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2017年4月21日 (金)

黒い小さな顔

 私が子供の頃、テレビ東京で「2時のロードショー」という毎日B級映画が上映される枠がありました。タイトルに興味がなくても垂れ流し的に視ていましたが、思わぬ面白い映画と出会うこともありました。その中の一つが「好敵手」という戦争コメディー映画です。

 「好敵手」のあらすじですが、舞台は第2次世界大戦中のイタリアが植民地としていたエチオピアです。エチオピアに進攻した英軍の将校が搭乗していた飛行機の故障で敵地に不時着。伊軍の捕虜となってしまうのですが、伊軍を指揮する青年士官との友情が芽生え、伊軍との行動の中で両国の対照的な文化の違いが面白可笑しく描かれています。その後、劣勢で物資の乏しい伊軍は、口減らしのため英軍将校に逃亡を許しますが、敵地から戻った英軍将校は大部隊の指揮官に抜擢され、伊軍の追撃を命じられます。心ならずも伊軍を追う英軍将校と恩を仇で返されて悔しがりながら逃げ回る伊軍士官。大詰めには部族ゲリラまで登場して、両軍そろって罠にハマって身包みはがされてしまう。そして感動のラストシーン。

 この映画は戦争映画でありながら、血生臭いところがほとんどなくて、それでいてほとんど知る人のいない東アフリカ戦線というマイナーな戦場がしっかりと描かれていることや、英伊二人の登場人物のコミカルな攻防を通して、両国の国民性や文化の違いが解りやすく描かれています。40年余りの人生の中でも、実に楽しめた映画の1つです。

 ストーリーと共に心に残っているのが、劇中、伊軍兵士たちが行軍中に歌っていた「Faccetta Nera」(黒き幼顔)という歌です。テンポが良くて、今でも鼻歌が溢れることがありますが、1935年にイタリアがエチオピアに侵攻したときに民族融合のプロパガンダの下に作られた流行歌です。「奴隷の若者よ。丘の上から海を見下ろしてみろ。夢にまで見た三色旗(イタリア国旗)をなびかせた大船団がやって来た。美しきアビシニア(エチオピア旧名)黒人の娘よ。あと少しの辛抱だよ。俺たちが君と出会ったとき、君は新しい秩序と偉大なる王を得ることだろう…♪」いかにもですよね(笑)若い頃、この曲が聴きたくてCDを探しましたが、曲名が分からず見つけられませんでしたが、今ではユーチューブでも聞くことができます。ありがたいですね。

Img_4932 黒い小さな顔

 先日、不忍池の畔を散歩中、黒い頭部のペンギンみたいなユリカモメを見つけました。あっ「黒い小さな顔」だ。Faccetta nera,bell'abissina Aspetta e spera che gia l'ora si avvicina! quando saremo insieme a te noi ti daremo un'altra legge e un altro Re…♪思わず鼻歌が溢れていました。

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