キミは数奇フェチか?いやいや数奇フェスです。
朝上野駅のホームに降り立つと、飲んでもいないのに頭がボーッとして、足取りもおぼつかないくらいフラフラです。時には階段を踏み外しそうになります。睡眠十分、朝飯ガッツリのはずなのに…歳のせいか、寝起きが弱くなりましたね。こんなことで1日のお勤めを乗り切れるのでしょうか?でも、上野公園の中を歩いているうちに草木の匂いや冷たい秋風に助けられて、頭がスッキリしてくるんですね。自然の治癒力は偉大なり。
さて、秋も深まってくると、上野公園内や街路はちょっとした危険地帯です。そう。銀杏地雷原です。銀杏の実を落とすイチョウの木は、東京都のシンボルツリーですからとにかく街中に多い。朝も早ようから銀杏拾いのオバちゃんを横目に、独特の異臭に辟易しながら地雷原を慎重に歩いていきます。
不忍池まで来ると…
不忍池の弁天堂周辺に大きなバルーンが並んで風に揺れています。すわっ!今度は風船爆弾の番だね。バルーンに触ってみると、これがなかなかしっかりとしたハードな素材で、そう簡単には割れそうもありません。風が強いタイミングを見計らってボイン!と体当たり。風船爆弾ではないようです。
浮遊する、呼応する球体
この球体の正体は、「浮遊する、呼応する球体」というアート作品だそうです。チームラボというデジタル技術のプロ集団が創作したアート作品で、日没後に球体は発光して、手で触れると色が変わったり音を出すのだそうです。
10月21日(金)~23日(日)の3日間、ここ芸術の森、上野公園を会場に「数奇」をテーマとした「数奇フェス」が開催され、アート作品の野外展示、作品あるいは空間と光、音とのコラボ、音楽コンサート、ワークショップが行われます。主催は上野公園周辺にある美術館、博物館、芸大などの機関が連携しているそうです。チームラボの展示のほかにも、日比野克彦、大巻伸嗣、諏訪内晶子などアート、音楽分野で著名な方々の発表もあって、博物館や美術館も夜間まで開館するそうです。
数奇フェスサイト:http://sukifes.tokyo/
「数奇」とは、室町時代に和歌やわび茶などの文化に通じだ人たち、いわゆる「数奇者」を語源としている風流を愛でる心です。よくある分野に凝った人のことを「好き者」なんて呼びますが、これも「数奇者」と同義です。上野のお山を舞台にした現在の好き者たちのお祭りであります。
さて、1日のお勤めを終えたら上野公園へ直行です。日没後が数奇フェスの見どころ、21日は不忍池でファイヤーアート「和火・茶火(わび・さび)」が行われました。18時30分、不忍池をぐるりとひと山が取り巻きました。定刻より15分遅れて水上花火大会がスタート!…う~む。正直なところ、思ったよりも花火としてはショボかったかな。音楽や光線なんかもコラボして欲しかったところです。まあ初回ですから、次回以降の精進を期待しましょう。
例の球体の点灯を期待したのですが、21日は20時からだとか。(22~23日は17時~21時)かみの見えざる手が働いて、モヤモヤと駅に向かいました。今回紹介したのはイベントの一部分です。心に「数奇」を少しても持っている人もそうでない人も、週末は上野公園に足を運んではいかがでしょうか?
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