三四郎池の畔 感傷に浸る
天下の東京大学に入ってきました。入るといっても「入学」ではなく、「入構」であります。東京大学本郷キャンパスは、職場から徒歩10分ほどの身近なお散歩コースです。不忍池にちょっと飽きた時はこちらを歩きます。今のお目当ては、何といっても三四郎池周辺の紅葉ですね。
本郷キャンパスの中心に位置する三四郎池とは、正式には「育徳園心学池」といって、東京大学が創立される以前にこの地にあった加賀前田藩邸の庭園内にあった池です。庭園を造らせたのは、大坂冬の陣に出陣して、真田丸で真田信繁と戦い手痛い打撃を受けた三代目藩主前田利常です。その名のとおり、池は「心」という字の形をしているそうです。その後、夏目漱石の小説「三四郎」に登場して有名となり、以降はもっぱら三四郎池と呼ばれるようになりました。
三四郎池周辺は森になっているので、周囲の喧騒や景観から遮断されて、当に都会のオアシスといった安らぎの場所。風もなく水面穏やかな三四郎池。鏡のような水面には周囲の紅葉が映りこんでとても良かったです。池の周囲には、私だけでなく多くの人が散歩や写生に来ていました。
「三四郎」の作中、主人公三四郎はこの池の畔で憧れの女性里見美禰子と出会います。私も運命的な出会いがあるのでは?と思ったりして。感傷に浸りながら池をひと回りして、職場に戻るとちょうど良く午後の始業。何もありゃしない。
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