砂の砂浜ですが、海に入ってみると小さな隠れ根がポツポツと沖まで点在しています。これならかなり沖まで泳いでいっても一息つける足場が確保できるので安心です。透明度は極めて高く、前日の糸魚川市内の海水浴場よりも良かったですね。

 早速メガネをつけて潜ってみますと、砂地には小アジの群れ、シロギス、クサフグ、クロサギ、ヒラメ、岩礁周辺にはウミタナゴ、クロダイ、カサゴ、ハゼなど魚類の他、ウミウシ、ウニ、サザエなど貝類、アオリイカ、カニ、エビなど甲殻類、多くの生物を見ることができました。アジとかイカとか余り人を恐れないですぐ近くを泳いでいるので、一体感があって実に楽しい♪

Img_3128 少年漂流記

 日常生活の大半をスマホいじりに費やしている長男も、生物観察にすっかりハマって、ろくに泳げないくせに見えなくなるほど沖に出ていました。幼い頃は生き物好きの子でしたから、親としては本来の姿を見れて実に嬉しいものです。将来もそういう道へ…いや、ここでそんな話は野暮ったいものです。

 波打ち際で砂まみれになっていた天然児も、慣れてくると深い方へどんどん入っていきます。こちらはちょっと心配です。目を離せば「海ゆかば水漬く屍」になりかねません。深みでビビると容赦なく親にしがみついてきますから、これまた心中沙汰になりかねません。

Img_3136 海ってた~のし~ぃ♪

 いい加減、海中の生物観察を堪能した後は、砂を投げ合ったり、波に揉まれたり、バク転、側転、ひっくり返って大暴れ。お、お前、何か溜まっているのか?家ではスレまくって無愛想な長男ですが、日常生活では見られない無邪気さを見せていました。美しい海が身も心も裸にしてくれたんですね。

Img_3137 スイカ割りにも乱入

 人一倍はしゃぐ長男の姿を見て、賑やかなお兄さん方がスイカ割りにご招待してくれました。こういう場面では、臆せず図々しく入っていけるのが長男の良いところです。親としては、こんな無邪気な子供の姿をいつまでも見ていたいと思いました。

 時が経つのも忘れて丸1日たっぷり海を堪能できましたが、随分日焼けもしてしまいました。結構、日焼け止め塗ったつもりだったんですけどね。まさかこの日焼けが、この後裏目に出るとは…この時点で知る由もありませんでした。

2016年8月19日 (金)

我が家のダンケルク上越 日本海で泳ぐ旅その1

 「日本海で泳ぎたい」長男のそんな思いつきから、今年の夏の旅行は決まりまして、お盆前に新潟県上越方面の海まで泳ぎに行ってきました。信州乗鞍や上高地、善光寺平辺りまでの往復ならば、土地勘もあるのでわけないのですが、さすがに新潟はハードルが高い。一昨年、魚沼、奥只見まで遠征しましたが、その時は日本海に到達しませんでしたし。太平洋まで徒歩15分、日本海まで車で6時間の我が家が、日本海で泳ごうってんだから、思えば変な話です。

 8月10日(水)、渋滞回避のため、朝5時の出発を予告していたにもかかわらず、5時に起きていたのは私だけ。いつものパターンです。私が子供の頃は、旅行が嬉しくて嬉しくて、当日は朝早く目覚めたものですけどね。(行きたくないのかなぁ?)6時前に叩き起こして、ブータラ、ブータラ言われながらやっとこさ出発しました。

 案の定、圏央道の八王子JCT手前と鶴ヶ島JCT手前から関越道にかけての2箇所で渋滞にはまってしまいましたよ。道中、狭山、松井田妙義、野尻湖で休憩を取りながら、北陸道名立谷浜ICを下りたのが13時。5時に出れば11時には現地に到着できる試算でしたが、出遅れと渋滞遅延で、予定より2時間程度遅れてしまいました。いいよね~後ろで寝ているだけの人たちは。取り敢えず、初日は糸魚川で軽く泳ぎながら、ヒスイを探そうということになりました。

