地獄で眺める極楽様
4月になってから桜一色だったので、そろそろ他の花に目を向けてみようと、雨の合間にウロウロしてみました。先ず訪れたのは宮ヶ瀬湖の北岸に位置する鳥居原園地です。湖岸の園地は整備されていて、ミツバツツジが植栽されています。七沢辺りでは民家の庭先でも美しいピンクの花が見られたのですが、湖畔ではミツバツツジのミの字もありませんでした。
せっかく来たので、園地に車を停めて相模原市鳥屋地区の山里を散歩してみました。山林周辺の耕作地にはつくしがいっぱい生えていて、その中をキジがお散歩していました。のどかだなぁ~
帰りは三叉路から県道70号に入ります。この県道は、東丹沢山中のど真ん中を南北に貫く、神奈川県下では稀な山岳ロードで、のんびり走ると宮ヶ瀬の三叉路からヤビツ峠を越えて秦野の蓑毛に下るまで1時間余りかかります。中津川上流の沢沿いにつけられた道は、幅員も狭く、クネクネと見通しの悪いワインディングロードです。昔は峠を攻める走り屋やライダーが。今ではチャリダーが多いので気が抜けませんが、こんな雨の日は対向車も少ないので走りやすいものです。たまには豪快に泥を跳ね上げて泥んこ遊びを楽しみたいものです。
宮ヶ瀬からヤビツ峠に向かう道半ばに、モミの原生林が美しい札掛があります。ここで道路は札掛橋を渡って中津川の右岸を走ります。札掛から間もなく、中津川の端沢のひとつ地獄沢という小さな沢にさしかかると、ミツマタの群生地が広がっていました。
札掛から県道沿いに諸戸森林組合の事務所辺りまでの一帯には、ミツマタが群生していて、3月末から4月初めにかけて黄色いミツマタの花が満開を迎えます。西丹沢ミツバ岳のときにも紹介したミツマタですが、和紙の原料として古来より山間部で植栽されてきました。かつて札掛には林業を営みとする人たちの集落がありました。人は山を去っていきましたが、植栽されたミツマタは今も残って訪れる人たちの目を楽しませてくれています。
天霧が立ち込める山間に広がる黄色い花と漂う甘い香り。それは地獄沢という名に似つかわしくない極楽様とでもいうべき風景でした。
そして、内容とは全く関係ありませんが、この記事はスリーナイン(999)回目を迎えました。人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの~希望の星に巡りあうまで歩き続けるだろう~きっといつかは君も出会うさ青い小鳥に~♪
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