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2016年9月

2016年9月30日 (金)

やっぱり一番風呂は最高♪

 家庭の中でお風呂に入る順番は気を遣うものではないでしょうか?特に年頃の娘さんのいるお父さん方。我が家に娘はいませんが、年頃の子供が二人もいます。仕事が事務職とはいえ、片道2時間通勤を終えて帰宅したオヤジの体は、余り清潔なものではないでしょうから、私なりに気を遣って、お風呂は最後に入るように心がけています。

 そんな気持ちを知ってか知らずか、長男は夜中までバラエティー番組を視ているし、視終わったのでそのまま風呂へ入るのかと思いきや、自分の部屋に籠ってスマホをやっているようです。しばらくはイライラと待つのですが、そのうち疲れて寝てしまいます。そんな訳で、最近は残り湯で朝風呂の後に出勤というパターンが多いのです。お湯は生ぬるいし、夏場はちょっと臭うし…ひどいときなんか、あれ?天然児、中でしちゃった(汗)

 さて、我が家では、人間の他にもお風呂の順位争いが生じています。そう白文鳥のピーちゃんと桜文鳥のシュンちゃんの2羽です。文鳥たちのお風呂は、台所の流し台の中に置かれたブルーガラスのお皿です。これに水を張っておくと、すぐに飛んできて水浴びをするのです。

Img_3523 キモチよか~♪

 いつも最初に飛んでくるのは白文鳥のピーちゃんです。人間不信でビビリくんのシュンちゃんは、その様子をしばらく遠くから眺めています。

Img_3515_2 と、思ったら…あら~~
 ピーちゃんが水浴びを始めても、すぐにシュンちゃんが飛んできて、お風呂からピーちゃんを突き出してしまいます。「やっぱ一番風呂は最高♪」勝ち誇ったように羽をばたつかせるシュンちゃんを、哀れピーちゃんは見守るだけです。逆にピーちゃんが追い出すようなことは絶対にありません。優しいアニキなのです。

Img_3519 早く代わってよ

 シュンちゃんが満足して飛び立つと、ピーちゃんが二番風呂です。シュンちゃんのダシが出たお水で、何事もなかったかのようにバタバタやって、ついでに残り水をちょっと飲んじゃいます。ピーちゃんのその気持ちよくわかるなぁ…

2016年9月29日 (木)

見積り届く。さていかほどか? お墓建て替え大作戦その2

 石屋さんからお墓建て替えの見積りが届きました。工程は以下のとおりです。

①既存の墓石を解体して、墓石は一時保管。古い大谷石の外囲いと基礎部分は全て撤去処分

②納められた遺骨を寺の本堂で一時保管。石室は解体し、敷地を整地

③コンクリート基礎工事

④白御影石の石室、外囲い、導入部の階段、塔婆立、線香置き、水鉢のカッティング、設置

⑤墓石の再設置と納骨

Img_3536 出来上がりはこんな感じ(墓石以外)

 さて、気になるお値段はといいますと、150万円ほど。正直、墓地は狭いし、御影石のランクはそれほど良いものを選ばなかったので、自分では100万円超くらいかと予想していたのですが、50パーセントの予算超過です。

 親や先祖供養なので余り値切りたくはありませんが、相場が不透明なものを言われるがままに買うというのも気持ちの良いものではありません。石屋さんには悪いのですが、相見積りを取らせてもらおうかと思います。

 でも、墓石を撤去して、遺骨を本堂に一旦移すのも、坊さんが絡んできそうなので気になるポイントです。魂抜きとか再納骨供養とかで、お布施が必要になりそうですね。お布施するぞー!お布施するぞー!お布施するぞー!…冗談じゃない!!(つづく)

2016年9月26日 (月)

ポケモンGO away!

 昼休みの散歩や職場からの帰り道に上野公園を歩いていると、スマホを片手にした何十人もの集団が押し寄せてくることがあります。おなじみポケモンGO愛好者たちです。彼らはスマホの画面に見入っているために、対向者にギリギリのところまで気づきません。「どこに目をつけてんだ!」とも言えず、こっちが気を遣って道を譲るのですが、何ともシャクで苦々しく思っていました。そんな折…

Img_3495 (○゚ε゚○)プッ

 最近、観光地などでは、ユーザーのマナーの悪さを見かねて、ポケモンGOの自粛を促す掲示が見られるようになりましたが、上野の寛永寺も境内からの排除を決めたようです。(ヤッタ♪)上野公園は全山寛永寺の境内ですから、お堅いことをいえば上野公園内ではやってはいけないということになりますが、節度を遵守してやってもらう分には良いかと思います。

 しかしながら、バーチャルな世界が現実の世界に入り込む時代になったんですね。今後もバーチャルリアリティソフトの開発は、より進化していくことになるのでしょうけど、開発者側も現実社会、特に周囲の人への影響をより意識して開発をしていただきたいところです。そういう意味では、走りであるポケモンGOが周囲に与えた影響は、貴重な分析材料になると思いますね。

 スマホを使うようになってから1年経とうとしていますが、あえてゲームアプリには手を出さないでいます。かつて、食べることや寝ることを惜しみ、学校をサボッてまでゲームにのめり込んだ自分だけに、あの頃よりも格段に面白くなっているだろうゲームの世界に、虜にされてしまうのが恐ろしいのです。

2016年9月25日 (日)

プロジェクト始動! お墓建て替え大作戦その1

 我が家のお墓は、秦野市、丹沢の山裾に位置するお寺の墓地にあります。父が亡くなったのが平成8年。ちょうど20年経った今年、お墓の建て替えを決意しました。元々、父が亡くなる前にも、祖父と祖母が埋葬されているお墓なので、祖父が亡くなった時に建てられてから半世紀が経過しているお墓です。

Dsc01418 大山南稜、浅間山付近からお寺(墓地は矢印付近)

 ちょうど1年前の秋の彼岸にお墓参りに来た時、何気なく囲いの石を手でつかんだところ、脆くも崩れたことがそもそもの始まりでした。半世紀風雨に晒された大谷石は、すっかり劣化していたようです。

 栃木県宇都宮市周辺で切り出される大谷石は、軽量で加工しやすく、家の外構など建築材として重宝されてきましたが、話を聞くとお墓には向かないようで、最近はより硬くて持ちの良い御影石が主流となっているようです。

Img_3506 囲いの大谷石はグズグズです。

 壊れた時には、墓石そのものではないし、そのうちお寺に聞いて石屋さんを紹介してもらえば良いと、軽い気持ちでババと流したのですが、仏罰が下ったか、先祖霊の祟りか、その後ババが脳溢血で倒れてしまいました。(もしそうだとしても、矛先が違いますけどね)長期入院となったババは、精神が不安定なとき、「お墓を直していないから罰があたったんだ。お父さんが怒っている」としばしば口にしていました。