Img_3082_2 日本海に至る。

 日本海を右手に望みながら、名立から百川、能生と海岸線を走るR8を走ります。左手は山が海岸線まで迫り出して、切り立った断崖絶壁になっています。いかにもフォッサマグナ北の終端糸魚川らしい風景ではありませんか。我、遂にここに至り、海が行く手を遮るのみ。電撃戦で英仏連合軍をダンケルクの海岸に追い詰めたドイツ軍の気分です。海の向こうは大英ドーバー…ではなく、佐渡島ですね(笑)

 越後を流れる糸魚川 深い雪に閉ざされた 人里離れたその川に 碧(ミドリ)の翡翠(ヒスイ)が眠ります 幾百年の昔から今に 今に伝わる碧の翡翠♪(歌唱「越後のはなし」)この歌は、私が小学生になるかならないかの頃、奥只見の山荘のキャンプファイヤーで聞いた懐かしい歌ですが、糸魚川市で日本海にそそぐ姫川の上流域は日本一のヒスイの産地です。長い年月をかけて日本海に押し流されたヒスイの原石を、糸魚川周辺の海岸で見つけることができるそうです。これは一攫千金のチャンスだ!

Img_3070 大和川海水浴場

 土地勘がないので、コンビニで聞き込みをしながら、やって来たのは糸魚川市の大和川海水浴場です。テトラに囲まれた海水浴場は人気も疎らで、監視所を覗くと地元のお爺が一人海を眺めていました。挨拶を交わすと「ここは深いから泳ぐなら気をつけな」だって…失礼ながら、いざという時の救助は当てになりそうもありません(笑)

海に入ってみると、やはりドン深です。波打ち際から2mも行くと大人の首までの深さになって、更に深くなっていきます。二宮かここは!でも、意外だったのは、日本海の海水は冷たいと思っていたのが、とても暖かかったことですね。これなら温いお風呂のようにいくらでも浸かっていられるでしょう。眼鏡をつけて潜ってみると、いるいる!大きなシロギスが沢山泳いでしました。天ぷらサイズではなく、お刺身、塩焼きにもなりそうです。チョイ投げで釣れそうだなぁ…急に釣りがしたくなりましたが、勿論口には出せません。

Img_3068Img_3106_4 環境意識が乏しい国もあるようです。
 小1時間ほど泳いだ後は、砂浜いや砂利浜でヒスイ探しです。ヒスイは透明感のある緑の石というイメージがありますが、イマイチピンとこないので、スマホで調べながらそれらしいのを探してみました。かみは怪しいヒスイよりも、シーグラスを探すのに夢中です。シーグラスとは、ビンなど人工物のガラス片が波に洗われて石のように丸くなったものですが、地元湘南地区では、ビーチコーミングで人気があります。茅ヶ崎では、シーグラスに貨幣価値が与えられていて、買い物ができるお店もあるそうです。こちら日本海側では、シーグラスもただのガラス玉。沢山拾うことができたようです。

 石を拾ったり、素潜りしたり、不機嫌にお茶ばかり飲んだり、個々に夢中になって無防備な我が家。ここは日本海ですよ。油断していると海の向こうに連れ去られることにもなりかねません。

Dsc07138_2 鵜の浜海水浴場

 泊まりは上越市(旧大潟町)の鵜の浜温泉です。大潟という地名のとおり、海岸線近くに大小の池が点在する場所にある小さな温泉街ですが、昭和33年に石油資源開発のボーリングを行った際に湧出した温泉だそうです。石油資源に乏しい我が国ですが、地元にとっては嬉しい町興しになったことでしょう。

Dsc07083 海に沈む夕日は日本海ならでは

 また、鵜の浜には人魚伝説が伝えられていて、それをモデルに創作されたのが「赤い蝋燭と人魚」のお話です。紹介しますね。

 この海に暮らす人魚が、人間の世界に憧れて、産んだ子を土地の神社に託しました。蝋燭を商う老夫婦がこの子を拾って家で育てることになりました。老夫婦に愛されて育った人魚の子は、やがて美しい娘に成長して、老夫婦の家業を手伝うようになりました。人魚の子が作った美しい絵の描かれた蝋燭を神社に灯すと、海が時化ても安全に漁に出られたそうで、人魚の作る蝋燭は評判になって、家業は繁盛したそうです。

