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2018年2月

2018年2月28日 (水)

山行 頭を取るってなんだ? 大山・梅の木尾根その1

 長男の受験も全て終わってホッとしました。この先心置きなく山行が楽しめそうです。…無理かな。2月24日(土)、週末恒例の軽ハイクに出かけてきました。

Dsc03799 見上げる大山

 伊勢原市の名刹日向薬師の奥、日向ふれあいの森キャンプ場の駐車場が今回の起点です。大山の東稜線は3、4年前はよく歩いたものですが、最近はてんでご無沙汰でした。駐車場周辺の日陰には雪が残り、そこから見上げる大山の稜線にはまだまだ雪が多いようです。

Dsc03809 基礎のみ残る奥の院

 先ずは道路を少し下って、浄発願寺奥の院の参道に入ります。浄発願寺は、江戸時代初期(1608年)に天台宗の弾誓上人によって開山され、徳川将軍家をはじめ佐竹、藤堂など諸大名の信仰も厚く大いに繁栄したようです。しかし、大正12年の関東大震災、昭和13年の山津波によって壊滅してしまい、現在は1kmほど下流に再建されて、従来からの本堂の場所は奥の院とされました。

Dsc03808 罪人が築いた石段(勤労奉仕をさせられていたんですね)

 浄発願寺の歴史で特徴的なのは、江戸時代「罪人の駆け込み寺」となっていたことです。さすがに放火と殺人はダメだったようですが、犯罪を犯した者でもこの寺に逃げ込めば、法の裁きから逃れることができたそうです。法の裁きから逃れたとしてもキツーい修行が待っていたんでしょうけど、私もかみに追われることがあったらこの寺に逃げ込むことにしましょう(笑)残念ながら今はありませんけどね。

Dsc03806 この時期辛い参道だ…

 奥の院に続く参道は杉林の中で、右手には沢と平行しています。それらしい遺構といえば、参道の脇に並ぶ数多くの石仏や石碑です。その全てが頭部を失っているのは、明治初期の仏教排斥運動、廃仏毀釈の被害を受けたからでしょうか。なんとも痛々しい限りですが…

Dsc03803 山笑よ。頭をとれ!

 「山笑よ。我々の姿を痛ましいと思うか?無残と思うか?頭をとることはそれ即ち観念にとらわれないこと。我々は石仏だが、頭が取れたことで身の軽いことこの上ない。山笑よ、頭を取れ!」石仏がそんなことを語りかけてきたような気がしました。

Dsc03812 弾誓上人修行の窟

 土台だけ残る浄発願寺の本堂跡。そこは沢の出合にある平坦地ですが、いかにも大雨が降れば土砂の流入がありそうな場所でした。ここから左手の山腹をひと登りすると開山の弾誓上人が修行したといわれる岩窟があります。岩窟の前には石塔が並んで霊気漂う場所でした。

 ここからは大山に向けて梅の木尾根の登山道を進みます。(つづく)

2018年2月25日 (日)

我が家の地黄八幡

 小田原北条氏というと初代早雲以来、五代に渡って関東に君臨した言わずと知れた「関東の覇者」なのですが、何か最後の小田原の役で豊臣秀吉の大軍の前に為すすべもなく小田原城に籠城して、策を弄することもなく降参した印象ばかりが強くて、大局を読めない田舎大名、負け組、戦下手というイメージを持っている人も少なくないと思います。

 秀吉に滅ぼされた北条氏政の戦は、大軍を動員して敵たる関東、信州の小大名を籠城に追い込んで、敵の城を包囲して屈服させるという地味な戦い方が定番だったようです。しかし、名将たる条件たるや、如何に自軍の犠牲を少なくして勝利を掴むかでしょうから、敵に十倍する兵力を動員し、敵を包囲して屈服させるという北条氏の戦術は、非常に理にかなった戦い方だと思います。

 しかし、どうしても我が国の価値観では、寡兵をもって大兵を制する奇襲戦や策謀や兵法の詭道をもって敵を欺く戦術が評価を受ける傾向があって、太平洋戦争を主導した陸軍の参謀たちですらそんな思想で戦いを主導していました。本気でガダルカナル島では桶狭間の戦いを再現しようとしていたんですから呆れたものです。かの信長ですら桶狭間の戦いのような乾坤一擲の戦いは二度としていません。