 ババが退院後も、しばらくは介護やら手続きやらバタバタで、お墓の修理のことはすっかり忘れていたし、お盆、秋の彼岸とお墓参りする度、囲いの残骸を見ては、「あー忘れてた」と思う程度で、今すぐどうこうするつもりはありませんでした。

 しかし、その時は突然やってきました。先日、人間ドックの結果が届き、胃癌候補生を通告されたのです。「すわ祟りがやってきた!」と間髪入れずにお寺に相談に行きました。(結局自分が一番可愛い)

 いざ、話が具体化すればお寺に何度も足を運ぶのかと、いささか億劫になりましたが、大黒さん(住職の奥様)は、その場で出入りの石屋さんを電話で呼んでくれました。雨の中、お墓を掃除しながら待っていると、10分ほどで石屋さんが軽トラでやって来ました。早いな。そこから名刺をいただいて、お墓の寸法を測り、周囲のお墓を見ながら、どこまでやりたいのか(やったほうが良いのか)、御影石の種類やらを相談しました。

 結果、墓石本体は従来のものを継続して使用できるそうですが、逆に土台に劣化した大谷石を使用しているので、一旦は墓地を更地にするということで、墓石以外は全て再構築するという大きな話になってしまいました。

 ババが元気な頃は、回忌法要、お施餓鬼、お盆、お彼岸など、法事は全てババに任せきりだったのですが、今では法事に加えて、お墓の建て替えまで。まさか自分がやることになろうとは想像だにしませんでした。

 さて、トントンで話が進んで見積り徴収となりましたが、ネットで調べてみると、100万円単位の出費になりそうです。こりゃあ、しばらくは漬物とご飯。そろそろ引退させようと考えていた軍馬には、もう少し頑張ってもらうことになりそうです。この先どうなりますか。個人的などうでも良い話なのですが、同じように手探りでお墓の建て替えをする方もいると思いますので、一助となればと思いまして、今後経過を追ってご報告させていただきます。(つづく)

2016年9月24日 (土)

鳥人お魚争奪戦

 先日の釣り会で釣ってきたアジ。親戚、知人に配って、7尾を自分で食べることにしました。三枚におろしたアジを玉葱と叩いて、味噌仕立てのなめろうにしました。なめろう丼は我が家では定番メニュー。家族皆が大好物です。

Img_3478 山盛りなめろう。できました♪

Img_3481 きざみ海苔をかけて召し上がれ

Img_3494 子供はユッケ風がお好み

 7尾といっても、アジが大きかったので、スジのないところはお刺身にしました。アジのお刺身といえば、小型なら丸ごと半身。大きいのなら薄めのサク切りにするのが常道ですが、包丁弱者な私の手によると、どうしても不揃いで厚切りになってしまいます。Why!Japanese knife!

Img_3485 厚切り海笑

 さて、食べ始めるとあっという間に平らげてしまうのですが、テレビを観ながらダラダラ食いの天然児がどうしても取り残されます。早く食べないと奴らが横取りにくるよ。

Img_3490 遅かった!

Img_3488 何を召し上がりですか?

 あー!地獄の使者。お魚大好き。ピーちゃん&シュンちゃんに見つかってしまったようです。お膳の上に現れたかと思うと、次の瞬間にはお皿の縁にとまってお魚や海苔を突っついているんですから、もう油断も隙もあったものではありません。

Img_3493 お刺身もいただきま~す♪

 2羽の存在に気づいた天然児が容赦なくスプーンで追い立てますが、注意がテレビに向いてしまうと、貪欲に舞い戻ってきます。こんな肉食系の2羽を見ていると、鳥の先祖が恐竜だと言われるのも納得できますね。ほら、テレビばかり観てないで、早く食べなさい!

2016年9月23日 (金)

天然児 墓参りで仕事を学ぶ

 秋のお彼岸です。秦野と横浜にある両家のお墓参りに行ってきました。我が家は、昨年からババがリタイアしたので、今後はお寺とのお付き合いもしていかなければなりません。お墓も石が劣化して、一部が破損しているので、石屋さんの見積ももらわないと…人間、死して尚、お金がかかるものですね。親父殿、ご先祖様。

Img_3446 墓石を掃除…いえいえ、チビ虫いじめでした。

 お墓参りには天然児も同行させます。普段、グダグダユーチューバーなので、こういう時こそ役割を与えて、働くということを意識づけておきたいものです。供花を持たせて、落ち葉などゴミ集め。水遣りと頑張ってもらいました。言わなくても墓石を手でこする場面も!?いえいえ、チビ虫いじめのようです。お墓で殺生はならぬぞよ。(かく申す、親は蚊を叩いていましたが)

Img_3451 横浜タマシイヒルズにて Img_3449 火傷に注意

 秦野から横浜へ。いやいや、ご苦労様でした。高速移動だったので、水族館も期待したようですが、残念。人生楽しいことばかりではないんだよ。先人の皆様、どうかこの子の将来を見守ってあげてください。

2016年9月22日 (木)

走水沖の大アジ釣り

 9月18日(日)、釣り会の定例会で東京湾のアジ釣りに行ってきました。船宿は横須賀市久里浜近くの久比里という場所にある山天丸です。やまてんさんには初めてお世話になるのですが、久比里夫婦橋は、船釣りを始めた頃、何度か並びの巳之助丸でカワハギをやった、私にとって懐かしい場所です。

Img_3452 真ん中、1号船を仕立

Img_3475 お魚待ってるよ~

 久比里の船宿は、久里浜の港湾に注ぐ平作川の河口から少し遡った場所にあって、直接海に面していません。河口近くの下流域は、潮の干満によって水位が上下します。満潮時は水面が上昇して、橋の桁下が低くなりますので、船の航行に支障をきたします。朝が満潮の日は船宿はお休み?いえいえ、それでは商売になりませんよ。

Img_3453 橋が迫ってきました。

Img_3454 志村、後ろ!後ろ!

Img_3455 うひ~あっぶね~~♪

 満ち潮対策として、久比里の遊漁船は面白い機能を有しています。先ず、マストとアンテナが後ろに倒れます。次に船頭さんが操船する操舵室の屋根が油圧で引っ込むようになっています。トランスフォーマーといいますか、バルキリーといいますか、ロボットアニメで育った世代は、見ていてウキウキします。確か金沢八景湾奥の船も同じ機能を有していました。

Img_3472 操舵室が⇒ Img_3474 船頭さん登場!