 その噂を聞きつけた悪徳人買いが老夫婦を訪ねてきました。人買いは、人魚の娘を見世物にするため、言葉巧みに老夫婦に娘を譲るよう迫りましたが、老夫婦は頑として首を縦に振りませんでした。しかし、「人魚は不幸を呼ぶ生き物」という吹聴と目の前に大金を積まれたので、遂に折れて娘を人買いに売ってしまったそうです。老夫婦に見放された娘は、悲しみの余り赤い蝋燭ばかり作って、残していったそうです。

 娘が売られて数日の後、蝋燭屋を一人の女が訪ねてきて、赤い蝋燭を全て買い占めて言ったそうです。やがて、赤い蝋燭が夜な夜な神社に灯るようになりました。すると、今まで穏やかだった海が荒れ狂って、多くの船人が海に呑まれたそうです。そんな最中、この地から離れようとする人買いと娘を乗せた船も時化の海に沈んだそうです。それ以降、老夫婦は蝋燭屋をやめ、この土地は荒れ果てて住む人もいなくなってしまったそうです。

Dsc07130_2 鵜の浜色彩音楽花火

Dsc07132 宿の窓越しなので(笑)

 日本海に沈む夕日を見ながらの温泉、新鮮な海の幸、花火大会まで見れて盛りだくさんでした。(つづく)

2016年8月18日 (木)

かみはネズミを求め 天然児はカバを求めて

 8月7日(日)は猛暑日の予報でありました。それなのに、かみは始発でネズミの国へ旅立ちました。よくもまあ、このクソ暑い中、人工物の世界、それも半端ない人混みの中にいられるものだと感心させられます。まあ人の価値観ですから、とやかくは申しませんし、最近はババに手が係っている分、天然児の負担を背負ってもらっていますから、たまには羽ばたいてもらわないと。

 さて、ユーチューバー天然児と二人、朝から暑さに耐えてきましたが、さすがにお昼過ぎには、暑さとグダグダで煮詰まって参りました。二人で素麺をすすりながら、何か良い逃げ道はないかと思っていると…flairはっちゃけた!

Img_2987 トーマスに釣られそうになるも…

Img_2989 見送りました。これも成長ですね。

 やって来たのは、富士五湖のひとつ山中湖です。「玄関開けたら2分でご飯」とはいきませんが、我が家から車で1時間で標高1千m、気温は25度の別天地です。篭坂峠から湖畔に下った旭日丘のバスターミナルでお目当てを待ちます。新宿行きの高速バスや湖畔循環のクラシックバス、果てはトーマスランド行きのバスなどが、次々と天然児を誘惑しましたが、彼は悟りを開いたお釈迦様のように落ち着いていました。これも成長ですね。

Dsc07063 KABA1号はアメ車(左ハンドル)

Dsc07067 KABA2号は国産(右ハンドル)

 しばらく待っていると、湖畔の方からエンジン音を唸らせて、大型車両が2両やって来ました。真っ白なボディーにはカバの絵が描かれていますが、確かにその動きはカバのように鈍重です。この2両の水陸両用バスが、最近テレビなどにも登場して話題の「KABA BUS」です。そうです。これが今回のお目当てなのです。以前ドライブで山中湖を通過したとき、前方からやってくる姿に圧倒されて以来、いつか乗ってやろうと思っていましたが、今回遂に実現したというわけです。

Dsc07070 満員御礼です。

 さて、バス停では先頭に並んだBAKA親子ですが、KABAバスは全席指定席なので、慌てることはありません。案の定、直前で予約をした親子は一番後席でした。それでもすこぶるハイテンションです♪満席となったところで、それでは行ってみよー!

 バスには運転手の他にガイドのお姉さんが添乗していて、車窓を案内したり山中湖や水陸両用バスに因んだクイズを出したりして車内を盛り上げてくれます。天然児にとっては「馬の耳に念仏」ですが、言葉が解らなくても雰囲気でテンションMAXになるのが天然児らしさです。(一番後席で良かったなぁ)

 出発後、バスは旭日丘周辺の森の中をしばらく走りますが、この辺りは何度も訪れている我が家にとってはどうでも良い前座です。おまけにこのバス、サスペンションが軟らかすぎるのか、ポンポン跳ね上げられて、乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。それでも、素直な心で耳をすませば、心地よい高原の風がセミの鳴き声を運んできます。

