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2016年12月24日 (土)

山行 今季初の雪道歩き ユーシン、檜岳山稜周遊その1

 ユーシン、ユーシンとハイカーは進む、ユーシンきれいか楽しいか、洒落た姿に振り返えりゃ、可愛いあの子は山ガール、オヤジ微笑む渓谷美♪

 丹沢湖に注ぐ玄倉川の源流部は、丹沢主稜線に囲まれて多くの沢から水が集まる山紫水明の地です。かつてこの地に住んで山仕事に従事した人たちは、山深く水湧く場所「涌深」と名づけ、今のユーシン渓谷の語源となりました。ユーシン渓谷は、山の深緑や紅葉、水清き渓流と岩が形成する渓谷を楽しめるハイキングコースとして知られてきましたが、最近ではコース途中にある玄倉ダムに貯水されたエメラルドブルーの水面が「ユーシンブルー」と呼ばれて、観光スポットとして話題になりました。

 とはいえ、ユーシン渓谷に通じる玄倉林道は、一般車両の通行はできませんから、片道約10kmのロングウォーキングを覚悟しなければなりません。更に途中にある青崩隧道が問題で、トンネルが曲がっているため、真っ暗闇の中を歩かねばなりません。普通の観光地のように気軽に行けるような場所ではないのです。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-3427.html

Dsc07869 水蒸気立つ丹沢湖

 12月半ば。寒さは底となって、丹沢湖の湖面からは水蒸気が上がっていました。路面も少し凍結しているようでしたので、慎重な運転で登山口の玄倉に到着しました。平成27年3月末に閉館となった丹沢湖ビジターセンターの前に、ユーシン方面へ入るマイカー登山者の駐車場があります。

Dsc07866_2 富士山垣間見

 8時前、玄倉林道に踏み出しましたが、しばらくは後方から山仕事の車両や砂利運搬のダンプカーが入ってくるので落ち着きませんでした。ふと、視線を感じたので、林道脇の斜面に目をやると、シカたちがのんびりこちらを見下ろしていました。

Dsc07871 (^_^)/おはよー

 冬の山は食料となる緑が少ないためか、意外と人里近くに降りてきているようです。集落近くではハンターも発砲できないでしょうから、窮鳥ならぬ「窮鹿懐に入れば猟師もこれを殺さず」といったところでしょうか。野生動物の強かな生き様です。

Dsc07873 堂々たるや石棚山稜

 玄倉川本流と小川谷方面に分岐する辺りからは、檜洞丸から連なる石棚山稜の荒々しい山並みを望むことができます。檜洞丸の前衛、ジャンダルムのように登山者を拒む勇姿は、何度見ても飽きない私好みの姿です。初夏、ハルゼミの合唱を聞きながら、喘いで登ったのは懐かしい思い出です。

Dsc07872 稜線に霧氷が見えました。

 高い稜線の木々には白く霧氷が見られました。12月は丹沢の稜線に雪が積もることは滅多にありませんが、海が近くて湿気が多い丹沢では、冷え込むと木についた湿気が凍りついて樹氷のように白くなります。この霧氷現象は冬の丹沢の風物詩です。

Dsc07879 あの尾根を登るぞ

 川音だけが聞こえる渓谷沿いの林道歩き。玄倉林道は、表丹沢の檜岳山稜、鍋割山稜に平行しているので、ずっと山陰を歩くので寒々しいですが、気合を入れて歩くにはちょうど良いかもしれません。行く手に薄らと雪化粧した尾根が見えてきました。前日に雨が降りましたが、この辺りでは雪が降ったんですね。今回は、玄倉林道の境隧道から南東に延びるこの尾根を登って檜岳山稜に上がります。

Dsc07883 境隧道の上を歩きます。

Dsc07888 滑落しないように(汗)

 玄倉から歩き出してちょうど1時間。最初のトンネル境隧道に到達しました。トンネルを抜けたら、すぐ左手の尾根に上がる踏み跡に入ります。ここは渓谷側に切れ落ちているので要注意です。マイナールートの始まりはいつもドキドキです。

Dsc07903 同角ノ頭が見えた。

 渓谷沿いから折り返して、歩いてきた玄倉林道を下に見て、白く雪化粧した急な杣道を歩いていきます。マイナールートとは言え、林業の作業道のようで、木の階段がつけられていて比較的歩き易い道です。高度を上げていくにつれて周囲の木々にも雪が付いて、特に冬でも葉を落とさない檜や杉の木は、クリスマスツリーのように飾られていました。木々の間からは玄倉川の対岸に位置する檜洞丸周辺の山が見えていました。

Dsc07908 954m地点から見る伊勢沢ノ頭

Dsc07902 BIGだよ!

 やがて植林帯からブナ林に変わった頃、稜線の平坦地に到達しました。玄倉集落から玄倉川沿いに玄倉ダム付近まで平行する小さな尾根の最高地点954m地点です。明るい場所で休憩すると、樹間から目指す檜岳山稜の最高峰伊勢沢ノ頭が見えました。また、別に目をやれば雪化粧した大きな富士山も見えていました。いやぁ、それにしても居心地の良い場所だなぁ~♪

Dsc07919 杉の大木が目印の山神峠

Dsc07912 山神峠の上から丹沢主脈線の展望

 954m地点から鹿柵沿いに急下降すると、崩れかけた小さなお社が祀られている山神峠に到達しました。私は北から下って南の檜岳山稜に通過するのですが、かつて玄倉林道が開通する以前は、西の玄倉集落から東のユーシン方面に通じる生活道として人が越えていた場所です。現在、東西に通じる旧道は崩壊が進んで通行止めとなっているので、私が歩いてきた南北は作業道ですから、山中に取り残された峠ということになります。大きな杉の木の下には、朽ちかけたお社が祀られていて往時を偲ばれます。(つづく)

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