ババ 雨の上高地を散策
脳内出血で倒れてから半身麻痺となったババ。80の戸を叩こうとしている高齢でどこまで体の機能が回復するのか迷いはありましたが、何もしないで施設に預けるのも忍びなく、負けん気が強かった本人の性格にかけてリハビリを継続してきました。「杖をついてでも歩けるようになって、また尾瀬や上高地に行きたい」本人もそんな目標を持って今日まで頑張ってきたようです。
7月24日(月)、ババを連れて上高地にやって来ました。杖をついて歩けるようになったのかといえばそうではないのですが、現在通年マイカー規制が行われている上高地公園線がバスやタクシーに移乗するが困難な身体障がい者が同乗する車に限って、通行が許可されることを知ったからです。事前に管轄する松本警察署に届出を出して、許可証を窓口に受け取りに行くという手続きを踏まなければなりませんが、マイカーでの乗り入れは幼い頃に亡き父の運転以来で、それも初めて自身の運転ということに惹かれて、マイカーで行ってみようということになりました。(肢体不自由のババを利用したと言われれば否定できませんが、双方の思惑が一致したというところでしょうか)
ところが松本から島々まで来てみると、交通情報表示板に「釜トンネル 事故通行止」の表示が…ここまで来て!?一瞬動揺しましたが、とりあえず現地まで行ってみることにしました。沢渡まで行くと上高地から下ってくるバスを見て一安心。どうやら片側交互通行になっているようです。釜トンネルの手前、坂巻温泉辺りから渋滞はしていましたが、無事に釜トンネルを通過。さあエメラルドブルーの大正池と焼岳が出迎えて…
つい数日前まで真夏の太陽が照りつける晴天続きでしたが、この週末から梅雨空に逆戻りの空模様でこの日も朝から曇り空。釜トンネルを抜けると雨までパラついていました。当然、焼岳も穂高の稜線もガスガスで見えませんでした。まあ夏の上高地はなかなか晴天には恵まれないと聞いていますし、ここ数年の勝率が良すぎたんでしょうね。こういう日もあります。ちなみに前回平成26年8月の模様をご紹介しておきますと…
道をふさいでワンサワンサカと修学旅行生を下ろすバスやらクローバーマークも目に入らない荒々しい運転の観光タクシーに翻弄されながらも何とかバスターミナルの駐車場に入ることができました。(2時間まで500円)道も狭い割に大型バスも多く、タクシーには煽られるし…こんな状況ならば次回はバスに乗り換えて来た方がいいですね。
雨が強弱する中を上高地バスターミナルから河童橋まで歩きました。さすがは天下の上高地。平日で天気も悪いにもかかわらず、観光客も登山客も実に多い。この天気で涸沢方面に向かう人も結構いました。完全に外れた梅雨明け宣言のとばっちりを受けてしまったようで何だか気の毒でした。山の魅力は晴天だけにあらずですが、せっかく遠くから上高地、穂高まで来たんだから、そりゃあ晴れた方が良いに決まっていますよ。
河童橋から梓川の畔をしばし散策しましたが、下界の暑さは何処へやら。ババは寒い寒いと連発していました。天気には恵まれませんでしたが、夢にまで見た上高地に再び訪れることができたので、帰りの車中も息の弾んだババでした。「上高地に来れたんだから次は尾瀬にも行けるかしら?」と更にハードルを高くしていましたが、傘寿の近づく年寄りから未知なるオーラがたっているのを感じました。
« 山行 朝の山頂は涼しいぞー 大山イタツミ尾根 | トップページ | スーツアクター セミの鳴声クイズに興じる »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 天然児3度目の身延山(2018.06.20)
- 富士宮浅間大社にアヒル鳴く(2018.06.17)
- 新井薬師で眼力を養う(2018.06.13)
- ガンダムとラグビーの街 上井草で御朱印集め(2018.06.12)
- 丹沢の麓に7万本のチューリップ(2018.04.12)
コメント