山行 山の上には緑が燃える 鍋割山マルガヤ尾根
頃は夏至。をそろそろ夏休み恒例のアルプス登山に備えて歩き込んでおきたいところです。6月17日(土)、空梅雨の良いお天気でしたので、おなじみのお気軽お手軽コース、表丹沢県民の森から鍋割山稜を歩いてきました。
最初は後沢乗越経由でボトル担ぎをやろうと思っていましたが、西山林道のハイカーの往来を見て再考。西山林道途中の本沢の先からマルガヤ尾根を歩くことにしました。マルガヤ尾根は、鍋割山南稜と小丸尾根のちょうど中間にあるマイナールートです。鍋割山稜に向かってひたすら直登する頑固一徹ルートですが、上部は草原の斜面を歩く気持ちの良さが気に入っています。
マルガヤ尾根は、マイナールートとはいえ踏み跡は明瞭ですし、ポイントポイントには赤テープがついています。ルートの最初は、植林帯の斜面をジグザグと稼いでいきます。林道から丸見えな斜面なので、「アイツ何やってんだ?」的な視線がちょっと痛いところです。
尾根上にあがったらこっちのものです。誰にも見咎められることのない一人歩きの始まりです。赤松やブナの根が張りだした尾根上をひたすら直登して行きましょう。一人歩きとはいえ、この時期の風物詩エゾハルゼミの大合唱が迎えてくれるので寂しくなんか微塵もありません。ミョ~キン、ミョ~キン…
名も無き928mの小ピークに到達すれば前半戦終了です。ブナ林に囲まれたピーク上は涼しくて休憩するには絶好のポイントです。暫し、木陰に腰を下ろして蝉時雨に打たれるひと時。なんという贅沢な時間なのでしょう。ミョ~キン、ミョ~キン…
マルガヤ尾根の後半戦は、ヤセ尾根やら岩場に根の張り出した危なっかしい箇所もありますが、やはり紹介したいのはクライマックスの草原の斜面です。草原にはジシバリ、クワガタソウ、シロバナヘビイチゴの花が。周囲の木にはヤマアジサイ、ツルアジサイ、ヤマボウシ、バイカウツギ、ニシキウツギの花を見ることができました。
標高を上げてくると展望も良く、左手には鍋割山南稜の向こうには富士山が。右手には小丸尾根、大倉尾根とその先に三ノ塔や大山が見えました。
県民の森から2時間弱で鍋割山稜に到達しました。鍋割山稜のルートから少し外れた草原に腰を下ろして、秦野市外や海岸線を見下ろします。
爽やかな初夏の風に吹かれていると、頭に懐かしいリズムがよぎりました。グリーン、グリーン、山の上にはララ、緑が燃える♪
そうそう、暑くなってきたので、そろそろ夏の虫に会えるのではと思い注意していると…
小さなクワガタを見つけました。
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