Img_3020 正面に石割山(右奥)から湖畔への稜線

 別荘地を一回りするといよいよ山中湖へダイブです。今までのんびりと走っていたバスが、突然今までにない勢いで湖畔を下って行きます。アフリカの部族が一番恐れる野獣は、縄張り意識の強いカバだということ聞いたことがありますが、ふと、そんなことを思い出しました。カウントダウンで車内はいよいよ盛り上がりますが、逆に天然児はちょっとトーンダウン。チン寒ロードとか苦手な天然児ですからね。そう思っているうちに水しぶきを上げてバスは山中湖へ進水。この瞬間がこの乗り物の面白さの80%以上といえるでしょう。

Dsc07078 右手には緑が爽やかな三国国境尾根

 その先はのんびりと湖上遊覧です。お隣を進むスワンの遊覧船と同じようなものです。時計回りに山中湖を半周します。先ずは前方に石割山から湖畔に落ちる稜線と右手に甲相駿三国国境の稜線を望みます。青空と澄んだ水、山の緑のコントラストが美しい景色ですが、山なんて見てもちっとも面白くないのが天然児です。

Dsc07074 西に転じてホテルマウント富士

 後半は西に転じていきます。山の上にホテルマウント富士が見えます。そのランドマークなたたずまいは、昔から気になる存在でしたが、残念ながら今まで宿泊したことはありません。その先には御坂山塊の山並みが見えていました。さて、山の話ばかりですが、本命の富士山はどうかといいますと…

Img_3023_2 残念ーー!

 残念ながら見えているのは裾野だけで、上の方は雲に覆われていました。美しい富士山を期待するなら、朝一の便か冬に訪れるべきでしょうね。

 湖上を一周して再び上陸です。車内が満足感の笑顔で満たされる中、唯一怪訝な表情を浮かべているのが天然児。「おかしい?イルカはいつ飛び出すんだ??」そう思っていたに違いありません。

2016年8月14日 (日)

この木なんの木?気になる木 夏の里山にて

 この木なんの木 気になる木 見たこともない木ですから 見たこともない木になるでしょう♪誰もが知っている日立グループのCMソングです。先日、この歌の歌詞に登場する木のように、とっても気になる木と出会いましたので、ご紹介させていただきます。

Img_2930 天然児の遊び場 里山

 さて、真夏の暑さを逃れるようにして、おにぎり持参で里山にやって来ました。ここでは丘陵地を渡る風のお陰で随分涼しく過ごせるからです。青々と成長した水田の稲が、風にそよいで涼感たっぷりです。人気が全くなくて、天然児には最高の遊び場です。

Img_2906 カモたちもお昼寝中

Img_2932 田んぼの畦から水が湧いていました。

 夏の暑さは、人にとっては堪えるものですが、里山に生きる小動物にとっては、この上ない活力源です。前回、梅雨時に訪れたときよりも、多種多様な生き物を見ることができました。

Img_2922 カワトンボ Img_2911_3 サワガニ

Img_2934 ツチガエル

Img_2960_2 うぇ~ヤマメだよ♪
 さて、その気になる木との出会いは、そんな夢中になって生き物を追い求めているときでした。

Img_2920 この木なんの木?

 水辺に根を下ろして、枝を四方に広げるこの木は、どうやらヤナギの種のようです。何が気になる木かと申しますと、この木にやたらと虫が寄っているんです。チョウ、アブ、スズメバチ、ガガンボ、カナブン、その他小さな虫がわんさかと飛び交い、這い上がっています。

Img_2914 枝にはチョウが

Img_2915 裂け目に潜り込むカナブン

Img_2916 だべり中の?アブ「この木いいよなぁ~」「だよな~」

 虫たちが寄るのには訳があります。このヤナギの木、樹液の出がハンパないんですよ。よくよく見れば、根元の雑草が木から滴り落ちた樹液で真っ黒になっているほどです。樹液といえば、あの連中が見逃すわけがありませんよね?

