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2017年1月

2017年1月29日 (日)

悲しや鱶骸

 海に帰れぬ悲しき鱶よ。獲物を噛み砕く顎も、波を蹴り進む強靭な尾鰭も、砂塵にまみれて動きをやめ。不幸を嘆くも眼は鳥に突かれて乾き落つ。せめて御霊は潮騒に乗り、母なる海に帰らんことを。

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2017年1月26日 (木)

吾妻山の菜の花 1月22日

 今週始めの朝日新聞の全国版に、吾妻山の菜の花がカラーで掲載されていました。今や全国に知られた観光名所になりました吾妻山の菜の花。その魅力は、なんといっても雪を頂いた冬の富士山を借景にしていることです。

Dsc08367 富士山とのコラボ

 菜の花の規模からいえば、南房総なんかの方がよっぽど大規模なのでしょうけど、吾妻山の菜の花のように、冬の富士山とお花畑がコラボレーションしている風景というのは、全国的にも珍しいそうで、そのため多くの人が訪れるようになったそうです。

Dsc08377 朝の山頂

 この時期、菜の花と並んで吾妻山で見頃となっているのが、駅裏コース周辺に植えられている水仙です。白い清楚な姿は勿論のこと、辺り一帯に甘い香りが漂っています。二宮駅から急階段を登ってきた観光客たちを、水仙の香りが迎えてくれるんですから、何とも心憎い演出ですよね。

Dsc08385 水仙もいいですよ。

Dsc08382 清楚ですよね。

 菜の花ウォッチングも後半戦です。お早めにお出かけください。

2017年1月24日 (火)

山行 ピロリ退散!気分は山にも登る 大山

 昨年の人間ドックで胃の中にピロリ菌の感染が確認されて、その後、ピロリ菌の除菌治療を行いましたが、(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-1b34.html)18日に除菌効果の確認のため検査に行ってきました。結果、ピロリ菌は見事に掃討されていました。消化器内科の担当医は、「私の患者さんでは50人中50人除菌に成功していますから」と自信満々でしたが、先生!はっきり言って「薬」が良いんです。

 昨年末は、歯の抜歯とピロリ菌の感染という、健康面の不安を抱えての年越しでしたが、これで晴れて新しい年を迎えられたというものです。気持ちが高揚して、何かせずにはいられません。病院→銀行→役場とハシゴして、午後から年明けMY三山挨拶回りの残り一山である大山に向かいました。

Dsc08322 菊水作戦ヲ発動ス!

 大山第一駐車場を出発したのは13時前。かなりのスロースタートになってしまいました。おまけに「休みなら夕飯の支度をよろしく」というかみの厳命により、夕飯の時間に間に合うように買い物もしなければなりません。時間がないので、久しぶりにケーブルカーに乗って時間短縮しようと大山ケーブル駅に向かいました。一昨年の秋に導入された新型車両にも乗ってみたかったところです。

 ちょうど緑色の車両が駅に停車していたのですが、窓口では「あれはもう出ますから、次は20分後です」ふむぅ…20分あれば下社まではいけないものの、半ばの大山寺より上までは歩けてしまいます。こうなると片道630円の運賃が勿体なく感じられて、今回も乗車を見送ることにしました。

Dsc08321 男坂。振り返ると目がくらみそう
 いつもは女坂を歩くのですが、時間短縮のため距離の短い男坂を上がることにしました。いやいや、久しぶりの男坂の急登は足腰に応えますな。更にお昼に食べてきた残り物の餃子が効いてきて、お腹にもたれることもたれること。爽やかな山中に口臭をまき散らしながら歩くオッサンは、凶器以外の何者でもありません。下ってくる人を見ては、思わず息を飲み込みます。