 ここまで言っておいて話の腰を折るようですが、北条氏も関東の覇者になる過程では、桶狭間のような乾坤一擲の大勝負をしたことがありました。その代表が1546年の河越夜戦です。北条氏台頭以前の関東では、関東管領上杉氏が勢力を誇っていましたが、一族が内部分裂をして互いに争ううちに北条氏につけ入る隙を与えてしまいました。ジリジリと北に伸張する北条氏に重要拠点の武蔵・河越城が奪われると内紛の一族を結集して8万を号する大軍で奪還に乗り出します。河越城を守備する北条軍は僅かに3千。陥落は時間の問題と思われましたが、兵力差の油断から小田原からの援軍に夜襲されて8万の大軍は脆くも敗走し、以降滅亡の一途をたどることになりました。

 この戦いで勇名を馳せたのが河越城を守備していた北条綱成です。元は駿河今川氏の重臣福島正成の子ですが、父が今川氏の後継者争いで討たれると北条氏綱に匿われ、その娘を妻に迎えて北条性を与えられました。以降、上杉や里見など敵対勢力との戦では先陣として活躍しました。戦になると真っ先に敵陣に斬込み「勝った!勝った!」と叫びながら暴れる綱成ですが、その旗指物は、黄色く着色されたものに戦神「八幡」の文字が記されていたので、「地黄八幡」と呼ばれて恐れられたといいます。かなりイッちゃってる人っぽいですが、今から500年近い昔ではこういうキャラこそカリスマだったのでしょう。

 さて、ここ数日、我が家で「勝った!勝った!!」と浮かれているのが長男です。奇跡的に本命大学に合格を果たしたからです。思えばここ1年、受験生とはかけ離れたグダグダの生活で塾には通っていたものの勉強に身が入らず塾講師を呆れさせ、家では1分1秒たりともテキストを開くことはありませんでした。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-309e.html)センター試験でいくつかの中堅私大に合格すると塾へ通うことも止め、本命大学の一般入試前夜でも夜中までオンラインゲームを楽しんでいました。

Img_7301 合格祈願真っ盛りの湯島天神

Img_7305 梅まつり期間中です。

 親としては大学に受かっただけでも奇跡的だと思っていたので、「まあ良しとするか」と思った矢先の本命合格。真っ先に浮かんだ文字は「ま・ぐ・れ」です。しかし、かみは違った分析をしていて、勉強嫌いな子なので、最初から無理せず到達できる目標設定だったのだと。そうだとしたら我が子ながら恐るべきヤツ。躍起になって「もう少し勉強しろ!」とイライラした我が身の虚しさ。それだったら高いお金払って塾に行かせる必要があったのか…いろいろと考えてしまいます。

Img_7340 河津桜が咲き始めた五條天神社

 長男の受験結果ですが、センター受験3校中2校合格。一般受験も3校中2校合格でした。(ちなみに落ちた1校はどちらも同じ。ご縁がなかったのでしょう)この結果を見れば、マグレというよりもかみの説も的を得ているのかもしれません。だったら国立とか行って欲しかったんですが、今となっては…いや、本人に言ったところで勉強したくないんだから仕方ないですよ。結果として最初から出来レースだったのでしょうか。

Img_7338 関東大震災で焼け落ちた上野大仏の仏頭(もう二度と落ない合格祈願)

 先述の北条氏は、天下に覇を唱えることはありませんでしたが、関東の領国経営においては四公六民の税制などの善政を行い、領民に優しい大名ナンバーワンといわれています。また、西国の雄・毛利元就も、決して天下を望むことのないよう子孫に遺言したといわれています。決して高望みせず、自分の実力や価値観の範疇で最善の結果を出した長男の姿がこれら先人たちに重なって見えたバカ親です。

 「勝った!勝った!」の興奮も一瞬のこと。毎日遊び呆けて家を空けている長男ですが、親の手元に残されたのは高額な学費の振込用紙。ハァ~…この金額、勉強嫌いじゃ済まされない金額です。真面目に勉強してよ。

2018年2月23日 (金)

山行 花見の前に足慣らし 栗ノ木洞・櫟山・寄ロウバイ園

 2月17日(土)、長男は入試が全て終わり、開放感からか朝からとっとと外出。受験勉強期間は夜中までゲームに興じて朝はなかなか起きなかったのが、明けてみれば早起きして外出とは根っからの遊人のようです。え?血は争えないって。何をおっしゃい!

