山行 万朶の桜か霧氷の山 竜ヶ岳その3
ダイヤモンド富士に360度の大展望、お腹いっぱいの山座同定まで楽しんで、まだ竜ヶ岳を搾取しようとする山笑。その所業はカエサルに似たり…もとい、骨の髄までしゃぶりつくすハイエナです。前2回のご紹介の中でもうお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、もうひとつのこの山の魅力は…
ご存知の方も多いと思いますが、霧氷とは空気中の水蒸気や霧が氷点下の低温にさらされた時に、樹木に付着して凝固したものです。山形県蔵王などで有名な樹氷も霧氷の一種で、むしろ樹氷の名の方が通るかもしれません。
雪国の樹氷は、完全に樹木が氷雪に覆われて雪だるまのようになるため「スノーモンスター」などと呼ばれているようですが、私個人の好みとしては、やはり枝が白く飾られる程度の方が冬枯れの木に白い氷の花が咲いたようで趣があると思います。
春に咲く花が木の種類によって異なるように、霧氷も宿す木の枝ぶりによって異なるのも何とも趣があります。
また、霧氷は風上に向かって成長していくそうですが、この現象を「エビの尻尾」と呼ぶそうです。この美しさ、当に「やめられない。止まらない」ですね。
霧氷は大気中の湿気が多いと生じ易い現象ですから、海や川が近い場所で生じ易い現象ともいわれています。地元丹沢でも相模湾からの湿気の影響で霧氷が発生し易く、冬の丹沢の風物詩としてハイカーを楽しませてくれます。竜ヶ岳が属する天子山塊は駿河湾が近いので霧氷が発生する好条件なのでしょう。
「冬来りなば春遠からじ」と言いますが、霧氷で飾られた木々を眺めていると春、満開の桜並木を見ているような趣を感じました。
★コースタイム:3時間(WC、ご来光待ち、山座同定タイム含み)
本栖湖キャンプ場6:15→7:40ダイヤモンドタイム7:48→7:50竜ヶ岳8:10→9:15本栖湖キャンプ場
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