Img_2928 やっぱりね♪

Img_2918 今忙しいんです! Img_2919 後にしていただけますか。

 カブクワといえば、クヌギやコナラという固定観念に縛られがちですが、彼らは甘い樹液が出る木の生える場所であれば、大抵見ることができます。郊外の桃や栗など果樹園周辺には、沢山生息していると聞いたことがあります。

Img_2925 天然児も興味津津です。

 何度も通う里山ですが、また新たな発見がありました。いやぁ~自然て、ホント奥深いものですね。それではまた来週お会いしましょう。

2016年8月10日 (水)

彩る花々と思い出のキャンプ場 八島ヶ原湿原

 霧ヶ峰には3箇所の大きな湿原があって、その中で一番大きいのが霧ヶ峰の西端に位置する八島ヶ原湿原です。国の天然記念物に指定されているこの湿原は、標高1600m余、43ヘクタールの広大な湿原には、泥炭層が8mも堆積していて、ミズゴケやヨシ、スゲ、ガマなどの植物によって湿原が形成されています。夏季は400種もの花々が咲き乱れる場所で、ハイキング目的で霧ヶ峰を訪れる人の大多数はこの湿原が目当てと言っても過言ではありません。

Dsc06931 八島ヶ池展望地から(対岸に車山など)

 かく申す、この山笑も子供の頃から何度も訪れている場所で、今回で何度目になるかよく覚えていないくらいです。今回はハイキングを楽しむほど時間がなかったのですが、人の少ない時間帯に、ヴィーナスラインの八島湿原駐車場から、湿原を時計回りに半分弱歩いた鎌ヶ池まで歩いてきました。ニッコウキスゲは既に終わっていましたが、それなりに多くの花々と出会うことができましたよ。

赤色系のお花

Dsc06934 コオニユリ(花言葉は「賢者」だそうです)

Dsc06949 ヤナギラン 見頃はこれからです。

Dsc06952 シモツケソウ 丹沢のより大きい

Dsc06943 ノアザミ 茎や根は食用・薬用になります。

Dsc06956 アサマフウロ 小粒ながらも刺激的

青色・紫色系のお花

Dsc06941 アヤメ 菖蒲とカキツバタとどう違う?ダバダー…

Dsc06932 ツリガネニンジン これも食用になります。

Dsc06937 ハクサンフウロ 思い出すのはアルプスの高嶺

Dsc06948 マツムシソウ 松虫の鳴く頃に咲く花

Dsc06939 グンナイフウロ 小さなフウロ種に目を向けてね。

Dsc06953 クガイソウ コチョコチョしちゃうよ

白色系のお花

Dsc06944 ヨツバヒヨドリ 小さい花が集まってます。

Dsc06938 シシウド セリの仲間で食用になります。

 さて、花々に心を奪われているうちに、いつの間にか雨雲が迫ってきました。でも鎌ヶ池までは行ってみたい。人気がなくなって、ただ聞こえるのは遠雷とホトトギスやカッコウなど野鳥の鳴き声だけです。

Dsc06955 池塘の浮く鎌ヶ池

 なぜ鎌ヶ池だけは見ておきたかったと申しますと、この池の畔にはキャンプ場がありました。(実は、今回行くまでは、まだやっているかと思ったんですけど)子供の頃、ボーイスカウトのキャンプでこのキャンプ場を訪れた思い出のキャンプ場です。確かあの時も夕方になると入道雲が湧き上がって、夕立に見舞われたなぁ…閉鎖されてしまったのは、やはり環境問題なんでしょうね。さすがに湿原に米のとぎ汁を流せないもんね。

Img_2815 懐かしいなぁ…

 そういえば、今は亡き父が突然サイトにやってきて、隊の皆に山梨のぶどうを差し入れてくれました。あの時は「えー」とドン引きしましたが、山が大好きでしたから、いてもたってもいられなかったのでしょうね。今になっては、その気持ちがよくわかります。

 そんな思い出に浸っていると、ポツポツやって来ました。駐車場まで20分。こりゃあ急がねば!

2016年8月 9日 (火)

あっ!

 今日誕生日だ!

 誰も祝ってくれないけど、今日から1週間サマーバケーションです♪

2016年8月 8日 (月)

軍馬を駆って山座同定 霧ヶ峰

 早朝の霧ヶ峰ヴィーナスラインを疾走する軍馬。車齢15年、走行距離は16万kmに及ぶ老骨ですが、今だに長野までの山岳路のドライブも難なくこなしてくれます。エンジンはまだまだ元気ですが、ボディーも色あせ始めて、引退もそう遠くはないでしょう。残り少ない軍馬でのドライブの中で、今回ヴィーナスラインを走れたことは、きっと一生に残る思い出になることでしょう。