Dsc03718 寄大橋から鍋割山を望む

 いつものように遅出のハイクを楽しもうとやって来たのは松田町寄です。満開のロウバイがお目当てでしたが、ロウバイ園だけでは物足りないので、寄大橋まで入って水源林から鍋割南稜に上がって、栗ノ木洞~櫟山を経てロウバイ園に下って、車道を歩いて寄大橋に戻る周回ルートです。

Dsc03720 羨道歩きは楽しい♪
 静かな水源の森を抜けて後沢沿いの作業道に入ります。沢の斜面につけられた羨道は片側が切れ落ちて実にスリリングです。

Dsc03723 堰堤越え

 堰堤を越える木道はかなり強引な設置です。小学生の頃ハマッたトミーのアスレチックランドゲームってゲーム盤を思い出す道です。確かCMでは「こんなはずではなかったね~アスレチックラン~ドゲ~ム♪」なんてフレーズでしたが、ここでは「こんなはず」では済まされませんね(笑)

Dsc03726 クッククック♪

 後沢に注ぐ枝沢から不思議な鳴き声が聞こえます。クッククック…と、まるでようこそここへと歓迎してくれるような鳴き声。鳴き声を追っていくと水の湧き出る小さな穴から聞こえてきます。鳴き声から主はタゴガエルというのはわかるのですが、その姿を見つけることはできませんでした。

Dsc03731 植林の急登

 沢から離れると植林帯の急斜面です。しかし、心配ご無用。ジグザグと九十九折の作業道が続いているので歩きやすいです。し、しかし…な、何か鼻がムズムズするなぁ~

Dsc03733 あー!赤くなってるし

 とひぇ~~~!山向の杉林を見ると赤っぽく色づいていました。今年もあの季節がやってきたのです(汗)

Dsc03735 後沢乗越

 鍋割山に登るハイカーの声が聞こえてくると後沢乗越に到達します。寄大橋からここまで1時間。表丹沢県民の森とほぼ同じ時間です。通行自粛のルートですが、実に使いかっての良いルートです。

Dsc03738 鞍部から見る栗ノ木洞

Dsc03741 富士山見えました♪

Dsc03744 こちらは檜洞丸(右)と同角ノ頭

 後沢乗越から鍋割山には背を向けて南稜上の小ピーク栗ノ木洞に向かいます。北向きの斜面には雪がコッテリ残っていました。所々、木々の合間から富士山や西丹沢の檜洞丸が見えていました。

Dsc03747 栗ノ木洞は植林帯の中

Dsc03746 山頂付近から見る鍋割山稜

 栗ノ木洞(908m)山頂には栗の木はなく…杉の山だ。はっは~っくしょん!

Dsc03750 気持ちの良い櫟山

 櫟山(くぬぎやま・810m)山頂にはクヌギの木はなく…見事な松の木だ。

Dsc03754 櫟山から見下ろす秦野市街

 櫟山山頂で一息入れて、更に南稜小1時間下っていくと寄土佐原集落の上に位置する茶畑に到達します。

Dsc03757 寄の茶畑

 茶畑のへりを下ったところにロウバイ園があります。後はのんびり花見を興じましょう♪

Dsc03763 ロウバイ園から雨山を見上げる

Dsc03765 今年も季節の花を楽しんでいきましょう♪

★コースタイム:3時間25分

寄大橋11:20→12:25後沢乗越→12:50栗ノ木洞→13:00櫟山13:15→13:50ロウバイ園14:10→14:45寄大橋

2018年2月20日 (火)

池之端で春を待つ

 真冬の寒さも少し緩んできた昨今、お昼休みに30分ほど池之端を歩きます。不忍池の冬の風物詩蓮刈もかなり進んでいました。

Img_7333 蓮刈進んでいます。

 春から秋にかけては水面を埋め尽くすほどいるコイたちの姿はありません。深場でじっと春を待っているのでしょう。でもよくよく見ていると…

Img_7331_2 小魚の群れが

 魚影が薄れる反面、この季節に多いのが水鳥たちです。マガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、オオバンなどカモの仲間の他にユリカモメ、オオセグロカモメなどのカモメの仲間が賑やかです。

