軍馬を駆って山座同定 霧ヶ峰
早朝の霧ヶ峰ヴィーナスラインを疾走する軍馬。車齢15年、走行距離は16万kmに及ぶ老骨ですが、今だに長野までの山岳路のドライブも難なくこなしてくれます。エンジンはまだまだ元気ですが、ボディーも色あせ始めて、引退もそう遠くはないでしょう。残り少ない軍馬でのドライブの中で、今回ヴィーナスラインを走れたことは、きっと一生に残る思い出になることでしょう。
自分は霧ヶ峰で朝を迎えたのですが、既に車やバイクがポツポツと上がってきています。窓を全開にして、高原の空気を吸いながらのんびりとドライブを楽しんでいると、いつの間にか後ろにぴったりとつけられているのでびっくりしてしまいます。高原道路をカッ飛ばしたい気持ちは分かりますが、アサギマダラなど高原の蝶たちが道を渡っています。自然に配慮した運転を心がけたいものですね。かく申す、私も意識して運転しているつもりでも、家に帰るとボデー前面にアブやハチがつぶれていたり、フロントガラスに蝶の鱗粉や虫の体液が付着していると、非常に残念に思えてなりません。
霧ヶ峰は、標高1600~1800mのなだらかな稜線が連なり、山上には八島ヶ原湿原など幾つかの高層湿原が点在するなど、貴重な自然を有しているのですが、山の優しさと長野県の中央に位置しているためか、開発の波から逃れることはできなかったのでしょう。東西にヴィーナスラインが貫いて、最高峰の車山(1925m)周辺はスキー場、ペンション村、別荘地が広がっています。まあ、できちゃったものは仕方ないですから、自然に対するマナーを守って楽しく利用したいものですね。
また、長野県の中央に位置している霧ヶ峰は、日本アルプスの好展望地です。特に車山は360度の大展望地で、北、中央、南アルプス、八ヶ岳、富士山、浅間山、乗鞍岳、御嶽山と日本の屋根を全て見渡すことができるのです。今回、車山には登りませんでしたが、ヴィーナスラインからも八ヶ岳と南アルプス、そして、その中間に富士山を望むことができました。
山好きの両親でしたので、子供の頃の旅行といえば信州ばかりでした。そして何処へ行くにも、必ず通るのが霧ヶ峰や美ヶ原でした。私の「夏の思い出」といえば、ミズバショウではなく、霧ヶ峰名物の山肌を埋め尽くすニッコウキスゲの群落でした。今回とき既に遅く、ニッコウキスゲを見ることができませんでしたが、お天気に恵まれて、思う存分山座同定を楽しむことができました。
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