Dsc07035 蓼科山の裾からご来光

 自分は霧ヶ峰で朝を迎えたのですが、既に車やバイクがポツポツと上がってきています。窓を全開にして、高原の空気を吸いながらのんびりとドライブを楽しんでいると、いつの間にか後ろにぴったりとつけられているのでびっくりしてしまいます。高原道路をカッ飛ばしたい気持ちは分かりますが、アサギマダラなど高原の蝶たちが道を渡っています。自然に配慮した運転を心がけたいものですね。かく申す、私も意識して運転しているつもりでも、家に帰るとボデー前面にアブやハチがつぶれていたり、フロントガラスに蝶の鱗粉や虫の体液が付着していると、非常に残念に思えてなりません。

Dsc07049 車山も格好良いね。

 霧ヶ峰は、標高1600~1800mのなだらかな稜線が連なり、山上には八島ヶ原湿原など幾つかの高層湿原が点在するなど、貴重な自然を有しているのですが、山の優しさと長野県の中央に位置しているためか、開発の波から逃れることはできなかったのでしょう。東西にヴィーナスラインが貫いて、最高峰の車山(1925m)周辺はスキー場、ペンション村、別荘地が広がっています。まあ、できちゃったものは仕方ないですから、自然に対するマナーを守って楽しく利用したいものですね。

Dsc07047 車山は日本アルプス全てを見渡せます。

 また、長野県の中央に位置している霧ヶ峰は、日本アルプスの好展望地です。特に車山は360度の大展望地で、北、中央、南アルプス、八ヶ岳、富士山、浅間山、乗鞍岳、御嶽山と日本の屋根を全て見渡すことができるのです。今回、車山には登りませんでしたが、ヴィーナスラインからも八ヶ岳と南アルプス、そして、その中間に富士山を望むことができました。

Dsc07030 東に南八ツと富士山

Dsc07032 山頂右手の突起が剣ヶ峰ですね。

Dsc07039 南に南アルプス北部

 山好きの両親でしたので、子供の頃の旅行といえば信州ばかりでした。そして何処へ行くにも、必ず通るのが霧ヶ峰や美ヶ原でした。私の「夏の思い出」といえば、ミズバショウではなく、霧ヶ峰名物の山肌を埋め尽くすニッコウキスゲの群落でした。今回とき既に遅く、ニッコウキスゲを見ることができませんでしたが、お天気に恵まれて、思う存分山座同定を楽しむことができました。

2016年8月 6日 (土)

霧ヶ峰で天の川見物

 前回、姨捨駅で銀河鉄道を見送ったはずの山笑。しかし、遥か銀河系への夢は潰えることなく、深夜の霧ヶ峰で天体観測をすることになりました。diamond

Dsc06995 白樺湖の夜景

 この日、長野市内の日中の気温は30度を超えていたのですが、霧ヶ峰まで来てみると寒い寒い。震えるような寒さなので、フリースを着込んでしまいました。いやぁ~憎いね!三菱。個人的な評価ですが、三菱の三大傑作は、零戦、鉛筆(三菱グループとは別会社らしいので、パジェロにしておきます)そしてエアコンだと思っています。

 もとい。夕方、長野周辺の山々は入道雲が湧き上がっていて、雷雨を予感させたのですが、深夜の霧ヶ峰の空は…

Dsc07011 満天の星空ですhappy01

 「み、見ろ~。星がごみのようだ」…確かに星屑とはいいますけどね。大佐。

 光の少ない高原の夜空は、満天の星空が広がっていました。いつも下ばかり見ている山笑。首や肩こりを忘れて星空に魅入ってしまいました。コキコキッ(痛)

Dsc07008_3 車山の向こうに見えるのは…

 残念ながら天体観測はど素人な山笑ですから、こんなに星がよく見えていても、星の名や星座が全くわかりません。でも、あの星だけは知っています。我々の母なる星。M78星雲(ウルトラの星)を。

星空のバラード(ウルトラマンレオ挿入歌)

窓を開け星空を見つめてみても 帰る故郷はもう見えない

今はもう思い出に過ぎないことが 俺の心ではまだ生きている

青い夜空に歌うこの歌 届け届けよ愛した人に

ただ一人さすらう男の頬を 濡らす寂しい星空のバラード♪

 あ、ウルトラマンレオは獅子座L77星の出だった(汗)

Dsc07001 天の川ですよね?!

