« 山行 空前絶後の暴風に遭遇 富士山その2 | トップページ | 夏野菜を食べまくり »

2017年9月 7日 (木)

山行 居候くんは富士山よりも魅力的? 富士山その3(宝永山)

 砂走り六合目で御殿場ルートと分かれ宝永山に向かいます。宝永山の上に位置する馬の背。ここからは宝永噴火口の壮大な風景を見下ろすことができます。宝永4年(1707年)12月に発生した富士山山腹の爆裂火口です。その眺めの実に壮大なこと。山頂の噴火口よりもよっぽど迫力があります。

 宝永の大噴火は、平安時代初期、延暦、貞観の二大噴火に見られるような大量の溶岩を流出する噴火と異なって、突如山腹が爆発した後、大量の噴石や火山灰を噴出した特徴があります。噴火自体の人的被害は左程ではなかったようですが、大量かつ広範囲に降った火山灰による農作物の被害や河川氾濫などの二次被害を及ぼしました。東に100km離れた江戸でも5cmの降灰を記録しています。

Dsc01553 馬の背から大砂走りを見る。

Img_6171 ダイナミックな宝永噴火口
 宝永山周辺は一面真っ黒黒助。宝永噴火の際に噴出した火山灰に覆われています。300年の時がたった今でも木1本生えない荒涼とした風景です。栄養分が少ない火山灰と土壌浸食、富士山特有の強風や雪などの厳しい環境が森林の形成を阻んでいるのでしょう。この日も馬の背付近は宝永山から吹き上げる突風が物凄い状況でした。そんな中、ツバメが悠々と飛び交っています。更に驚いたのは、人も飛ばされそうな状況下、蝶蝶までもが突風に抗うように飛んでいました。蝶蝶さんやそこまでしてなんで飛んでいるんだい?

Dsc01581 宝永山山頂

Img_6172 山頂の方位盤

 宝永山(2693m)の山頂は第一爆裂火口の先端部にあります。静岡県側から富士山を望むとき右手に出っ張っている居候的存在の山です。突風の中、ポツポツとハイカーの姿がありましたが、ほとんどの人は富士宮五合目から宝永山を目指してきた人たちのようです。宝永山へのルートは、迫力の噴火口と六合目周辺の富士山の植生が楽しめるので、富士登山とは別に宝永山だけでも訪れる価値は十分にあるといえるでしょう。

Dsc01594 第一火口

Img_6175 噴石が転がる底部

 宝永山から富士宮ルート六合目に向かいます。すり鉢状の第一噴火口の底へ下って、大小の噴石が転がっている底部を通過します。この辺の風景は他では見ることのできないものです。しかし、火口壁からの落石が多い要注意ポイントでもあります。

Dsc01590 フジアザミ

Dsc01603 イタドリ(白花)

Dsc01602 イタドリ(赤花、別名名月草)

Dsc01597 コケモモの実

Dsc01604 アキノキリンソウ

 噴火口から山腹を横切って雲海荘のある富士宮六合目を目指します。この間、フジアザミ、イタドリ、オンタデ、アキノキリンソウなどの花を見ることができました。ジャムや飲み物に加工されるコケモモの実もたくさん実っていました。実際、富士山周辺ではコケモモの加工品が作られているそうです。

Dsc01595 ひと雨来そうだな…

 山頂部では突風の手荒い歓迎を受けましたが、それがまた富士山らしいところでもあります。高山植物も動物もいない富士山ですが、山そのものの持つ大きさを感じることこそが富士登山の魅力といえるのではないでしょうか。毎年とは言いませんが、たまには登ってみたくなる日本一のお山です。

★コースタイム:7時間35分

富士宮口五合目7:10→7:25六合目→8:00新七合目→8:30元祖七合目→8:55八合目9:05→9:35九合目

→10:10九合五勺→10:45山頂浅間大社奥社11:00→11:20剣ヶ峰11:25→(お鉢巡り)→12:10御殿場口山頂

→13:45宝永山13:55→14:35六合目→14:45富士宮口五合目

« 山行 空前絶後の暴風に遭遇 富士山その2 | トップページ | 夏野菜を食べまくり »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/71643778

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 居候くんは富士山よりも魅力的? 富士山その3(宝永山):

« 山行 空前絶後の暴風に遭遇 富士山その2 | トップページ | 夏野菜を食べまくり »