Img_7330_2 賑やかな水鳥たち

Img_7326 餌をくれる人を追っていました。

 朝晩の寒さはまだまだ厳しいのですが、日中は春が遠くないことを感じます。

2018年2月19日 (月)

軍馬とのラスト1ヶ月

 平成13年に我が家にやってきた軍馬。17年目の春、8回目の車検を通過させるためにはコストがかかりすぎるという理由で、遂に廃車が決定しました。

Dsc03654 表丹沢県民の森にて(今月)

 サンデードライバーにもかかわらず、年1万km以上走って走行距離は18万km。20年20万kmまでは乗り続けられると思っていたのに残念です。

Dsc03694 平成26年5月静岡県大礼山にて

 思えば天然児のお兄ちゃんのような存在であり…

Dsc03902 平成18年8月富士山麓車泊にて

 長男の遊び友達のような存在でした。

 カウントダウン1ヶ月。思い出を噛み締めながらハンドルを握りたいと思います。

2018年2月18日 (日)

2月18日 吾妻山の菜の花その7

 今朝は寒い朝でしたが、青い空に誘われて吾妻山を散歩してきました。

Dsc03784 空の青さに誘われて…

 菜の花ウォッチングのイベントは先週12日まででしたが、どんな状況でしょうか?

Dsc03782 大当たり♪

 菜の花と富士山。最高のタイミングでしたね。多くの人が見物に訪れていましたが、2月も末になると蘇我の梅林や松田山の河津桜とセットで見に来る人も多いのではないでしょうか?

Dsc03781 おや?あれは…

 この日、雪の富士山と共に存在感を示していたのが箱根大涌谷の噴煙です。雲のない青空に噴煙だけが盛んに上がっていました。冬の箱根は元気です!

Dsc03790 吾妻神社の河津桜

 吾妻神社の参道に河津桜が咲いていました。8分咲きといったところでしょうか。見頃でした。

Dsc03793 かわいいメジロ

Dsc03780_2 菜の花にはヒヨちゃん

 花の周辺には多くの野鳥が依っていました。昆虫など餌の少ないこの季節は、花々が貴重な餌になっているんですね。

Dsc03772 水仙もまだまだ

 その他、水仙やカンツバキの花が楽しめました。いいね♪吾妻山。

2018年2月17日 (土)

寄ロウバイまつりは明日まで

 丹沢鍋割山南稜と丹沢前衛の山に囲まれた松田町寄(やどろき)地区。こののどかな山村には日本最大級のロウバイ園があります。平成17年に寄の中学生が植えた250本のロウバイが13年経った今や100倍の2万本の規模になりました。

Dsc03762 寄を見下ろす斜面にあるロウバイ園

 今年も年明け最初の花便りとして1月13日から2月12日までの1ヶ月間、「寄ロウバイまつり」が開催されてきましたが、寒波の影響か開花が遅れたため、期間を1週間延長して2月18日までとなりました。

Dsc03764 満開は続いています。

 今日17日、山歩きも兼ねてロウバイ園を訪ねました。ロウバイまつりが明日終わろうというのにロウバイは満開、見頃です。黄色いトンネルを歩いていると、甘い香りが辺りを包んでいました。お祭りは明日18日までですが、しばらくは楽しめるでしょう。

Dsc03765 甘い香りが漂います♪

 松田町では、先週末からもうひとつの早春の花祭り「まつだ桜まつり」がスタートしています。会場の西平畑公園の河津桜の満開はもう少し先のようですが、そちらも近いうちに訪れてみたいと思います。

2018年2月16日 (金)

何でも食べちゃうゴクゴクリン

 我が家で初の冬越しをしているアカアシリクガメのゴクリン。その愛称は、カメらしくない長く伸びた首が水を飲んでいるようにゴクゴク動いている正直キモい姿からなのですが、食欲もまた旺盛で、真冬だというのにヒーターを炊いた水槽の中でパクモリの日々が続いています。

Img_6872 もっぱら菜食のゴクリン

 本で調べたところ、アカアシリクガメは雑食で、自然界では草や果実の他、動物の死骸や昆虫など動物性の餌も食べるそうです。しかし、動物保護センターから身請けするとき、「大きくなる種なので、ゆっくり成長するよう低カロリーな菜食にした方が良い」とのアドバイスをもらったので、もっぱらレタスやキュウリ、プチトマトなどを与えてきました。夏はトマトやキュウリなどの夏野菜が中心でしたが、今は鍋物に入れる白菜を分けてあげています。