Dsc08360 下社。平日は空いていますね。

 阿夫利神社下社には、下の駅から25分で到着。ケーブルカーとそう変わりはありません。境内にある茶店のお姉さんが声をかけてくれますが、餃子が効いているのでそれどころではありませんよ。阿夫利神社拝殿に手を合わせて新年のご挨拶。そして「長男がもう少しやる気を出してくれますように」実は雨乞いの神様なんですがね。遊び呆ける長男に雨を降らせて、頭を冷やしてもらいましょう…かなりこじつけですが。

Dsc08326 表参道の巨樹

Dsc08325 湘南の海岸線

 いつもハイカーで賑わう表参道ですが、平日の午後は人も少なく静かです。スギやモミの大樹が鬱蒼と立ち並び、霊気が漂っていました。耳をすませば、頭上でコゲラが忙しく幹や枝を突っついていました。よく見るとかなりの数です。キツツキがこんなに群れているのは初めて見ました。人気の少ない参道には、野鳥だけでなく、可愛らしいリスが幹を上下したり、根元を走り回っていました。

Dsc08330 頭上のコゲラ

 晴天続きの一週間でしたが、標高1千メートルの南稜尾根と出合う辺りから上には、前の週に降った雪が残っていました。最初のうちは、路肩に積もって登山道を湿らせている程度のものでしたが、山頂直下のイタツミ尾根出合より上は、登山道にも積もっていて、踏み跡を頼りに歩きました。

Dsc08350 山頂が近づくと積雪があります。

Dsc08340 阿夫利神社上社

 大山の山頂部には、概ね15cmほどの積雪がありましたが、日当たりの良い南面や人の動線上は踏まれているので支障はありません。5人ほどのハイカーが火を焚いて暖をとっていました。上社にも新年のご挨拶。今年1年の安全な山行を祈ります。

Dsc08348 山頂の電波塔

Dsc08344 丹沢の山並み

 山頂裏手の電波塔の下で、冬景色の丹沢の山並みを眺めました。温暖な神奈川県とは思えないような雪山が連なります。

Dsc08346 不動ノ峰(中)と丹沢山(右)

Dsc08353 富士山には笠雲

 雪道は慎重に、参道は足早に下って、16時に駐車場に戻りました。取りあえず1月中にMY三山に挨拶回りを済ませることができました。今年も丹沢を歩き回っていきたいと思います。どんな出会い、発見があるか…今から楽しみです。

Dsc08359 落し物のシャンパー

 そうそう、下社上の急階段にジャンパーの落し物がありました。登拝門脇の石柱に掛けておきました。

2017年1月22日 (日)

Go Go East 2017

 職場の新年会。調子よくクイックイいっちゃって、気がつけば小田原駅。とき23時半でタッチの差で上り電車はありません。飲んだ後に牛丼食べて帰ったのが良くなかったですね。寄り道せずに帰れば上りの終電に間に合っただろうに。

 そんなこと言っても始まらないので、取りあえず歩き始めましょう。ネットカフェや温泉施設に泊まって朝帰りするのが楽ですが、翌日は土曜日、時間はたっぷりあるし、牛丼を食べた分を燃やすには丁度良い運動です。酒も入っているし、寒さはそれほど感じません。

Img_4401 寒いんだなぁ~

 それはそれとして、かみには一応「我、一国を東進中。救援を乞う」打電をしておきます。日が変わり酒匂を渡る頃、ようやく返信があって「天然児が寝たら行く」とのこと。寒いから寝つきが悪いのか…こりゃあダメかもわからんね。

 夜中の一国ですが、車の往来は結構あります。タクシーが何台も追い越していきますが、皆さんリッチですね。戻ってくるタクシーが減速してアピールしてくれますが、歩くと決めた以上は誘惑には負けませんよ。コンビニでトイレを借りたときに、外に止まっていたタクシーの運ちゃんに「乗っていきませんか」と声をかけてもらいましたが、「いやいや、うちのギガント(KV-2)が迎えに来ますんで」何を言ってんだコイツ。迎えに来るのはKVではなくKカーですが、ハンドルを握るのは私にとってはギガントです。