Img_3473 こんな感じで橋をくぐります。(帰港時の様子)

 船は平作川から久里浜港湾に出て、一旦火発の前でウロウロしましたが、すぐに北の観音崎方面へ向かいました。観音崎沖では、20隻ほどの遊魚船団が形成されていましたが、きっと、今の季節人気のタチウオ狙いの船でしょう。

Img_3459 タチウオ船団

 我々の船は、観音崎の北に回り込んで、走水沖にやって来ました。この日は、南からの強風が吹く予報でしたので、観音崎を盾にして風を凌ぐ作戦のようです。どの船頭も同じことを考えるようで、周囲には東京湾のいたる所からアジ釣り船が集まっていました。

Img_3464 奥に猿島と横須賀市街

 さて、スタートです。走水沖、水深50mのポイント。タナは底から2mです。グーン!と、1投目から強烈な当たりがあって、水面に躍り上がったのは35cmほどの大きなアジです。ここ走水沖の根に居着いた大アジは、西の大分関アジと並ぶブランドアジです。1尾千円♪冗談が飛び交います。

Img_3465 良いアジだ♪

 今日は入れ食い、早上がり♪と最初は思いましたが、なかなか後が続きません。船中を見てもポツポツ拾い釣りです。どうも、走水特有の潮の速さが災いしているようです。潮の流れがとても速いので、仕掛けが浮き上がってしまい、指示ダナに仕掛けをキープするのが難しい状況です。この状況を意識するかしないかで釣果が分かれてしまったようです。また、仕掛けが流されて隣人、船の反対側とお祭りも多発していました。こりゃあダメかもわからんね。幹事としてはモヤモヤモードです。

Img_3461 軍港沖に艦影あり

 気分転換に周囲をキョロキョロ。正面に観音崎。そこから右の方へ目を移していくと、猿島と横須賀市市街。横須賀軍港外には、日向級でしょうか強襲揚陸艦が投錨していました。更に金沢八景の住友ドックやランドマークタワーが見えました。振り返ると、東京湾を行き交う船舶と、航路を扼する第1、第2海堡が。やっぱり東京湾の景色は飽きないなぁ~♪

Img_3463 第2海堡(手前)と第1海堡

 それでもお昼前になってようやく潮が緩んだので、ポツポツとアジが上がり始めました。どのアジも大きくて楽しいのですが、たまに交じる中アジも黄色味がかかって美味しそうです。今が時合かと2本鈎から3本鈎に付け替えて、追い食いを狙いましたが、なかなか乗ってきてくれません。タナが狭いのかな?

Img_3477 美味しそう~♪

 お昼を回って、強風と共に雨が強くなってきたので、少し早上がりすることにしました。船中の釣果を見てみると、片手から40くらいまで、釣果がバラついてしまいましたが、私はちょうど中間の22尾でした。ほとんどのアジが30cmオーバーでしたので、お土産としては十分でした。

 帰り、R1藤沢バイパス付近で大渋滞。最近は原宿、影取町が整備されて良くなったかと思えば、ツケが他に回っているだけのようです。道路の整備は際限ないですね。

2016年9月20日 (火)

山行 天高く猫肥ゆる初秋 塔ノ岳

 9月になって台風やら秋雨前線の停滞でどんより空が続いています。こうなるとなかなか山に足が向きません。しかし、夏期の運動不足が祟って、8月末の仙丈ヶ岳は予想に反してバテバテ山行となりショックを受けたし、人間ドックの結果も思わしくないものでしたから、これは秋山で体力回復を計らねばと実感する昨今です。

 9月中旬の某日、正午。どんよりとした丹沢表尾根を見上げながら大倉を出発します。大倉尾根は全般的にジメジメモード。尾根に垂れこめた雲の下、霧雨が降ったり止んだりしているようです。こう湿っていると、導入部の石畳になっているところは、滑って非常に歩きにくいものです。かと言って、路肩にはヤツが潜んでいそうで危険です。

Img_3344 ジメジメモード Img_3350 フンコロガシ

 それにしても蒸し暑い。見晴茶屋の上、駒止茶屋の下、堀山の上、花立の下と相次ぐ急登にバテバテモードです。今まで大倉尾根はほとんど休憩なしで登っていたのに…夏期の運動不足だけではない加齢的な衰えが頭をよぎります。違う、違う。そうじゃ、そうじゃない!頭の中で必死に打ち消そうとする40路の峠。

 そうだ!たまには花立山荘でかき氷でも♪と期待して登る花立の階段。しかし、行く手に「氷」の旗が見えません。平日はお休み。ヤレヤレ…山荘前のベンチにどっかり腰を下ろして涼みます。谷を挟んで対面する鍋割山稜は真っ白な雲に覆われていますが、雲は慌ただしく山肌を駆け上がって、時々姿を見せていました。平日の午後。天気もイマイチとくれば、下山者がポツポツ程度。寂しいなぁ~もう帰ろうかな。

Img_3401_2 ギドラってるフジアザミ

Img_3357 ホトトギス Img_3351 タチフウロ

 取り敢えず、花立まで上がれば、少しは秋の花でも見れるかと思い上がってみました。圧倒的な存在感は、花立のキングギドラ…ヤマタノオロチか。立派な鎌首をもたげたフジアザミです。その他、マルバダケブキ、タイアザミ、ホタルブクロ、リュウノウギク、小粒ながらホトトギスやタチフウロなどが咲いていました。秋花の代表格リンドウは、まだつぼみでしたね。

Img_3375 秋の空やねぇ~

 花立で花を愛でていると、突然、雲が晴れて青空が広がり、塔ノ岳の山頂部が姿を見せました。広がる空は、既に夏空ではなく、薄いイワシ雲が泳ぐ秋の空でした。今年初めて秋を感じる瞬間。下界が蒸し暑くてどんより空でも登ってみるものですね。嬉しくなって、お帰りモードは雲散霧消しました。

 更に背後の雲間から薄日が射し込んできました。ムムッ!成りきり天孫降臨遊びの絶好のチャンスです。

Img_3396 ワレハ現人神ナリ~

 下界で言ったら狂人扱いですが、山では許される?範疇です。

Img_3381 静かな山頂

 さて、塔ノ岳山頂までやってきました。若いオネエちゃんとそのおじいちゃん?がすれ違いに下山していきました。人気はほとんどなく、山荘の屋根を補修するスタッフと小屋泊の方がのんびりと雲が晴れるのを待っていました。この静寂とゆっくりとした時間が何とも羨ましい。

Img_3380 やや?

 気が付けば、時刻は15時を回っていました。西の空が薄明るく染まっています。僕は三丁目の電柱です。雨の日風の日街角に立ち、通りを見てます。眺めています。夕焼けお空はイワシ雲。そろそろ灯りをつけましょね♪懐かしい東電のCMが頭の中を流れていました。そろそろ下山をしましょうね♪階段を下り始めると…あれ?路肩の草むらに白い塊が落ちています。

Img_3378 満たされてる尊猫

 いえいえ、落ちているのではなく、今や塔ノ岳のヌシ的存在の尊猫です。デップリと肥えて、この日は既に腹が満たされてたようで、私が近寄ってもチラ見程度の釣れないご対応でした。天高く猫肥える秋ですね。そしてオッサンも更に肥えそうな秋。要注意です。

2016年9月14日 (水)

キツネを訪ねて乙女高原

 山梨県の北部、奥秩父から甲府盆地にかけて広がる広大な山並みを東西に貫くのが、クリスタルラインです。クリスタルラインは、全長約70km、標高1千メートルの高所を通じる幾つかの林道の総称ですが、この地域が水晶の産地であったことに由来しています。奥秩父からなだれ落ちる深い森と雄大な展望を楽しめる山岳ドライブルートです。

