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2017年5月 9日 (火)

山行 武田山笑の越境 椿丸・大栂・菰釣山縦走その3

 菰釣山(1379m)から甲相国境尾根を歩きます。丹沢湖畔の浅瀬から菰釣山まで誰にも会わない…いや、シカさんや黒く大きな動物(クマさん)には会ったような(汗)静かな山歩きだったんですが、国境(今は県境)尾根の縦走路は東海自然歩道でもあり、非常に整備された道なので、山頂で会ったトレラングループの他にもチラホラとハイカーが対向してきます。比較的軽装なカップリングや親子連れが多いようですが、道志の道の駅やキャンプ場から歩いてきているのでしょう。

Dsc09141 西丹沢深部と遠くに箱根の山々

 山頂から少し東に位置するのが菰釣避難小屋。最近は避難小屋も人気の宿泊スポットになっているようで、利用者ノートには訪れた前日(4月28日)の日付も記されていました。いずれ小屋を頼りに東丹沢から山中湖方面までゆっくり縦走したいものです。

Dsc09129 青空に映えるマメザクラ

Dsc09133_2 珍しいエンレイソウですね。

 小屋のすぐ先で道志方面への分岐点を通過し、国境尾根上のブナ沢ノ頭、中ノ丸、城ヶ尾山の小ピークを越えて、城ヶ尾峠を目指します。城ヶ尾峠は、丹沢湖左俣の浅瀬橋から大又沢沿いに北上して、上流域の地蔵平から道志に通じる古道が国境尾根を越えています。国境尾根上にはミツバツツジやマメザクラがチラホラと咲いていました。

Dsc09117 御正体山(日本200名山)

Dsc09140 今倉山(右ふたつ)と二十六夜山

 道志方面を見ると御正体山、今倉山などの道志山塊の山が平行しています。その山麓には集落が意外と近くに見えています。今でこそ津久井から山中湖までR413が通じていますが、一昔前はそれは山深い里だったことでしょう。R413は道志川沿いに延びるツーリングロードです。バイクや自転車の銀座ですね。それにしてもバイクの音耳障りだなぁ。

Dsc09144 城ヶ尾峠(指示のない右へ)

 国境尾根を1時間余り歩いて、古道が交差する城ヶ尾峠に到達しました。ここから右手に折れて、大又沢上流部の地蔵平に通じる地蔵尾根ルートを下っていくのですが、既にルートは廃道と化したようで、道標の標示がありませんでした。

Dsc09146 はて?どこが道なの…

Dsc09145 えー!?

 現在の東海自然歩道は、中川川方面の大滝橋から大滝沢沿いに大滝峠に上り、更に畦ヶ丸を経て国境尾根に延びています。しかし、かつては大滝峠から信玄平を経て、城ヶ尾峠で国境尾根に上がるルートでした。それもあって廃道といえども楽勝だろうと油断していたのですが、崩落が酷い状況でほとんど道は失われていました。片側は切れ落ちていて…

Dsc09148 うひゃ~~

 ここまで来て今更戻るわけにもいかないし、一時は畦ヶ丸を越えて西丹沢自然教室からバスに乗ろうかとも考えたのですが、思い切って地蔵尾根を下ることにしました。崩落部は高巻きにして慎重に進んでいきます。年甲斐もないオッサンの冒険です。

Dsc09154 信玄平は尾根上の台地でした。

Dsc09156 大栂(左)と菰釣山を見上げる。

 城ヶ尾峠からしばらくは崩落が酷い斜面のトラバースでしたが、やがて尾根上のなだらかな、というよりは広い台地状の場所になりました。ここは信玄平と呼ばれる場所です。西丹沢には、信玄の隠し湯中川温泉、武田軍の斥候が犬を先頭に越えたという犬越路など、甲斐の武田信玄にちなんだ場所が散見されますが、この信玄平もそんな場所のひとつです。北条氏の小田原城を窺う信玄が陣取ったという話があったとか。確かにこの広い台地上には、数千の兵を駐屯させることも可能でしょう。1569年(永禄12年)、武田信玄の小田原城攻めの折り、陽動部隊が布陣したのかもしれません。

Dsc09164 地蔵平の地蔵さん(祈安全登山)

 信玄平から先の地蔵尾根は、薄暗い植林帯の中を延びるなだらかな下り坂です。たまに立ち止まって、尾根の際から西側の景色を眺めると、菰釣山から大栂の往路の稜線を見上げることができました。その山腹には山桜が結構咲いていました。なだらかな尾根道の終端で左手に折れ、その後は九十九折の急降下となって大又沢上流部の地蔵沢に下りました。沢を渡渉すると登山の安全を祈願するお地蔵さんが置かれている地蔵平に到達しました。

Dsc09176 いろんな足跡が

 地蔵平は動物の足跡や糞がいっぱいです。実際にシカの群れやカモシカの姿を見ることができました。写真に収められなかったのが残念です。かつては人の営みがあった場所ですが、今では動物たちに奪還されてしまったようです。

Dsc09167 見下ろせばミツバツツジが

Dsc09172 見上げれば山桜が

 地蔵平から先は何も心配はありません。大又沢林道を歩いて浅瀬に戻るのです。1時間半ほど歩く大又沢林道は、当にお花見街道でした。沿道にはヤマブキやウツギの花が飾って、周囲の山を見上げれば山桜が、逆に沢を見下ろせばミツバツツジが咲いていました。

Dsc09189 ヤマブキ街道

Dsc09194 沢水を集めて早き世附川

 西丹沢深部を動物の気配を感じたり、花を愛でながらどっぷり歩いた充実の山行でした。

コースタイム:8時間50分

浅瀬6:10→6:25登山口→7:30 780mピーク→8:30椿丸→9:00織戸峠→10:00大栂10:10→10:50菰釣山

菰釣山11:10→11:30道志分岐点→12:20城ヶ尾峠→12:40信玄平→13:20地蔵平→15:00浅瀬

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