山行 遊び相手はイルカとヒバリ 北ア・燕岳その5
燕岳(2763m)山頂周辺の稜線で槍穂から裏銀座にかけての山並み、コマクサの群落、そして自然が作り出した花崗岩の造形を楽しみました。
これだけ岩がある山ですから、あれ?これは!と思う岩もいくつかあります。山の世界では有名な自然作品ですが、この場でもご紹介させていただきます。
メガネ岩と呼ばれる岩ですが、私的にはメガネとして見るにはちょっと無理があるかと…むしろ「カニの目岩」なんて呼ぶのがふさわしいと思いますね。この岩には意味不明の文字がいくつか刻まれていましたが、自己顕示欲なのか、一体何の意味があるのか全く理解できませんね。岩を削る者、コマクサなど高山植物を盗採する者…こんな山の上でも不届きな輩はいるものです。
槍ヶ岳の子供のような岩がありました。アルプス九千尺、蝶槍の上でアルペン踊りならぬククロビン音頭を披露したのは2年前のこと。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-9ae1.html)今回はハイカーの往来があったので、やめておきました。
奇岩奇勝の代名詞がイルカ岩です。つぶらな瞳が可愛いですよね。大空めがけて~
思わずイルカのトレーナーになってしまいました♪帰宅後、このイルカ岩の写真を天然児に見せたところ、お得意のジャンプサインで答えてくれました。彼の目にもイルカに見えたようです。
あっ!?天にかざした手の先を何かがかすめましたよ。燕だ!?雷鳥だ!?…
高山に生息するイワヒバリです。稜線が近づいた頃から鳴声は聞こえていましたが、ここへ来て奇岩の間を忙しく飛び回っています。イタズラヒバリが私の指先をかすめたようです。
ライチョウやホシガラスもそうですが、高山の野鳥はあまり人を恐れません。このイワヒバリ、これ見よがしに目の前に降りてきて求愛ダンスを始めました。こらこら、まだお天道様が高いのに。
節操なきイワヒバリに呆れて先に進もうとすると、そのうち一羽が先導するように目先の岩を渡っていきます。スズメのお宿ならぬヒバリのお宿にご招待でしょうか。待っておくれよ。ストップ、ストップヒバリくん。ストップ、ストップヒバリくん。
岩に空いた小さな横穴まで招待してくれました。どうやらその穴がヒバリのお宿のようです。しばらく出たり入ったりする姿を眺めていました。さすがに山笑の巨体がお邪魔できるようなサイズではないですね。またの機会にしましょう。
北燕の稜線
燕岳の山頂。その先には北燕岳に延びる岩稜が続いています。穏やかな稜線を更に辿れば、まだまだ面白そうな岩や動植物に出会えそうな気がします。それはまたのお楽しみに。山頂で賑やかに写真を撮りあっていた3女子に絡んでパチリとベストショット。満足也。さて、そろそろ帰るべえ。振り返れば…
槍~~~!
これもまたの機会ですか。毎年そんなことを言っているうちに年をとってしまいますね。何せ北アルプスは遠い山ですから。
合戦尾根を快速下山。まだお昼前ですから多くの人が対向してきます。高年グループに学校登山、カップリングに山岳部。まだまだ登ってきますね。老いも若きもあの岩と緑の稜線を目指すんですね。おやおや、同じ宿に泊まっていた若い衆も上がってきました。話によると2泊3日で表銀座を縦走して上高地に下山するそうです。羨ますぃ~皆さん良い山旅を!
★コースタイム:7時間
中房温泉第2P5:20→5:30登山口5:40→7:35合戦小屋→7:55合戦沢ノ頭8:00→8:40燕山荘
→9:20燕岳9:40→10:10燕山荘10:25→11:00合戦小屋→12:20中房温泉
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