富士山が美しい季節になりました。 金時山
冬の裾野まで雪を下ろした白富士、それとは真逆で雪のない夏の黒富士、朝夕の陽光を浴びた赤富士、太陽を頂いたダイヤモンド富士、湖に姿を映した逆さ富士、下界に大きく影を落とした影富士、手前の小さな山と重なった子抱富士…季節や時間、方向、角度とひとつの山を多様な見方で楽しめる山は富士山をおいて他にはないでしょう。
そうはいっても、「富士山を描いてください」という課題があったとすると、恐らく9割以上の人が黒又は群青色の山に白い雪を頂いた姿を描くことでしょう。それが日本人の持つ富士山のイメージであって、最も富士山らしい姿といえるのでしょう。そんな富士山らしい姿を見れる季節が到来しました。冬場は寒くなる一方で空気が澄んで一層姿が栄えることでしょう。
11月12日は快晴の朝、足柄峠から富士山の好展望台である金時山に登ってきました。山頂から見る富士山も良いのですが、林道終点付近の猪鼻砦から見る姿の方が遮るものがなく最高です。
日の出の頃ゲートを発って歩けば7時には山頂に立てるお手軽コースです。このルートを毎朝歩く金時講の人たちも多いようです。聞くと前日の好天の中を歩いた人もいるようです。既に下山してくる人も結構いて、あるご婦人は首からカメラを下げた私の姿を見て「赤い富士山を撮るなら遅いわよ」とアドバイスをいただきました。まあ赤富士目当てではなかったんですけどね。
足柄峠周辺の森は既に紅葉のピークが過ぎた感もありましたが、それでも充分な見応えはありました。
金時山の北面に取り付くとそこはもう冬山の様相。ブナやヤマツツジの木も落葉していました。でも振り向いてみると…
人気のない金時山の山頂。毎朝金時講の人たちもご来光組の第一波が去り、数人が金時茶屋の中で談笑していました。天気が良いので日中は多くのハイカーが押し寄せてくることでしょう。
« 東大三四郎池の紅葉 | トップページ | 速報!ユーシンの紅葉は今がチャンス »
「登山、ハイキング」カテゴリの記事
- 山行 大天井岳山頂に遊ぶ 表銀座縦走その3(2018.08.05)
- 山行 雷鳥が散歩するガスの燕岳 表銀座縦走その2(2018.08.04)
- 山行 台風追撃!まだ雨の降る信濃路へ 表銀座縦走その1(2018.08.02)
- 山行 南ア大混雑!山に入れず・・・ 櫛形山その1(2018.07.17)
- 山行 花の散歩道を歩いて雲の上へ 金時山(2018.07.27)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/72249246
この記事へのトラックバック一覧です: 富士山が美しい季節になりました。 金時山:
コメント