Img_3330Img_3331_2 道の駅「まきおか」にて

Img_3332 大人気!シャインマスカットも
 クリスタルラインに入る前に必ず寄るのが、東端に当たる山梨市牧丘地区、R140沿いにある道の駅「はなかげの郷まきおか」です。秋口は果物の最盛期、粒ぞろいの巨峰、マスカットを始め、桃、梨、すももなどが賑やかでした。さすがはフルーツ王国山梨です。コノ頃我ガ家ニハヤルモノ、夜討、強盗、偽綸旨…もとい、シャインマスカットを手に、天然児もご機嫌です。

 牧丘からねるねるねるねな道を30分ほど走ると、乙女湖こと琴川ダムを見下ろす高台に位置する柳平。ひなびた山荘があるこの場所は、クリスタルラインと奥秩父の高嶺を越える川上牧丘林道の分岐点です。幼い子が母親に連れられて遊んでいました。人里離れた大自然の真っ只中。この環境に育つ子は、けがれを知らない健全な大人になることでしょう。

 川上牧丘林道は、標高2365mの大弛峠を越えて長野県川上村に通じるスケールの大きい林道です。乗鞍スカイラインがマイカー規制されて以来、マイカーで行ける最高所となりました。ちょうど5年前、雷雨の中をババ、天然児の三世代編成で越えた思い出深い道であります。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-547c.html

Img_3335 焼山峠

 夕方の焼山峠にやってきました。実はこの何の変哲もない峠が、今回ドライブの目的地だったのです。最近、この峠周辺にキツネが出没して、通る人から餌をもらって人馴れしてしているという話を耳にしました。そんなキツネに会ってみたくて、天然児を連れてやってきたのですが…

 既に車の通行もなく、聞こえてくるのは秋虫の鳴き声だけ。キツネの登場にはうってつけの雰囲気なのですが…いませんでした(笑)

Img_3336 子授け地蔵尊

 焼山峠から少し小楢山方面の登山道に分け入ったところに、沢山のお地蔵さんが集まる場所があります。「子授け地蔵尊」と呼ばれるこの場所には、次のような言い伝えが残されています。

 江戸時代の頃、この峠の麓に木地師(木工品を製作する職人)の夫婦が住んでいたそうです。ある日、焼山峠付近で木を切り出していると、赤ん坊の泣き声がします。声のする場所へ行ってみると、そこには小さなお地蔵さんが置かれていたそうです。子供のいなかった夫婦は、このお地蔵さんを家に持ち帰ってお供えをしたところ、子供を授かったそうです。喜んだ夫婦は、お地蔵さんを山に返すとき、お礼にもう1体お地蔵さんを祀ったそうです。以来、子供に恵まれない夫婦がこの地を訪れて、子授け地蔵尊の言い伝えに倣ったので、この地には多くのお地蔵さんが集まっているそうです。

Dsc07438 乙女高原は秋の様相

 キツネに会えなかったので、クリスタルラインを少し進んで乙女高原にやって来ました。標高1700mの乙女高原は、鬱蒼とした深い森の奥秩父の山中にあって、古くから萱刈場や放牧地として切り開かれた草原です。戦後まもなくして、ここにスキー場が開設されて、15年ほど前まで営業されていたそうです。スキー場が廃止された後も、この場所を愛する人たちによって草が刈られて、美しい高原が保全されているのです。

Dsc07432 マツムシソウ

 そのお陰で、初夏にはシャクナゲやレンゲツツジが見事に咲き乱れて、春から秋にかけて、多くの高山植物が咲きそろう花の名所として、多くの人がハイキングを楽しめる場所になりました。

Dsc07431 タチフウロ Dsc07436 ウメバチソウ

 人気のない高原の駐車場で、キツネに呼びかけてみましたが、帰ってくるのはやはり秋虫の鳴き声だけ。ルールルル…声は虚しく秋空に上って行きました。コンちゃん、また会いに来るね。

 その頃、車内では天然児がシャインマスカットをほおばっていたのでした。

2016年9月12日 (月)

山で出会った動物たち

 山に親しんできたここ10年。山行の中で多くの動物に出会いました。哺乳動物だけでも、ニホンジカ、ツキノワグマ、イノシシ、タヌキ、ニホンザル、ニホンカモシカ、アナグマ、テン、ノネズミ、ニホンリス、タイワンリスそして尊猫。今回は、その中でも特に思い出深い動物との出会いを紹介します。

★年間MVP発表!(過去5年間)

Dsc01653 大山北稜のニホンカモシカ(H23.3)

 あれは東日本大震災の後、最初の山行でした。ヤビツ峠から丹沢表尾根を歩こうと思ったのですが、土砂の崩落でバスが蓑毛止まりになっていたんです。そこで、予定を変更して、蓑毛から大山に登って、三峰山へ縦走したんですが、その途中、唐沢峠付近で出会ったのがニホンカモシカでした。丹沢にもカモシカがいるんだ!大きな感動でしたね。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-c944.html

P1060250 乗鞍高原のツキノワグマ(H24.10)

 おなじみのババ、天然児との三世代旅行。乗鞍高原に行ったときの話。善五郎の滝近くの道路で、車の目の前に出てきたのがツキノワグマでした。車列を恐れることなく、道路を横切っていきました。思えば、この三世代編成で厚木市七沢奥の不動尻にハイキングしたときも、目の前にツキノワグマが登場したことがありました。ツキノワグマとは縁があります。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-85d6.html

P1090211_2 檜洞丸のアナグマ(H25.6)

 初夏、紅白のツツジが咲き乱れ、ハルゼミが合唱する山が西丹沢の檜洞丸。石棚山稜からフキが群生する登山道を歩いて山頂を目指していたとき、登山道を対向してきたのがアナグマでした。とてものんびりしたアナグマで、5mほど先に近づくまで私の存在に気づきませんでした。フリーズしたところをまんまとパシャリ!(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-cc6e.html

Dsc05790 丹沢湖のニホンザル(H26.8)

 サルというと、人里近くに下りてきては、畑を荒らしたり、人家に侵入したりと、悪賢くて印象が良くない存在ですが、自然の中に生きるサルの群れを見ていると、飾りっ気のない生き様が憎めなく、どこか行動が人間に似ていているので、見ていて飽きません。近年、北アルプスなど高山にサルの群れが上がって、雷鳥の生息を脅かしているとも聞きます。サルと人間、その他動物たちの良好な関係が築けると良いですね。

Dsc04381 塔ノ岳の尊猫(H27.10)

 今や塔ノ岳の尊猫(一般の愛称は「塔くん」だとか)は、ハイカーの中ではかなり有名な存在です。標高1500mの山上で生活する野良猫は、全国的にも稀有な存在ではないでしょうか。山頂で休憩するハイカーの中を歩き回っては、餌をねだり、用が済んだら次の人へと、性格はかなりしたたかですが、ハイカーの疲れを癒す存在として皆に愛される存在です。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-4e80.html