 天の川がはっきりと確認できました。天の川なんて久しぶりに見ましたね。都市の明かりがある場所では、まず見えない天の川です。この日は月が出ていなかったのも幸いしたようですね。

Dsc07012 あの特に輝く星はM78星雲では?

 これだけの星ですから、流れ星もちょくちょく流れていましたが、シャッターに収めようと頑張っていると…後ろを流れー。じゃあ今度はこっちと向けなおすと…後ろを流れー。完全に流れ星との相性は悪かったようです。まあ、「二兎を追うものは一兎も得ず」ですから、天の川を見れただけでも良しとしましょう。

Dsc07014 暁の蓼科山

 星を見上げ、仮眠をして、また起きて星を見上げる。そうしているうちに東の空が赤く染まってきましたよ。こんなに星に夢中になれたのは初めてですね。それにしても、オッさん一人で見るには勿体ないなぁ~~

2016年8月 4日 (木)

GALAXY EXPRESS OBASUTE

 「次の停車駅は、惑星OBASUTE(姨捨)、OBASUTEに停車いたします。停車時間は1時間と2分です。」

Dsc06982 汽車は闇を抜けて、光の海へ

 鉄(山笑)「ねえ、メーテル。あの列車は何処へ行くの?」…メ(山笑二役)「あの列車はね、惑星CHINO行きの中距離連絡線よ」思い出のアニメ「銀河鉄道999」調でご紹介するのは、JR篠ノ井線の姨捨駅です。その名のとおり、姨捨山伝説の残る冠着山の中腹、標高551mに位置するこの駅からは、長野市や千曲市など善光寺平一帯を見下ろすことができる絶景ポイントで、北海道の狩勝峠、熊本県の矢岳駅と共に日本三大車窓のひとつに名を連ねています。

Dsc06976_3 姨捨駅構内からの善光寺平

 また、日没後、長野市から松本方面に向かう列車が、この駅付近の聖高原を越える急勾配を登っていく姿は、列車の光の筋が宇宙に昇っていくようで、銀河鉄道の見れる場所としても名が知られています。「銀河鉄道999」の大ファンである山笑。病魔に倒れて、要介護老人となってしまったババの為に、機械の体を手に入れるべく旅立ったという体で、今年も姨捨駅の夜景を見物にやって来ました。(昨年の姨捨:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-a4e1.html

 さて、日没間もない19時に姨捨駅に到着。待合所では、地元の人たちが味噌汁の振舞いやら尺八の演奏などサービス満点です。見たところ、夜景見物の観光客はポツポツなのに随分と手厚いおもてなしだと思っていると…

Img_2883 臨時快速「ナイトビュー姨捨」

 臨時快速列車の「ナイトビュー姨捨」が到着しました。この列車は、7月から9月までの金曜日と土曜日に長野~姨捨間を1往復する夜景観光の臨時列車です。車両は、ディーゼルと電気モーター併用のハイブリット車両HB-E300で、長野~松本~南小谷(大糸線)間を1日1往復している快速「リゾートビューふるさと」に使用されている車両が、長野駅に終着した折り返しで運行されています。

Dsc06975 観光客わんさか

 静かな山の駅は、臨時列車が到着すると観光客がわんさかと下車してきて一変しました。皆さん眼下に広がる50万ドル(勝手に評価)の夜景に思わず感嘆の声を上げていました。添乗員の方も下車してきて、眼下の景色の話、姨捨山伝説、川中島の合戦などの解説をしていました。地元の方々もここぞとばかり気合が入って、待合所では土地に伝わる昔話の朗読も始まりましたよ。

 さて、駅周辺には民家が少しあるものの、周囲の山は漆黒の闇の中。その中で煌々と明かりが灯る駅ですから、どうなるかというと…

Img_2872 虫が集まってくるわけだ!