Img_7156 お花もよく食べます。

 野菜だけでなく、たまには他の物も食べたかろうと思って色々試しています。リクガメフートは言うに及ばず、キクや菜の花などの花やリンゴなど果物もよく食べます。

Img_7299 仲良く食事中の風景
 手に入りやすい冬の味覚のひとつがみかんです。酸味が強い柑橘類は、鳥は食べても獣で食べるのはサルくらいかと思っていましたが…

Dsc03657 みかんも食べました!
 なんと、みかんもゴクゴクいっちゃってます。天然児みたいに食べ過ぎて下痢しなければよいのですけど。

 外飼いのとき、こんな珍事がありました。猫の額の片隅でアゲハチョウの幼虫が雑草を食べて成長していました。大きくなって羽化する日を楽しみにしていたある日、数匹の幼虫が忽然と姿を消してしまいました。悲しむ私の視線の片隅に、なに食わぬ顔でゴクゴクやっているゴクリンがいました。私は彼が「黒」だと睨んでいますが、証拠不十分で闇に葬られた事件となっています。

 今後もゴクゴク食べて成長していくことでしょう。どこまで大きくなるか楽しみです。

2018年2月13日 (火)

山行 鍋割山稜の雪景 鍋割山稜その2

 鍋割山荘の裏手から続く鍋割山稜は完全に雪山の様相でしたが、降雪から既に10日が経過して、歩く人も多かったようでトレースはしっかりとついていました。

Dsc03614 鍋割山稜ニススメ

 山稜に踏み出して間もなく、左手に丹沢主稜線を望みました。その雪を頂いた山並みたるや、神奈川県の風景とは思えないものでした。

Dsc03615 塔ノ岳~蛭ヶ岳の主稜線

 すっかり葉を落とした山稜の名物ブナの大木。木々の間からは常に蛭ヶ岳など主稜線の山々が存在感をアピールしていました。

Dsc03620 ブナの大木(枝の間から蛭)

 ふと見返れば、歩いてきた稜線の先に富士山がぼんやりと浮かんでいました。

Dsc03622 山稜を振り返る

 たまにトレースを外れて雪のサクサク感を楽しみます。でも不意の踏み抜きにはご用心。足腰をやられますよ。

Dsc03618 我が足跡

 小丸尾根を下ります。小丸尾根の上部は陽当りも良く好展望地ですが、溶けた雪によって登山道は泥濘と化していました。靴底に泥が張り付いて高下駄を履いているようです。
Dsc03632 小丸尾根上部から大倉尾根、三ノ塔、大山

 尾根を下って樹林帯に入ると、雪が踏み固められた登山道はアイスバーン状になっていました。軽アイゼンを持参していたので着用すれば良かったのですが、物臭山笑は最後まで着用しないでヒヤヒヤ下降でした。
Dsc03642 アイスバーンの登山道

 時として雪は動物の痕跡を示してくれます。小丸尾根の中程で尾根を横切る大型動物の足跡を見つけました。足の形状からしてシカでは無いようです。ク、クマかな…

Dsc03639 大型動物の足跡

 更に下って雪が消えた頃、薄暗くなってきた樹林にはシカの群れが闊歩していました。

Dsc03647 さて、この中に何頭いるでしょう?

 突然下ってきたオッさんに最初は警戒していましたが、一定の距離をおいてお邪魔虫が消え去るのを待っているようでした。

Dsc03646 早う消えろ!

★コースタイム:4時間15分

表丹沢県民の森12:30→13:25後沢乗越→14:25鍋割山14:45→15:15小丸尾根分岐→16:45県民の森

2018年2月12日 (月)

山行 鍋割山の雪景 鍋割山稜その1

 1月下旬の降雪から既に10日以上経過していますが、見上げる丹沢の稜線には雪が残っています。2月9日(金)、空き時間を利用して鍋割山まで歩いてきました。どんな風景と出会えるのか楽しみです。

Dsc03581 二俣

 表丹沢県民の森をスロースタートしました。県民の森まで車で入れるお陰で、鍋割山方面へはかなり時間短縮になって、午後から稜線まで歩いても夕方まで下山できます。(個人差があると思いますが)実にありがたい登山口です。