Img_4404 お久しぶりでございます。

 ここ数年は乗り過ごすこともなかったのですが、若い頃はよく歩いたものです。その都度前川の道路脇にあるお不動様には驚かされたものです。夜の闇の中で恐ろしいご尊顔を拝すると「飲みすぎには注意じゃ!」と訴えかけてくるような気がして、気が引き締まる思いです。

 二宮に入って押切坂を上った頃、ようやく我が最愛のギガントがやってきました。ここまで来れば我が家は目と鼻の先。「うわっ!酒臭い。明日仕事なのに」翌日は朝から掃除、洗濯、天然児の子守に夕食の支度。全く高くついたツケでした。当に我が家のギガントは「街道上の怪物」です。

2017年1月19日 (木)

ヒデブー火星人

 我が家には、人間の他に爬虫類、鳥類、魚類、そして非公認ながら昆虫類など多種の居候が棲んでいます。愛玩動物については、かみと私の好みが異なるので、必要以上に多くを抱え込んでいる状況です。最も個体が多い魚類については、私が熱帯魚とフナ、ドジョウを玄関で。メダカを外飼いしているのに対して、かみは室内で金魚を飼育しています。

 かみが台所の小さな水槽で飼っている金魚は、獅子頭と丹頂が1尾ずつですが、どちらも埼玉県内の道の駅で買ってきた思い入れの深い金魚たちです。このうち丹頂は、特徴である頭部の朱い色が抜けて、「魚もハゲることがあるんだね」なんて思った(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-aac3.html)のですが、その後も元気に育っています。

Dsc08253 貫禄が出てきました。

 丹頂という金魚は、元々中国で作出された金魚ですが、その名は丹頂鶴に由来しているそうです。白い体色に盛り上がった頭部の瘤が朱色という姿が、鶴のような清楚なイメージと重なって、今では我が国で飼育されている金魚の中では最もポピュラーな種となっています。私的には、白地に赤い日の丸カラーが受けていると思うんですが。

 我が家の丹頂に戻りますが、色が抜けながらも頭部はかなり盛り上がってきて、なかなかの貫禄になってきました。頭部が盛り上がる魚といえば、海に生息するコブダイ(寒鯛)ってのがいますけど、それとは違って、ツブツブの瘤は脳みそが飛び出している様でかなりのキモさです。例えるなら火星人襲来「マーズアタック」か、ケンシロウに秘孔を突かれてヒデブー寸前のモヒカンって感じです。

Dsc08254 吐かせ!

 それにしても観賞魚とはいえ、よくもまあこんな姿を作り出したかと思います。何より恐ろしいのは人間ですね。今後の成長が楽しみな我が家の居候くんです。

2017年1月16日 (月)

吾妻山の菜の花 1月15日

 前回に引き続き吾妻山です。かの日本武尊が東征の折、その妻である弟橘媛命は海の神の怒りを静めるため、荒海に身を投じたといわれています。命の身につけていた櫛が小余綾の浜に流れ着いて、それを祀ったのが吾妻神社の起源といわれていますが、日本武尊が「吾が妻よ…」と身代わりになった亡き妻を思って嘆いた場所が、吾妻山の山名の由来ともいわれています。吾妻山とか吾妻郡とか、「吾妻」のつく地名は各所にあるので、日本武尊はいろんな場所で妻を思って嘆いていたことが偲ばれます。

Dsc08293 仲が良いのが一番ですよ…

 私も「わが妻は…」と嘆くこと数多なのですが、荒ぶる神こそがわが妻であって、怒りが静まるまで家から逃れて身を隠す訳です。身近に逃れられる場所として吾妻山はありがたい存在なのです。霊峰富士、雄大な太平洋、愛する丹沢の峰々、そして菜の花ら季節の花々。皆が傷心を慰めてくれるのです。吾妻山セラピーとでも申しましょうか。今回もそんなところで、珍しく昼日中に足を運びました。

