福老と不苦労児、フクロウ祭りへ
GWの旅先で立ち寄った鷲子山上神社をご紹介しましょう。この神社、読み方は「わしこやまがみじんじゃ」ではありません。「とりのこさんしょうじんじゃ」と読むのが正解です。この神社の存在は最近まで知りませんでしたが、バラエティ番組で栃木県と茨城県のちょうど県境に建っている珍しい神社として紹介されていました。そう言われると、「アッ!」と思われた方がいるのではないでしょうか。
鷲子山上神社は、807年(平安時代初期)に諸国行脚の修行をしていた宝珠上人が、阿波国で見た紙すきの技術をこの地にもたらした際、守護神である「天日鷲命(あめのひわしのみこと)」という鳥の神様を祀ったのが起源といわれています。その昔は常陸国と下野国の国境、今は栃木県那珂川町と茨城県常陸大宮市の県境、標高470mの山上に建てられていて、境内は杉などの大木に囲まれた霊気漂う当に「神域」と呼ぶにふさわしい場所です。
古来よりこの地では、天日鷲命の使い神鳥としてフクロウが崇敬されてきたそうですが、近年、地上高7mの日本一のフクロウ像が建立されて、話題のスポットとなっています。フクロウは「不苦労」とかけられて、運気が上昇し幸福を呼び込むとして信仰を集めています。よくフクロウは知恵の象徴なんてよく言われますけど、ここのフクロウ像は黄金色に輝いているだけあって、特に金運のご利益があるらしいです。ふ~む、この点はちと香ばしいですね。
GWはちょうどフクロウ祭りが開催されて境内は多くの参拝客で賑わっていました。山頂の神社に向かう道路は車1台が通れる細い道なので、茨城県側から上がって、栃木県側に下る一方通行の規制がされていました。大木が林立する深山の雰囲気に、天然児は山登りに来たものと勘違いして、車から降ろすのに大苦労でした。
食べたら美味しいのかな?
フクロウ祭りといってもフクロウは一羽も登場しません。代わって参道には珍しい種のニワトリが生体展示されていました。大小様々な種、強面から可愛いのまで多種多彩なニワトリたちですが、どれも大人しくしつけられていて人を啄くことはしないそうです。愛好家のオジさんがついていて、希望者には鶏を抱かせてくれたり、記念写真を撮ってくれました。
不意に目の前に大きな鶏が登場したのでババは驚きの大絶叫!逆に天然児は大喜びで奇声を上げていました。やれやれ、福老はまだまだ長生きしそうですし、親の苦労を知らない不苦労児にはこの先まだまだ苦労させられそうです。
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