 これだけの動物に会えたことは、とても貴重な経験で、思い出は一生の財産です。でも、夢と欲は尽きることがありません。今後も色々な動物との出会いを楽しみに山に向かいます。

2016年9月 8日 (木)

山行 ラッキーバス 仙丈ヶ岳その5

 花を愛でながら藪沢沿いをどんどん下ります。薮沢は長野県伊那谷側に流れ下って、戸台川、黒川、三峰川と他の流れと合流する度に名を変えて、伊那市内で天竜川に注ぎます。藪沢の左岸から右岸に渡ると、少しずつ沢から離れて針葉樹林に入っていきます。しばらくすると、九十九折の急坂を下ります。

Dsc07390 薮沢を左岸から右岸へ

Dsc07393 応援ありがとう

 急坂を下りきると、北沢峠から南アルプス林道を少し長野県側に下った大平山荘の前に出ました。正面に大きな鋸岳を望める場所ですが、既に雲がかかって荒々しい岩峰を隠していました。長野県側の戸台に下る人は、この山荘の前でバスを待てば良いのですが、私は山梨県側に下らなければならないので、北沢峠まで15分ほど登り返さなければなりません。

Dsc07398 鋸岳はお隠れに

 仙丈ヶ岳への登りがバテ気味だったので、ゆっくり山を楽しんだ後、北沢峠を16時に出る最終バスで下山を考えていたのですが、下りはめっぽう強い山笑。下っていくうちに、1本前の13時半発のバスに間に合うかも知れないと思い始めていました。気合を入れて峠に登ってみると…

Dsc07404 あー動き出した!

 いたいた!今待機所から動き出そうとしているバスの後ろ姿を認めました。間に合った♪と足早に乗り場まで追いかけていくと、乗り場には多くのハイカーが待っていて、あっという間にバスは満員に。私から前10人ほどが乗れずに残されてしまいました。あちゃ~定員オーバーか。途端、脱力してしまいました。

Dsc07405 待ってけれ~!

 しかし、拾う神あり。「あと2人乗れるよ」運ちゃんから声がかかりました。だって、10人目だもん。と不貞腐れていると、10人のうち前8人がワンゲルの学生グループで、その後ろの単独行のおじさんと私が繰り上げ当選となったのです。申し訳ねぇ~でも、こういう場面て、山アルアルですよね。

 市営バスで広河原まで下ってくると、甲府行きの山交バスへの乗り継ぎもタイトです。なんと、市営バスで補助席に座っていた私は、図々しくも真っ先に乗り換えて、芦安温泉までの山交バスは座ることができたのです。ここで、朝のオバちゃんがまたしても登場。後から乗り換えた人たちが次々と詰め込まれます。結局、朝と同じく寿司詰め状態となりました。

 バスが出発を待っていると、北沢峠に置き去りにされたはずのワンゲルグループが、市営バスの増便で下りてきました。まさかと思っていると、案の定、更に寿司ネタになったので、立ち乗りになった人からは「増便しろよー」と愚痴がこぼれました。要領よく乗り換えて、ちゃっかり席を確保した私は、顔を上げることができませんでした。またしても、申し訳ねぇ~でも、こういう場面て、山アルアルですよね。結局、復路も車窓を楽しむ余裕がありませんでしたが、疲れた体には座れたことが大きかったです。

Img_3299 チッ!日帰りは自分だけか…(でも、スバル率高いな)

 芦安温泉の駐車場で降りたマイカー組は、意外にも半分もおらず、ほとんどの人が甲府に向かうバスに乗っていきました。それもそうだ。今日は金曜日で、下山してきた人はそれ以前の平日山行を楽しんできた人ばかりでしょう。平日山行できる身分は、高年者か学生くんだろうから、皆さん甲府駅から電車で帰るんだ。

Img_3300 金山沢温泉

 さて、近くの温泉で疲れと汗を流して帰りたいと思っていると、何だ!?車を停めた草むら(第4P)のすぐ下に、金山沢温泉という日帰り温泉があるではありませんか。入浴料は850円と高めでしたが、空いていたのでゆったりと湯に浸かれ、お肌につるつるの泉質は、実にキモチよかぁ~♪でした。露天から見上げる空には、早くも赤とんぼが飛び交っていました。

★コースタイム:5時間50分

北沢峠7:30→8:05三合目(朝食)8:20→8:40五合目(大滝ノ頭)→9:35小仙丈→10:30仙丈ヶ岳(昼食)11:00

→11:45馬ノ背ヒュッテ→13:10大平山荘→13:20北沢峠

2016年9月 7日 (水)

山行 雷鳥と送り花 仙丈ヶ岳その4

 しばし、南アルプスの女王こと仙丈ヶ岳山頂での時間を楽しんだ後、下山の途につきました。復路は藪沢カールに下りて、馬ノ背をカスって、藪沢沿いのルートで北沢峠に戻ります。

Dsc07327 女王陛下の下に集う勇者たち

Dsc07346 何ですかぁ~?

 山頂からガレた斜面を少し下ると、登山道に人だかりができています。皆さんの視線の先には…

Dsc07342 らいてう先生~♪

 仙丈ヶ岳は、南アルプスの山々の中でも雷鳥の遭遇率が高い山として知られています。3千メートル級の高嶺でありながら、大らかな山容と餌となる高山植物やハイマツが豊富に生えることが、雷鳥にとって住みやすい環境となっているのでしょう。氷河期に大陸から日本に渡ってきたと言われる雷鳥。カール地形同様に仙丈ヶ岳に見られる氷河時代の名残ですね。

Dsc07344 幼鳥もかなり大きくなりました。

 今年生まれた幼鳥も夏の間咲き乱れる高山植物の花々を沢山食べたのでしょう。随分大きくなっていました。お母さん雷鳥と比べても遜色のないサイズです。群生するハイマツのヘリでのんびりと餌をついばむ雷鳥ファミリーでしたが、子が成長しても親の心配が耐えることがないのは人間と同じ。お母さん雷鳥は周囲への警戒を片時も怠ることがありませんでした。

Dsc07350 薮沢カール底より

 藪沢カールの底にある仙丈小屋。学生ワンゲルのグループが賑やかに談笑していました。山にかけた青春。そんな爽やかな学生時代を過ごしたかった。いや、悔やむことなかれ、今山を歩けることこそが遅咲きの青春…「銀秋」とでも言いましょうか。

 ハイマツ帯から雪の重みで横に伸びたダケカンバの樹林や鹿よけネットに囲まれたお花畑を見ながら下っていくと、馬ノ背ヒュッテです。ここで往路歩いた尾根ルート5合目大滝ノ頭に通じるルートと、藪沢沿いに下っていくルートに分岐します。

Dsc07376 名も無き小滝 Dsc07387 花咲く藪沢ルート

 藪沢沿いのルートは、岩がゴロゴロしているV字谷のヘリを急下降していきます。周囲の斜面からは藪沢に向かって、名も無き滝が流れ落ちています。片や斜面には、色とりどりの花々が咲いていました。8月も終わろうとしている頃なので、高嶺の花は諦めていたのですが、下山路で意外にも多くの花が咲いていたことは、思い出のお土産になりました。

Dsc07364 ハクサンフウロ

Dsc07380 タカネグンナイフウロ

Dsc07373 ヤマハハコ

Dsc07381 アキノキリンソウ

Dsc07360 ヒメコゴメグサ

Dsc07388 センジュガンビ

Dsc07383 ヤマトリカブト

Dsc07371 ラショウモンカズラ?