Img_4398 青空に映えますなぁ♪

 寒さは底の陽気という予報でしたが、日中の陽だまりは暖かく、菜の花見物の人たちで大いに賑わっていましたよ。家族連れやご夫婦など皆さんの笑顔が羨ましいなぁ…

Img_4399 今年も登場ふて猫くん

 笑顔でない方がもう一人。いや一匹。山頂展望台に今年もふて猫くんが飼い主さんに連れられて来ておりました。ポカポカの日差しを浴びて、今にも眠りに落ちそうなふて猫くん。「ほら目を開けて。カメラが向いているよ」とサービス心旺盛な飼い主さんに煽られていささか迷惑そうです。

Dsc08286 白梅も見頃に

Dsc08300 紅梅も開花

Dsc08299 水仙は八重がトレンドのようで

 菜の花ばかりに気を取られていては勿体ない。実は水仙も見頃を迎えています。水仙は香りも良いので、見頃、嗅ぎ頃と両方楽しめます。南面では梅も開花が進んでいました。吾妻山には既に春がやってきたような彩です。あー、ついつい長居してしまいますね。そろそろ我が家も雪解けでしょうか…

2017年1月15日 (日)

吾妻山の菜の花 1月14日

 おらが町二宮の吾妻山で今年も菜の花が見頃を迎えました。観光協会主催の「菜の花ウォッチング」もスタートして、2月上旬まで多くの観光客が訪れることでしょう。私も14(土)の朝、今年初の菜の花見物に行ってきました。冷え込みが厳しい朝でしたが、散歩やカメラ撮影を楽しむ人の姿がありました。

Dsc08272 天候晴朗なれど…さ、寒い

 菜の花の咲き具合ですが…

Dsc08260 満開ですね♪

 菜の花は既に満開を迎えていました。花持ちが良い花なので、しばらくは満開の状態が続くことでしょう。この日は晴れていましたが、西の空には雲が出ていて、富士山や箱根の山々には雲がかかっていました。残念そうな声もチラホラ。皆さんやっぱり富士山と菜の花のコラボがお目当てのようです。

Dsc08277 丹沢は冬、ここは初春

 私のように玄関から山頂まで歩いても30分かからないなら、毎週訪れることができるので、そのうち素晴らしい富士山にも出会えるのでしょうけど、遠くから足を運んだ人はそうもいきませんよね。せっかく訪れたのに富士山が見れない気持ちはよく分かります。でも、吾妻山の展望は360度…あー、実際には北東方向は樹林なので270度くらいでしょうか。

Dsc08263 稜線に雪が乗った丹沢表尾根

 先週、まとまった雨が降ったとき、丹沢の稜線は結構な降雪になったようです。表尾根の雪化粧した姿を借景にした菜の花もなかなか良いものです。冬山を背景に早春を告げる菜の花。「冬来りなば春遠からじ」といった情景を楽しめます。

Dsc08269 奥の檜洞丸は一際白い

Dsc08262 MY三山の大山。もうすぐ行きますよ。

 童心に返って、山頂の展望台に設置された望遠鏡を覗いてみてください。(無料です)海岸線を見ているといろいろなランドマークが見えてきます。

Dsc08266 小田原城

Dsc08267 ヒルトン小田原

Dsc08268 真鶴岩大橋と右上に秘宝館こと熱海城

 この先、菜の花も寒さも本番です。寒さに負けず、吾妻山の状況をリポートしたいと思っています。

2017年1月13日 (金)

一年後の長男にエールを

 週末はこの冬一番の寒波到来で日本海側を中心に大雪の予報だとか…そんな折、今年も大学入試センター試験が行われるそうです。毎年センター試験や成人式というのは、雪の心配と背中合わせで本人も親御さんも気が気ではありませんね。