Img_2871 クワクワいっぱいだ~♪

 来るは来るは…写真にはクワガタだけですが、ガ、カゲロウ、コガネムシ、カナブン、セミ、コオロギ、キリギリス、バッタ、ゴミムシ…いろんな虫が集まってきます。そこへ大勢の観光客が降り立ったわけですから、不運にも潰されてしまう可哀想なものも。夜景の撮影に立ち寄ったつもりですが、こうなると黙って見ている訳にもいきません。ホーム上の人が通りそうな場所に這っている奴を拾っては土手の草むらに投げ、拾っては投げ…

 ホーム上で山笑が挙動不審な行動をしているうちに、1時間ほど経過して、待避線に待機していた「ナイトビュー姨捨」が再び入線してきました。長野に向かう上り列車の出発時刻がきたようです。添乗員さんが「そろそろ出発しますよ」と促してくれますが、あれ?パス(地球⇔アンドロメダ 無期限)、パスがない!?毎回のようにパスをなくす無防備で学習能力の低い鉄郎少年の慌てふためくシーンも劇中ではお決まりですが、山笑もパスがないので、ディーゼル音を唸らせて発車する列車を見送ることになりました。

Dsc06981_2 次の停車駅は惑星NAGANOに停車いたします…

 「ナイトビュー姨捨のパスなら私があげるわ。ただし、条件がひとつあるの。私も一緒に連れて行って欲しいの」なんて美女が現れるのでは?と心の片隅で期待した山笑を一人残して、いつの間にか地元の人達も片付けを終え、姨捨駅は再び静かな山の駅に戻りました。

2016年8月 1日 (月)

山行 梅雨明け前のキノコ見歩き 小丸尾根

 8月になりました。既に梅雨明けしていますが、明け前の7月23日(土)に丹沢表尾根のひとつ小丸尾根を歩いたときの様子をご紹介します。この時期、山麓から丹沢を見上げると、中腹から上はどんよりと雲がかかっていることが多いのですが、きっとこの時季ならではの出会いが待っていることでしょう。
Img_2698_2 県花やまゆり 

 表丹沢県民の森を出たのは11時前。かなりのスロースタートです。県民の森周辺では大輪のヤマユリが見送ってくれました。夏の丹沢を代表する花であり、神奈川県の県花にもなっているヤマユリです。神奈川県内の障害者支援施設は、ヤマユリの名が冠せられていますが、よもやこの数日後に津久井の施設で大事件が起こるとは夢にも思いませんでした。

Img_2757 俄然元気なヤマビル

 二俣辺りまで来たときには、ちゃっかりヤマビルが吸い付いてきていました。夏の丹沢ではヒルにつかれるのが当然ですから、ヒル避けスプレーや塩を持参したり、スパッツやタイツで防御するなど、それなりの対処をして臨みたいですね。ヒルなんてウェルカムですよ。

Img_2722 人も少なくちょっと寂しい

 二俣から小丸尾根に入ります。ガスのたちこめる尾根道は、人の姿もほとんどなく、聞こえてくるのは野鳥の鳴き声と、「ビーーーーー」というセミの鳴き声ですが、これはきっとコエゾゼミという高地に生息するセミです。エゾハルゼミに比べると鳴き声も地味なので、余り知られていないセミですね。

 さて、丹沢の初夏を彩ったヤマツツジの花は既に散って、今ひとつ魅力に欠ける盛夏の丹沢ですが、梅雨時期は花に代わって色彩、個性共に豊かなキノコたちが目を楽しませてくれます。キノコ類はど素人な山笑ですが、主なものをご紹介します。

Img_2701_2 ハナホウキタケ Img_2752 これもホウキタケかな?
Img_2706 キイボカサタケ Img_2702

Img_2714 ?? Img_2715 ???

Img_2712_2 タマゴタケ Img_2713 シャア専用?

 さて、小丸尾根を詰めて、鍋割山稜との出合いが近づく頃、突如としてガスが晴れて真っ青な青空が出現しました。山に来て思いがけない青空ほど嬉しいものはありません。緑眩しい鍋割山稜のブナ林を歩くことができました。

Img_2731_2 してやったり! Img_2736 喜~♪

 大倉尾根が近づく頃には雲が上がってきて、再びガスガスの中を歩くこととなりました。そのため、塔ノ岳の山頂は踏まずに大倉尾根を下ることにしました。花立付近では、ウツボグサやシモツケソウなどの花を見ることができました。

Img_2739_2 花立はガスの中

Img_2748 ウツボグサ Img_2743 シモツケソウ

 ショートコースながらも、嬉しい出会いがありました。ガスガスで展望がありませんが、しっとり感がお肌に気持ちよかったですよ。

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