Dsc07369 ミヤママンネングサ

Dsc07366 ミヤマムラサキ?

 これら送り花たちは、女王様からのはなむけでしょうかね。(つづく)

2016年9月 6日 (火)

山行 女王の頂きに立つ 仙丈ヶ岳その3

 7時半に北沢峠を出発します。仙丈ヶ岳(3033m)までは、ほぼ標高差1千メートルですから、単純計算上は塔ノ岳に登るよりも「楽」ということになります。コメツガなど原生林と根元を覆うコケ類の中を歩く登山道は、麓の残暑を忘れるような涼しさです。登山道は割と緩やかで、南アルプスの3千メートル峰らしい、あたかも入山を拒んでいるかのような登山口からの急登とは一風異なっています。さすがは女王様、懐深い。

Dsc07272 朝の道は涼しい

 鬱蒼とした原生林の中を延びる登山道。コケの緑ばかりで、花も咲いていませんが、根元や倒木には多種の菌類が出迎えてくれました。最初は順調なペースで歩いていきますが、これが3千メートルに近づくとガクンとペースが落ちるんですから、高高度性能の悪い旧日本軍の戦闘機みたいです。

Dsc07278Dsc07391Dsc07395Dsc07401

 登山道には1合毎に表示がされているので、今いる自分の位置を把握できるのがありがたいです。3合目は小さなコブがあって、何人かが休憩を取っていたので、自分もそこで遅い朝食をとりました。5合目は大滝ノ頭と呼ばれる場所で、馬ノ背方面への分岐点となっているので、多くのハイカーが休んでいました。この時間になると下山者も多くなります。

Dsc07286 6合目で森林限界

 最初の感動は森林限界の6合目でした。原生林を抜けて尾根上に出ると、行く手にはハイマツの緑が美しい穏やかな稜線が迎えてくれました。女王様の核心部です。しかし、背後にただならぬ存在感を感じたので、振り返ってみると…

Dsc07285 よう、よう、よう!Σ(゚д゚;)

 そこには「山の團十郎」こと甲斐駒と、その左手に凹凸の著しい岩峰の鋸岳が並んでいます。鋸岳は標高こそ2700mに届きませんが、その名のとおり、ギザギザとした荒々しい岩峰を頂き、南アルプス一の難路と言われています。ガールフレンドとの待ち合わせ場所に向かう途中で、折り悪く不良グループに呼び止められた心境です。き、君たちにかまっている暇はない!あくまで一途に女王様を求めて進みます。

Dsc07298 真っ赤なナナカマド

Dsc07292 鳳凰三山と右奥に芙蓉峰

Dsc07297 こんど必ず行くからね。

 早くも真っ赤に色づいたナナカマドが映えるハイマツ帯を歩いていくと、左手後方にアサヨ峰など早川尾根とオベリスクの突起が目立つ地蔵岳ほか鳳凰三山。その右奥には、北岳の肩から野呂川になだれる小太郎尾根の向こうに、今にも雲隠れしそうな富士の高嶺が遠望できました。実は、ここへ来るか先日のリベンジに富士山へ登るか迷ったんだよね~ゴメンね富士子ちゃ~ん。前言撤回…浮気者の山笑であります。

Dsc07306 小仙丈(手前右)と摩利支天

 やがて8合目に当たる女王様前衛の小仙丈ヶ岳(2855m、2864mと2つの標示が)のピークに到達しました。ここからは女王様の展望が素晴らしいものです。続く稜線の先に仙丈ヶ岳の大らかな山容が望め、山頂直下には小仙丈カールが広がっています。涸沢にしても千畳敷にしても、訪れる人はすり鉢状のカールの中を散策したり、幕営したりして楽しむものですが、仙丈ヶ岳の大仙丈、小仙丈カールは、人が踏み込む余地がないので、氷河時代の名残をそのまま留めています。

Img_3278 小仙丈カール

Dsc02362 イワヒバリ

Dsc03749 ホシガラス

 小仙丈カールの中をイワヒバリやホシガラスなど高嶺の野鳥が飛び回っていました。この先、冷たい秋風が吹くようになると、彼らはここを後にして山麓へ下っていくのです。高山に避暑に訪れているような野鳥の生態。何とも贅沢な暮らしです。

Dsc07323 北岳(左)と間ノ岳

Img_3280 雲上に中央アルプス

 小仙丈から仙丈ヶ岳山頂までの稜線は、右に藪沢カール、左に小仙丈カールと、両手にカールを見下ろす極上の尾根道です。左手には、野呂川源流部を挟んで北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山、日本一の天上回廊と対峙します。片や右手には、仙丈ヶ岳山頂から地蔵尾根が伊那谷に向かって下り、伊那谷に垂れ込めた雲の上には、中央アルプスの山並みが望めました。南アルプス林道が通じる以前、仙丈ヶ岳への登拝ルートは、伊那谷から延々と延びる地蔵尾根をつめるルートで、仙丈ヶ岳の山の大きさが示された頃でした。林道開通後は、北沢峠から日帰り山行も可能となり、山は身近で小さな存在になってしまいました。

Dsc07325 女王様、やっとお目にかかれましたね。

Img_3285 あれって女王様の胸かしら…

 北沢峠から約3時間。遂に女王様こと仙丈ヶ岳(3033m)の頂きに立ちました。山頂には20人ほどのハイカーが憩っていて、周囲の展望を楽しんでいましたが、この時間になると雲が上がってきて、時折山頂を霞めていきました。私も南面の石の上に腰を下ろし、塩見岳方面に延々と延びる仙塩尾根の山並みを眺めながらの昼食をとしました。生憎、塩見岳は雲隠れしていましたが、双耳峰の大仙丈ヶ岳が間近に見えていました。(つづく)

2016年9月 5日 (月)

山行 白鳳渓谷バスの旅 仙丈ヶ岳その2

 芦安温泉を出発した寿司詰めバスは、ジグザグと林道を上がって、鳳凰三山方面の登山口である夜叉神峠登山口(1380m)に至ります。ここには南アルプス林道のゲートがあって、この先が一般車の規制区間になります。ゲートの先には、夜叉神峠の下を貫く夜叉神トンネルがあります。このトンネルは、南アルプス林道最長のトンネルですが、狭くて交互通行なので、先入車優先となっています。中央部に待避所があってすれ違いが可能となっていますが、実はこの待避所は、トンネルを双方から掘り進んだ結果、ズレが生じたために待避所に転用した「怪我の功名」なんだそうです。今や我が国は世界一のトンネル先進国ですが、戦後間もない頃のトンネル技術はこの程度だったようです。時代を感じますね。