Img_4392 合格祈願に賑わう天神様

 職場近くの学問の神様、湯島天神も年明けから合格期間の参拝客で賑わっています。受験に臨む学生さん本人、受験生の親御さんは勿論のこと、ここ数日は学習塾の行事なのか集団参拝を見かけるようになりました。ここまで辛抱して勉強頑張ったんだから、後は神様にお願いするだけということなのでしょう。「努力あっての神頼み」ということを忘れてはいけませんよね。

 かくも他人事のように言っている私ですが、1年後には長男が大学受験を迎えます。いや、大学に進学する気があるのかも不透明な状況です。高校2年生になって部活動も辞めてしまい、勉強の「べ」の字もなく遊び呆けている長男。「我が家はお前を一生養えるほどのお金はないよ」、「いつやるの?今でしょ!」と日頃口酸っぱく言っているのですが、「やる気が起きない」とか「目標がない」とか言ってグダグダしています。

 思えば、自分も学生の頃は努力もろくにせず、楽して進学、就職することばかり考えていましたから、随分と遠回りをしてしまいました。人生成功した人、努力してきた人は、自分の歩いてきた姿が手本になるのでしょうけど、私のように必ずしもそうでない者は、せめて自身の過ちや後悔を子供にさせないように気を遣うものです。

 なんだかんだとアドバイスをしているつもりですが、一向に「暖簾に腕押し」状態の長男。そんな姿にイラついたりこぼしたりしても、「あんたが言っても説得力ないよ」、「長男の性格はあんたにそっくりだから」とかみは呆れるばかり。今は気づくのを待つしかないと言いますが、気づくときがくるのでしょうか。

Img_4390 梅も咲いたぞ、桜も必ず咲くよ!

 合格祈願の人たちを傍から眺めては、長男への焦りを募らせる昨今でしたが、先日、境内に掛けられた「やる気が起きますように」と書かれた一枚の絵馬を目にして心打たれました。一番悩んでいるのはきっと本人なんだろうと。今は長男を信じて見守るしかないようです。何はともあれ、受験生の皆さんには努力が報われるよう祈るばかりです。

2017年1月10日 (火)

山行 MY三山への挨拶回りその2 鍋割山

 私が一年を通じて歩く回数が多い山を上位から三山挙げるとすれば、丹沢塔ノ岳、鍋割山、大山となりますが、恐らく今年も変わることはないでしょう。元旦に塔ノ岳に登ってきましたが、残りの鍋割山と大山にも、早々に新年の挨拶をしておきたいと、1月7日(土)に鍋割山に登ってきました。お目当ては、鍋割山荘の季節限定お餅入り鍋割うどんです。

 とはいえ、朝から洗濯、風呂掃除、食器洗いに布団干し、天然児をサービスに送り出してからという、我が家の「鉄の掟」を遵守してからの出発ですので、登山口の表丹沢県民の森に到着したのは10時半を過ぎていました。駐車場と林道のゲート前のスペースは、既に先着で空きがないので林道に縦列駐車です。こんな山奥の林道まで他県ナンバーの車が乗り入れてくるんだからすごいものです。ダブダブの大きなザックを背負って11時前にスロースタートしました。

Dsc08200 西山林道から鍋割山を見上げる。

 塔ノ岳方面と分岐する二俣から西山林道をつめていくと、周囲の山々はすっかり葉も落ちて冬の裸山です。茶褐色の山とは対照的に空は抜けるような青空です。尾根筋を目で辿ると、カヤト野原の鍋割山山頂が見えていました。既に下山してくる人もいましたが、普通なら山上に居る時間帯なので、ハイカーの姿はほとんどありません。

Dsc08204 西山林道の終点

 林道の終点、ミズヒ沢渡渉点には、鍋割山荘の水場があります。余裕のあるハイカーは、ここから水を背負って鍋割山荘まで荷揚げすれば、お礼に鍋焼きうどんがサービス…な、訳はありません。汗をかいた分、鍋焼きの味が格別なものに感じられることでしょう。この力仕事で正月気分を払拭するのが今回の目的です。大五郎4リットルボトル2本と2リットルボトルを3本で約15kg弱。いつか夢見るテント泊山行に備えての練習のつもりなのですが、実現するかは「かみ」のみぞ知る。

