« 山行 未練のシャクナゲを見たい 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その1 | トップページ | 山行 コブシ山頂で大いに山座同定 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その3 »

2017年6月25日 (日)

山行 未練のシャクナゲを見た! 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その2

 標高1,869mで徳ちゃん新道と並行する近丸新道に出合います。ここでちょうど徳ちゃん新道の乗る戸渡尾根のルート半ばというところですが、既にスタートから2時間を経過していました。こりゃあ大倉尾根どころではないぞ。

Dsc00040 最初に見たシャクナゲの花

 戸渡尾根ルートのシャクナゲは更に密度を増していきます。樹高2、3mほどのシャクナゲが登山道の両側を垣根のように続きます。でも、やはり花は見られません。下山してきた前泊の方に尋ねたところ、「見頃は終わっているけど、上の方ではまだ咲いているから諦めちゃいけないよ」とのこと。確かにポツリポツリとシャクナゲの花を見ることができました。

Dsc00045 アズマシャクナゲ

 シャクナゲ(石楠花)は常緑の低木で、細い葉は表面に艶があり裏綿には起毛があります。花は枝の先に何輪かが密集して咲くのが特徴で、種類や環境によって5~7月に咲きます。観賞用に品種改良された西洋シャクナゲが種類も多彩で一般的ですが、本州の高山にシャクナゲは、主にアズマシャクナゲとハクサンシャクナゲですが、戸渡尾根に群生しているシャクナゲは主に薄紅色のアズマシャクナゲで、5月中旬から6月中旬にかけて尾根を登っていきます。それに対して、白っぽいハクサンシャクナゲは、奥秩父縦走路の稜線上にあって、花は6月下旬から7月にかけて咲くそうです。

Dsc00049 高い枝にも

Dsc00051 淡い色彩が好きだなぁ~

 標高を上げるにつれてシャクナゲの花は多く残っていて、標高2,100m辺りまで終わる直前のシャクナゲの花を楽しみながら歩くことができました。つぼみは赤の色が濃いので、赤い花が咲くのかと思いきや、開花すると薄紅色になるようです。派手な色彩でない淡い色彩が日本の花って感じがしますね。ツツジも良いけどシャクナゲも好きだなぁ~♪

Dsc00054 高山の雰囲気

Dsc00057 コミヤマカタバミ

 シャクナゲの群生地が終わるとツガやシラビソの樹林に入ります。木々の枝にはトロロコンブの様なサルオガセが垂れ下がって、根元にはコケ類が密生していて高山の雰囲気が出てきました。コケの中にクローバーの様な葉と白い小さな花が特徴のコミヤマカタバミが咲いていました。

Dsc00061 キバナノコマノツメ

Dsc00071 バイカオウレン

 小さいながらも黄色が強いスミレのような花はキバナノコマノツメ。花火のようにパチパチっとした印象の花はバイカオウレン。これらの花々は小粒なのですが見逃したらもったいないですよ。40代にして子供のような飽くなき探究心…というよりはケチな性分の山笑です。

Dsc00070 展望が開けた♪
 いい加減疲れてペースが落ちてきました。稜線はまだかまだかと思っていたところに南面が開けて雄大な展望を望むことができました。登山口の広瀬湖を見下ろし、目の前には黒金山と乾徳山。左手には大菩薩連嶺、その先に道志、丹沢、御坂、天子の山々を見渡します。そして富士山。振り向けば道が通じる木賊山が目前です。

 展望地周辺は花崗岩が露出している場所です。こんな場所には岩の間に宿る花があるものです。花笑が嗅覚を働かせると…

Img_5377 イワザクラだ♪⇒クモイコザクラだそうです。

Img_5375 岩に宿る強さを感じました。

 あるじゃない、あるじゃない♪登山道から少し外れた岩場にピンクの比較的輪の大きな花の群生を見つけました。クモイコザクラです。(最初イワザクラかと思いましたが、南ア、八ツ、奥秩父の高山帯のみ自生する変種だそうです。)美しい花ながらも岩に根を下ろす強かさを秘めています。厳しい環境下にも強かに生きる小さな花たちに力を得ました。あと一息頑張りましょう!

Dsc00073 針葉樹林の平らな道

 元気を取り戻して歩き出しますと、すぐに戸渡尾根の終点。奥秩父の縦走路に出合いました。右手は雁坂峠方面、甲武信ヶ岳への道は左手の木賊山を越えていきます。分岐点から10分も樹林の中を歩くと、木賊山(とくさやま・2469m)の山頂に到達しました。針葉樹林やシャクナゲに囲まれて展望はありませんが、下界からは甲武信ヶ岳を隠してしまうほどの大きな山容を見せています。山頂付近で今回唯一の凍りついた残雪を見ることができました。

Dsc00075 山頂は樹林に覆われています。

 山頂には先行のオジさんが腰を下ろしていました。相模原から来たというこのオジさん。期待していたシャクナゲはイマイチでおまけに腹の調子が良くないとのこと。甲武信ヶ岳は何度か来ているから今回はコブシまでは行かず下山するそうです。暫しの山談義の後、丹沢にもしばしば足を運んでいるそうなので、再会を約して出発しました。

Dsc00077 コブシ来た~~~ッ!

 出がけに「すぐそこからコブシが見えるよ」とオジさんの声が追ってきました。何歩も歩かないうちに三角錐の見事な甲武信ヶ岳の山頂部が飛び込んできました。来たなぁ~~(つづく)

« 山行 未練のシャクナゲを見たい 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その1 | トップページ | 山行 コブシ山頂で大いに山座同定 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その3 »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/70959413

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 未練のシャクナゲを見た! 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その2:

« 山行 未練のシャクナゲを見たい 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その1 | トップページ | 山行 コブシ山頂で大いに山座同定 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その3 »