 夜叉神トンネルを抜けると、そこは南アルプスの山懐。目も眩むような遥か眼下に白鳳渓谷を見下ろしながら、バスは山肌を縫うように通じる林道をクネクネと進みます。バスの終点である広河原には、明治期に人の手が入り、戦前は炭焼きで生計を立てる人たちの集落があったそうです。炭焼きの人たちは、炭を担いで芦安まで売りに行っていたそうですが、自動車の普及していない時代ですから、当時の苦労が偲ばれます。林道トンネルの脇に手掘りの小さなトンネルが残っていますが、自動車道開通以前に使用されていた人道だそうです。

 座っていれば最高の車窓が楽しめる(実際は皆さん寝ていました)ところですが、立ち乗りの身はそれどころではありません。バスは右へ左へ蛇行するので、絶えず体重移動と手すりにつかまることで体を支えなければなりません。車内は暑いし、腕は痛いし、眠いし、山に登る前からとんでもない疲労です。

Dsc02220 バットレスね。

 そのうち、行く手白鳳渓谷の対岸に農鳥岳、間ノ岳、北岳の白根三山が見えてきました。白根三山は、山麓の芦安や韮崎から見上げても、櫛形山や鳳凰三山に遮られて見ることができないので、そびえる姿に感動も一入です。北岳にキタァ~~~~~!(昨年も使用)

 やがて、遥か下に流れていた野呂川の水面が近くなって、対岸に早川町奈良田方面からの県道南アルプス公園線が近付いてくると、北岳の登山口である広河原(1520m)に到着です。もう20年近く前になりますが、当時はマイカー規制もなく、未舗装の悪路だった公園線をガタゴトと広河原まで来たのは、懐かしい思い出です。山登りを始める前でしたが、見上げた北岳のバットレスには圧巻でした。

Dsc02218 北沢峠行きに乗り換え

 そんな思い出にいつまでも浸っている場合ではありません。広河原に着いたら、すぐに北沢峠行きの市営バスに乗り換えです。今度は座れました♪ここまで山交バス2台に寿司詰めだっただけに意外でした。ほとんどの人が北岳を目指してきたということになします。そう思っているうちに、バスは花の咲き乱れる広河原を出発しました。

 更に小さな市営バスは、野呂川沿いの林道を進んでいきます。北岳が見えなくなると、前方に早川尾根の最高峰であるアサヨ峰が見えてきました。現在ではかな文字で表示される山名は、以前は「浅夜峰」と表記されていたそうで、その所以は、野呂川上流域で朝日が最初に当たる峰だからだそうです。

 甲斐駒近くの仙水峠に端を発する北沢と、間ノ岳カールに端を発する野呂川の合流点が近づくと、正面に仙丈ヶ岳が見えてきました。林道が北沢を渡って、北沢右岸を遡行すると、今度は車窓右手に摩利支天の岩峰を怒らせた甲斐駒が見えてきました。その勇壮な姿に、車内一同感嘆の声を上げました。

 北沢上流部には、朝も早くから林道整備の工事関係者が作業を始めていました。大変ご苦労なことだと思うと共に、こんな環境下で働けることを羨ましくも思いました。レジャーに向かう我が身としては、感謝の念を込めて通過です。

Dsc07270 北沢峠の長衛荘

 広河原から30分で、標高約2千m(2030m)の北沢峠に到着しました。山梨、長野両県の県境に位置する峠は、コメツガ、シラビソ、トウヒなどの針葉樹林の中にあって、展望こそありませんが、林間の山荘があって雰囲気の良いところです。家族旅行で来ても良さそうな場所です。林道はここから長野県に入って、伊那市戸台集落に下っているので、長野県側からも伊那市営バスが登山者を運び上げてきます。北沢峠は、甲斐駒、仙丈、早川尾根、鋸岳の登山口ですが、断然多いのは甲斐駒のようです。

Img_3271 伊那からもバスが通じてます。

 あれあれ、前置きばかり長くなりました。用を足したら出発です。いざ、女王様の懐に飛び込みましょう!(つづく)

2016年9月 4日 (日)

山行 寿司詰めバスに1時間 仙丈ヶ岳その1

 南アルプスの北端に対照的にそびえている二山、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳があります。甲斐駒ヶ岳は、山頂部に白い花崗岩の三角錐を頂いて、肩を怒らせたように摩利支天と呼ばれる岩峰を従えた姿が実に個性的な山です。その姿は実に男性的であって、「山の千両役者」、「山の團十郎」などと評されています。目立つ山ですから、山屋に「先ず行ってみよう」と思わせます。かく申す、山笑も一昨年に日本三大急登のひとつ黒戸尾根を歩いて、駒ヶ岳の山頂を踏んできました。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-df38.html

 北沢峠を介して甲斐駒ヶ岳に対峙する仙丈ヶ岳は、突起したピークを持っていませんが、山が実に大らかで、ほぼ独立峰でありながら、山頂直下に薮沢、小仙丈、大仙丈の三つのカールを抱いています。言わずもがな、カールとは氷河が山肌を侵食して、U字型に窪んだ地形をいうのですが、北アルプスの涸沢カール、中央アルプスの千畳敷カールと並んで、南アルプスを代表するカールが仙丈ヶ岳のカールです。てな訳で、仙丈ヶ岳の大らかで抱擁ある姿は、ときに女性に例えられて、「南アルプスの女王」などと呼ばれています。う~ん、抱かれてみたい女王様!

Dsc02342 北岳肩の小屋からの甲斐駒(右)と仙丈(H27.7.12)

 3年前に鳳凰三山、一昨年に甲斐駒ヶ岳、昨年に白根三山縦走と南アルプス北部の山々を着実に踏んできた山笑にとって、仙丈ヶ岳は踏んでおきたい一山でしたが、8月26日(金)に余っていた夏休みを消化して、日帰りで歩いてきました。本当は北沢峠の山小屋に泊まって、1日目甲斐駒、2日目仙丈の欲張りセットにしたかったのですが、そうはいかないのが我が家の事情です。

Img_3267 バス停周辺は満車です。

 前日はやや上気していたのか、眠れずに夜更しする長男を脅かしつつ2時に出発。南アルプス北部の山々の登山口となっている山梨県南アルプス市の広河原や長野県境の北沢峠南アルプス林道は、マイカー規制されているので、林道の起点にあたる芦安温泉でバスに乗り換えなければなりません。深夜はシカの横断が多い富士五湖周辺を通って、芦安に到着したのが4時半。始発の乗合タクシーは5時10分、バスは5時50分なので、余裕かと思いきや、バス停前の第1~3駐車場は満車状態でした。え~平日なのに…皆考えることが同じってことか。少し先の草っパラ(第4Pだとか)に駐車して、慌てて引き返しました。