Dsc08205 この重さがたまらない♪

 後沢乗越までは、植林帯の斜面をジグザグと折り返すなだらかなルートなので、重さに慣れるには丁度良い区間です。ジワリジワリと重さが効いてきて薄着でも暑いくらいです。今冬暖かければ、あと1ヶ月で杉の花粉が飛散し始めることでしょう。まだ大丈夫です。

Dsc08206 後沢乗越から見る檜岳山稜

 県民の森から鍋割山までの中間点が後沢乗越です。ここからは鍋割山南稜の急登を辿って山頂を目指すことになります。樹間に先月半ばに歩いた檜岳山稜が見えていました。後沢乗越から山頂までは、明るい尾根道歩きですが、傾斜はかなりきつくなります。冬枯れの天然林にはいろいろな野鳥の姿が見られますが、小さなキツツキ、コゲラの姿が多かったようです。

Dsc08213 手前からマルガヤ、小丸、大倉尾根
 右手には、鍋割山稜の小丸に延びるマルガヤ尾根と同じく小丸に延びる小丸尾根、元旦に歩いた塔ノ岳に延びる大倉尾根が並行しています。大倉尾根の下部は植林帯なので、冬でも緑が濃いのに対して、鍋割山稜の南面は自然林が中心なので、冬枯れて一面茶褐色です。見えないところまで見えてしまうのが冬の丹沢です(笑)

Dsc08210 鍋割山(手前)と檜洞丸、同角ノ頭

Dsc08225 賑わう鍋割山荘

 ニセピークを越えて傾斜が緩くなると山頂はもうすぐです。アセビのトンネルを抜けた鍋割山の山頂(1273m)は大賑わいです。100人くらいの方がいたように思われます。楽しみにしていた鍋焼きうどんですが、結構待っている人がいるようなので諦めることにしました。相変わらず時間に追われる山笑の山行です。

Dsc08216 ガス海に浮かぶ箱根

 幸いおにぎりを持参していたので、景色をおかずに昼食です。気温が上がって、南面の下界はガスっていましたが、それが雲海のように見えてなかなか神秘的な景色でした。ガスの海に箱根や伊豆の山が島のように浮かんでいました。

Dsc08218 陽だまりの富士見

 鍋割山の西面は富士山の展望が見事です。風もなく陽射しも暖かなカヤト野原で、多くの人が富士見を楽しんでいました。

Dsc08223 これまた見事な富士だ♪

 登山は鈍行でしたが、下山は荷が下りて快速に変わります。この日はトレランばりに1時間で県民の森に戻りました。ババを迎えに行って、実家に送り届けたら自宅に返して天然児を迎えなければなりません。今年は時間に縛られないのんびり山行ができるかしら…

★コースタイム:3時間15分

表丹沢県民の森10:50→11:50後沢乗越→12:45鍋割山13:05→14:05表丹沢県民の森

2017年1月 6日 (金)

田貫湖で富士見を楽しむ

 話は年末に遡りますが、ババを連れて静岡県富士宮市にある田貫湖に遊びに行ってきました。

 田貫湖は、昭和の初めに農業用水を確保するため、自然の沼沢地に人口堤防を構築して拡張した周囲4km程度の小さな人造湖です。標高660mの高原にある田貫湖周辺は、宿泊施設、キャンプ場が集まる高原リゾート地で、サイクリングやヘラブナ釣り、バードウォッチング、背後にそびえる天子山塊へのハイキングを楽しむことができます。春はサクラ、初夏はツツジが咲き、ホタルが舞う自然豊かな場所です。

 また、富士山に近いため富士見スポットとしても知られ、正面に大沢崩れの荒々しい姿を望み、湖面に映る逆さ富士や、毎年4月20日と8月20日には、山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」が見られる場所として、多くの観光客を集めています。

