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2017年6月24日 (土)

山行 未練のシャクナゲを見たい 甲武信ヶ岳~雁坂峠縦走その1

 今月から職場で「ポジティブ・オフ」が導入されました。ポジティブ・オフって何だろう?と思ったら、職員が休暇を取りやすい環境を企業が整えることによって、職員が豊かなライフスタイルを実現し、ワーク・ライフバランスによって企業は価値を高め、更には余暇の個人消費によって地域の経済が活性化するという余暇を活用して3つの効果を実現させる運動だそうです。

 具体的な取組は企業によって違いはあるでしょうけど、職場では月1の有給休暇の取得が奨励されました。(ただでさえ人手不足で忙しいのに…)お遊び大好き山笑にとっては水を得た魚。錦旗を得て官軍になったようなものです。仕事ではさえない山笑ですが、こういうことは先陣切って一番槍です。

Dsc07596 乾徳山からの武甲国境嶺

 夏至の頃、梅雨の晴れ間を見計らって県外へ山行しました。山梨県の北部、笛吹川(富士川)源流の西沢渓谷から出発して、甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信濃(長野)の三国国境にそびえる奥秩父の名峰・甲武信ヶ岳を目指します。甲武信ヶ岳を選んだのは、先月末に伊豆・天城山のシャクナゲを見に行こうとかみにかけあったものの、無下に却下された経緯があって、それ以来シャクナゲに未練が残っていたものですから、ひと月遅いもののシャクナゲの名所である甲武信ヶ岳となったわけです。見頃は過ぎているような気もしますが…

Img_5359_2 広瀬ダムから木賊山(左)と破風山を望む

 甲武信ヶ岳は、奥秩父の中で金峰山、瑞牆山と並んで日本百名山にエントリーされていますが、山そのものの容姿が秀でている訳ではなく、また、人里からもほとんどその姿を認めることができません。この山が中央分水嶺上に位置していて、日本を代表する3つの大河がこの山を源としていることがエントリーされた理由のようです。山頂に降った雨のある一粒は笛吹川から富士川を流れ下って太平洋へ注ぎ、またある一粒は荒川を流れて東京湾へ。そしてもう一粒は千曲川から信濃川を経て日本海へ注ぐのですからスケールが大きいですよね。

 さて、職場の休暇を取ったは良いのですが、それ以上に難関なのがその休暇を山行や釣行に使うためのかみの認可です。「平日の朝から私の姿がなくても、仕事に行っているようなものだから気にならないよね?」と問わば、「帰ってきても玄関が開かないけどね」と相も変わらぬ冷たい返答。それでも何とか家事で胡麻をすって、「まあ父の日だから」と認可を得ることができました。

 登山口である西沢渓谷まで車で2時間。朝の3時に自宅を出発し、圏央道~中央道、R140などを経て、5時には登山口を立つ予定でした。ところが出がけに財布が見つかりません。冷や汗かきながらようやく見つけたものの30分のロスタイム。軍馬に鞭打って、トラック銀座の圏央道、ガラガラの中央道を快走して勝沼へ。ぶどう畑の中を走って塩山を通過。雁坂みちことR140を北上して、西沢渓谷の駐車場に着いたのは5時半。読み通りちょうど2時間の朝ドラ(ひよっこではありませんよ)でした。

Dsc09997_2 雁坂みち鶏冠山大橋と鶏冠山

 平日の早朝ですから駐車場はガラガラですが、先行者は何人かいるみたいです。また、西沢、東沢は渓流釣りのメッカでもあるので、入渓する人もいるようです。そりゃあ日の出から1時間も経っているんだから。夏至の時期は、日の出から日没までの時間が15時間近くもあるため、もっぱら日帰り山行しか認められない山笑にとっては、またとないロングトレイルのチャンスです。今回も甲武信ヶ岳を踏んで余力があれば、破風山~雁坂嶺~雁坂峠まで歩いて西沢渓谷に戻る三角コースを予定しています。三角歩きはマイカー登山者山笑の十八番。今までも、蝶ヶ岳~常念岳、八ヶ岳・編笠山~権現岳、硫黄岳~赤岳~阿弥陀岳、鳳凰三山・地蔵岳~観音岳~薬師岳など三角歩きを楽しんできました。

Dsc00005_2 西沢良いとこ一度はおいで♪

Dsc00008_2 森林軌道の橋げた

 西沢渓谷は、春の新緑、初夏のシャクナゲ、夏は渓流の涼感、秋は紅葉と四季を通じでトレッキングが楽しめる山梨県下屈指の観光地です。探勝路はかつての森林軌道を利用されているので、その名残を見ながら歩くのも楽しいでしょう。その西沢渓谷から甲武信ヶ岳への正面突撃路は戸渡尾根のルートです。尾根の半ばまでは、沢沿いを歩く近丸新道と甲武信山荘の管理人である山中徳治氏が整備した尾根上の徳ちゃん新道が並行しています。標高1,100mの西沢渓谷入口から標高2,400mの奥秩父縦走路まで、距離にして6km、標高差は約1,300mで奥秩父きっての急勾配だとか。丹沢・塔ノ岳の大倉尾根が距離7kmで標高差が約1,200mですから…それほどでもないのでは?

Dsc00012 序盤は樹林帯の急登

 甘い、甘い。徳ちゃんはルート序盤から急登の手荒い出迎えをしてくれました。カラマツ林の急登。ここは黙々と稼ぐしかありません。日が昇るにつれてエゾハルゼミの合唱が始まりました。ミョ~キン、ミョ~キン…また汗の臭いに引き寄せられたのか、ハエの類がブンブカと周囲をしつこく飛び回りました。ブユやヌカカのような吸血ハエの類かと警戒しましたが、幸いにして血を吸われたりはしませんでした。しかし、ウザい!家で長男に注意すると「ウザい」と嫌がられるのですが、こんな様に聞こえているのでしょうか。ブンブカ、ブンブカ…

Dsc00026 シャクナゲの群生地

Dsc00023 鶏冠尾根

 標高1,600m付近からシャクナゲの密生地に入りました。かなりの群生で花が咲けば映画「千と千尋の神隠し」に描かれるようなシャクナゲのトンネルを歩くのでしょう。しかし、シャクナゲは青々と葉を茂らせるばかりで花はどこにも見当たりません。どうやら花期はとっくに終わっていたようです。残念至極。ふと左手の樹上を見上げれば、荒々しい岩峰の鶏冠山が見えていました。山梨百名山では最上級レベルの鶏冠山。あの岩峰を辿る日が来るのでしょうか?

Dsc00034 サラサドウダンツツジ

Dsc00030 ふり返れば富士山が

 最初のシャクナゲ群生地の先はミツバツツジやサラサドウダンツツジの群生地です。ちょうど後者は小さい花が見頃でした。尾根上の道は明るく開けて、振り返ると富士山が見えていました。ああ、シャクナゲは何処?(つづく)

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