Dsc07269 完全な売り手市場

 バス待ちの列に並ぶ人は150人ほど。早い人は乗合タクシーで先発していきます。やがて小さな山梨交通バスが2台到着しました。これじゃあ到底乗り切れないなぁ。列の後ろの方にいた私は焦りました。5時50分の始発バスで広河原到着が6時48分。仙丈ヶ岳の登山口である北沢峠へは、更に広河原を6時50分に出るバスに乗り換えなければなりません。始発に乗れないと、日帰りプランはポシャってしまうのです。

 ところが、誘導のオバちゃんが前から後ろから、詰め込む、詰め込む!あっという間に2台のバスに行列が吸い込まれていきました。私は2台目の立ち乗車です。最初に並んだ人をようやく収容しても、林道のゲート開放まではバスは出発できません。その後、パラパラとやってくるハイカーが更に詰め込まれました。余りにもオバちゃんが詰めろ詰めろと煩いので、いい加減頭に来てしまいました。車内からも愚痴がもれていました。当にマイカー規制区間の弱みに付け込んだ、客を客とも思わない奴隷船状態です。片道1,130円も支払っているんだから、このちっぽけなバスをもう2台は配車して、皆座らせるべきでしょう。あ~あ、深夜運転の寝不足をバスの中で少しても解消しようと思ったのに。それが、約1時間の立ちんぼになろうとは。最悪のスタートになりました。(つづく)

2016年9月 2日 (金)

シンクロスイマーを迎えて

 休日の朝はメダカの世話で心癒されています。でも、最近はヤゴが増えてしまって、メダカがあっという間に数を減らしてしまいます。これではメダカを買ってきても、ヤゴに餌付けしているようなものです。たまに水草をかき分けてヤゴ掃討作戦を実行します。(殺しはしませんよ)

Img_3321 (大)ギンヤンマが(小)シオカラを捕食

 さて、そんなある日、メダカ池のひとつが異様に波立っているのを発見!こんな大きなヤゴだと「空の大怪獣ラドン」に登場するメガヌロンの出現か!?と、思ったら、水の中からニュ~っと足が。リオ五輪銅メダルの余韻冷めやらぬうち、シンクロのお姉ちゃんのお出ましかと、胸を膨らませるオッサン。で、でも、ちょっと苦しそうだぞ。どうやら水の中でもがいているようです。恐々手を突っ込んで引き上げてみれば…

Dsc07424 そりゃ、お姉ちゃんかもしれんがね。

 我が家ではおなじみ、ヒキガエルのガマちゃんでした。陸棲ガエルのヒキガエルはよく歩き回りますが、泳ぐのはからっきしダメ。たまたま休みだったから良かったけど、もし仕事の日だったら…想像しただけでアウツですね。しばらく天然殿下の博覧に供されました。

Dsc07411 ここ、なかなかいい家よ♪

 さて、一方で暑い最中は食欲モリモリ。我が家の子供以上にお野菜を召し上がっているのは、これまたおなじみのロシアリクガメのクロちゃんです。クロちゃん。実は新居に入居したんです。青い外壁のモダンなお家。素敵でしょ。実はこれ、お風呂で使用していた腰掛けです。先日、リュックを手洗いしていたところ、気合が入りすぎて、お尻がストンといっちゃんったんです。ゴミに出そうと外に置いておいたら、flairはっちゃけた!クロちゃんのお家になったとさ。

Dsc07426 え、なに?

 さて、シンクロスイマーガマちゃんが殿下の恩赦が出て釈放されました。しばらく、宛てもなくうろついていたガマちゃんでしたが…

Dsc07428 あら、素敵なお家ね~

 あら~、クロちゃんの新居に納まってしまいました。そのうち餌を求めて旅立っていくでしょうけど、それまでは辛抱だねクロちゃん。

Dsc07419 たまにはトマト以外食べたい。

 やけ食いのクロちゃんでした。

2016年9月 1日 (木)

ときにはジャンボタニシのように

 5月の退院後、週末は自宅でゆっくり過ごすのがババの楽しみです。しばらくは、見様見真似のマッサージをしたり、ボケ防止のためにクイズや塗り絵、書き取りなどをスパルタ式でやっていた私ですが、「先は長くはないんだから、家にいるときぐらいゆっくりさせてあげたらどうだ」と弟にたしなめられて、自分の思い描いたババ復活劇は諦めることにしました。

 そうはいっても、家の中に籠りきりというのもどうかと思い、暑さもひと段落した先週末、梨を買いに伊勢原までドライブに連れて行きました。倒れる前は、春から秋にかけて果物狩りドライブに出かけるのを楽しみにしていたババ。静岡にいちご、山梨に桃、ぶどう、千葉に梨と方方に出かけたものです。今の状態では県外は無理そうですので、今後は秦野にいちご、ぶどう、伊勢原に梨、柿、スーパーに桃でしょうか。

Img_3312 極楽行き超特急?

Img_3317 風が心地よい♪

 お昼ご飯は、風の爽やかな田んぼが広がる場所でおにぎりを食べました。田園風景の中を新幹線が疾走する天然児お気に入りの場所です。時折、通過する新幹線を見て、ババは「あの新幹線に乗ってあの世に旅立ちたい」と言っていましたが、そんなに急いで行くところでもなかろうに。

Img_3311 稲穂に Img_3310 キモッ!

 さて、食後は腹ごなしに田んぼ周辺の農道を歩きました。まだ色づいていませんでしたが、田んぼの稲には稲穂が実っていました。秋は迫ってきています。そんな緑一面の爽やかな風景の中に、似つかわしくないピンクの粒粒が目立っていました。これは確か…そう。ジャンボタニシの卵塊です。よく見れば、田んぼや用水路にはとんでもない大きさのジャンボタニシがウヨウヨしています。

Img_3305 これは普通のタニシ

 ジャンボタニシは、正式にはスクミリンゴガイというそうで、正式にはタニシではありません。成体は5cmから大きいものでは10cm近くまで成長するそうです。昭和50年代に南米から食用で輸入されたものですが、食用事業は早々に破綻して、管理しきれなくなったものが自然環境で爆発的に増えて、稲などの食害で問題になり話題になりました。外来種にはよくありがちなストーリーですが、原因は全て人間の手によるものです。最近は余り言われなくなったと思っていましたが、こんな身近な場所に浸透していたとは。もはや手に負えなくなってしまったのでしょう。

Img_3306 これは明らかにタニシじゃないぞ!

 大きいのを手に取って、ババに解説すると、「元気だったら、こんな害虫なんて皆踏みつぶしてやるのに」といきり立っていました。そんな弱々しい年寄りの放言をあざ笑うかのように、水に帰したジャンボタニシはますます元気に這い回っていました。思いがけないジャンボタニシに対するババの殺意でしたが、ババよ、この生命力に溢れるジャンボタニシの生き様にあやかりたいものだね。

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