Dsc08043 ダブル紅富士

Dsc08036 あらら~

 この年末年始は晴天で暖かな日が続きました。我が家もその恩恵にあずかって、雲一つない美しい富士山を見ることができました。ババも大いに感動して「思い残すことはないよ」ともらしていました。それでいて「あの世に行けるかね?」と問えば、…もう少し生きていたいようです。

 夕方、湖面に映った逆さ紅富士を見ようと多くの人が湖畔に下りていました。風もなく鏡のように湖面に富士が映ると思いきや、いたずら水鳥が泳ぎ回って少し波立ってしまいました。まあ、これはこれでご愛嬌ということで。

Dsc08084 日が暮れて…

Dsc08085 星降る夜となりました。

 夜、満腹の体をベットに横たえると、部屋の窓からは満天の星空が望めました。目が慣れてくると富士山が浮かび上がります。何ともムーディーなのですが、隣で寝るのは年老いたババと酒に酔って寝息を立てる弟。たった1晩の小旅行でしたが、1年の介護生活を慰労する思い出深い旅となりました。

2017年1月 3日 (火)

山行 新春、男祭と〇△ 塔ノ岳

 今年で三年目となる元旦の初日の出暴走ならぬ初日の出登山。目指すはおなじみ丹沢・塔ノ岳です。正月は暖かい布団の中が理想的かもしれませんが、年末は忘年会続きで体も少し肥えてきたようですし、ここで心も体も切り替えるにはうってつけのタイミングですし、「一年の計は元旦にあり」ですから、新たなる年を迎えるにあたっての所信表明といった山行なわけです。予報は晴天。きっと素晴らしい初日の出を遥拝できることでしょう。

 4時過ぎに登山口である秦野市大倉に到着。いつもの駐車場は最後の1台ということで滑り込みセーフです。タクシーもポツポツと上がってきているので、きっと多くの人が歩いていることでしょう。

 大倉尾根に踏み出すと、前にも後ろにもヘッデンの灯りがチラチラ。おや?昨年は先行者、後行者との間隔があって、夜間単独行の感じがあったのですが、今年はすぐ前後にハイカーが歩いている夏の富士登山のような感がありました。塔ノ岳の人気は年々上昇しているようで、明らかに昨年の元日よりもハイカーが増えているようです。平行する三ノ塔尾根や鍋割山稜にもポツリポツリ灯りが見えていますが、逆に向こうから大倉尾根を見ると灯りの列が見えていることでしょう。塔ノ岳という山城に夜襲をかけているようなシチュエーションです。

Dsc08116 早暁の湘南と秦野市街

 先行者が見えていると追いつきたくなるのがハイカーの心理。逆に後行者の存在に焦りを感じるのもハイカーの心理。自ずとピッチが上がってしまいます。自分のようになまじっかな登山経験者は、先行者に追いついて道を譲られると、自尊心をくすぐられてピッチを上げてしまいますし、後行者に追いつかれて道を譲ったもの、悔しさ半分、意地悪くも追従しようとします。自分を振り返りつつ他人を観察していると、こういう中級意識のハイカーってとても多いように思われます。

Dsc08126 お父さん、敵の要塞はもうすぐです。

 そんな男たちの闘争心渦巻く大倉尾根でも、後方から追いつかれても全く自分のペースを崩さず、かと言って道も譲らないMy Wayなおじさん。すぐに行列が形成されて、後方のハイカーからは鼻をすすったり、咳払いが。そんな暗黙のサインもおじさんは知ってか知らずか歩調を緩めようとはしません。あ、今チラ見した…譲らない。こういう人に対してイラついてしまうところが、登山者として、いや、人間として未熟なのでしょう。今年も精進の山行です。

Dsc08118 花立山荘

 塔ノ岳の9合目ともいえる花立まで登って来ると既に東の空は紅く染まっています。この辺りより上には、年末に降った雪が結構残っていました。登山道の雪は溶けていますが、コチコチに凍りついて危険です。ハイカーの密度は更に濃くなって、山頂までは行列で歩くような状況でした。6時も回って、平成29年の夜明けはもうすぐです。ワッショイワッショイ!

Dsc08127 また増えたね…

 大倉から2時間半。6時40分に塔ノ岳(1491m)山頂に到着しました。初日の出までは10分もかからないちょうど良いタイミングですが、既に数百人のハイカーが集まっていました。今や塔ノ岳は、我が国で最も初日の出ハイカーを集める山ではないでしょうか。一昨年よりは去年。去年よりは今年と、確実にハイカーは増えています。

Dsc08135 今年は赤富士(△)に専念

 皆さん東側の初日の出ベストポジションに陣取っていたので、自分は空いている西側に陣取って、赤富士に専念することにしました。初日の出は標高の高い場所からやってきます。富士山、南アルプス、大菩薩連嶺、丹沢主稜線と徐々に山が朝日に照らされてる紅く染まってきました。元旦のモルゲンロートをご覧下さい。

Dsc08143 赤富士と西丹沢方面

 赤富士の右手奥には南アルプスの3千m級の峰々が…

Dsc08146 左から聖岳、赤石岳、荒川岳(悪沢岳)

Dsc08144 左から農鳥岳、間ノ岳、北岳の白根三山

Dsc08152 蛭ヶ岳の左奥には大菩薩連嶺

 さて、初日の出の賑わいが解けてきたら、今度は東側に移動して日の出を見物です。既に太陽は高くなって、黄金色に輝き始めていました。意外に早く昇っていくものです。何はともあれ、今年も家族が健康で仲良く幸せに暮らせますように。安全な山行が楽しめますように。合掌。

Dsc08160 日輪(○)の輝きを胸に秘め

 おまけですが、東側の展望をご紹介します。東の眼下に広がる関東平野は少しガスっていましたが、よくよく目を凝らすと…

Dsc08153 筑波山

Dsc08162 東京空樹木

 初日の出と紅富士を遥拝した後は、皆さん一斉に下山していきます。昨年は鍋割山に寄って鍋焼きうどんを初食いしたのですが、その後、後沢乗越で捻挫した苦い思い出がありましたので、今年は大倉尾根をそのまま下ることにしました。

Dsc08174 下山は慎重に

 9時過ぎに大倉に無事下山しました。お腹がペコペコでしたので、どんぐりハウスでラーメンを初食いしていくことにしました。元旦から開店しているのはとてもありがたいことです。ラーメンはニンニク抜きで。これから年始の挨拶回りですから、新年早々ニンニクパンチが効いていたらちょっと印象が悪いですからね。盛りは軽めですが、チャーシューと煮玉子、青味もしっかりのって美味しいラーメンでした。

Dsc08179 どんぐりハウスで初食い
 今年も未踏の山を目指すのが楽しみです。

★コースタイム:5時間

大倉4:10→6:40塔ノ岳7:25→9:10大倉

2017年1月 1日 (日)

平成29年 明けましておめでとうございます。

 平成29年、明けましておめでとうございます。今年も「山笑海笑のブログ」をよろしくお願いいたします。山行を中心に、釣行、旅、天然児、クロちゃん、ババ…楽しい話題を発信していきたいと思っています。

Dsc08157 東海沖ニ黄金ニ輝ク島アリ

 元旦恒例の初日の出暴走ならぬ初日の出登山に行ってきました。去年は下山時に捻挫してひどい目にあいましたが、それはMY激動の一年を予感させる災難でした。今年はご来光と赤富士を遥拝して、無事に下山してきましたので、きっと素晴らしい年になると信じています。

Dsc08142 赤富士

 平成29年が皆さんにとってご多幸な年となりますようお祈り申し上げます。

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