 西山林道は一部凍結箇所があったものの、雪もなく、いつもと同じ冬の日溜まりハイクです。平日の午後ですから、自分以外に上がる人はなく、下ってくる人がポツポツ程度。静かな丹沢です。

Dsc03583 西山林道終点

Dsc03585 自然の芸術作品

 林道終点のミズヒ沢まで来ると、日陰にはコッテリ雪が残っていました。沢に架かる木橋は凍結していて要注意です。

Dsc03595 標高1千m付近(鍋割山頂を望む)

Dsc03599 山頂直下

 中間地点の後沢乗越を経て南稜を歩きますが、こちらは日当たりの良い道なので、ほとんど雪は残っていませんでしたが、標高が1千mを超えて山頂が近くなると登山道沿いにも積雪があって、凍結箇所もありました。下ってくる人は軽アイゼンを着用していましたが、南稜は急斜面なので無難な選択です。

Dsc03609 山頂は一面の雪でした。

Dsc03607 富士山も見えにくい

 県民の森から2時間で鍋割山山頂です。実は鍋焼きうどんを目当てに登ってきたのですが、既にこの日の営業は終了したとあっさり断られてしまいました。こんなこともあろうかと、パンを買ってきてよかった。鍋割山荘周辺は一面の雪原でしたが、日中気温が上昇したせいか、富士山や相模湾方面の景色はボンヤリ霞んでいました。

Dsc03602 小丸尾根と三ノ塔(遠景)

 時刻は15時前。時間的に山頂ピストンすべきなのでしょうが、雪に飾られた小丸がとても美しかったので、鍋割山稜を歩いて小丸尾根を下山することにしました。(つづく)

2018年2月 9日 (金)

2月3日 吾妻山の菜の花その6(天然児編)

 2月2日は天然児の通院日でした。冬の間、冬眠の小熊のようにヒーターを焚いた部屋でグダグダユーチューバーだった天然児。案の定、先生から「足首の関節が固くなってきている。ストレッチも大切だが、もっと歩かせないとダメ」とダメ出しをされてしまいました。う~む。大変だけど頑張って歩かせるぞ!

Dsc03545 進撃の天然児
 翌3日。節分だったので、天然児の好きな鬼の登場する豆まき行事はないかと検索しましたが、豆まきはあっても鬼の登場する豆まきは近隣では無いようです。こうなったら吾妻山しかない!とタブレットを餌に釣り出してみると、これが以外にも急階段を登らせることに成功しました。もう何年も山には登っていないので、以前のスポ根シゴキ山歩きを忘れてしまったのでしょうか?

Dsc03549_2 樹林のユーチューバー

 ところが歩くにつれて、昔の記憶が蘇ったのかゴネるようになってきました。遂にはベンチに腰掛けて山のユーチューバーと化してしまいました。これではいかん!お尻を叩いて山頂を目指します。

Dsc03555 天然児、菜の花を天覧

 何とか山頂に立つことができました。満開の菜の花を見て彼なりに感動があったようです。それにしても、町内在住とはいえ、天然児が吾妻山山頂に立つのは5、6年ぶりでしょうか?鼻垂れで嘔吐もしていましたが、落ち着いてくると山頂の賑わいに…

Dsc03560 ニンマリ♪

Dsc03570 まだまだイケまっせ!

 1月下旬の降雪のせいか、一時期元気のなかった菜の花ですが、ここへ来て勢いを取り戻したようです。まだまだ賑わう吾妻山でした。

2018年2月 6日 (火)

レッド・ブルームーン&シルバームーン・レッドムーン

 1月31日(水)、今年2回目の満月の夜に皆既月食が見られる珍しいタイミングがありました。皆既月食とは、即ち太陽sun-地球typhoon-月fullmoonが一直線上に並んだとき、太陽光線のうち青系の光線は地球の大気中に拡散されるため、赤系の光線が月を照らす天文現象で俗に「レッドムーン」などと呼ばれます。

 一方で、月に2回目の満月を俗に「ブルームーン」と呼ぶそうですが、そのブルームーンが皆既食のタイミングと重なって、赤く照らされることを「レッド・ブルームーン」と呼ぶそうです。もう何が何だか分かりませんね。I have a Red moon♪ I have a Blue moon♪ ウーン!Red・Blue moon!とでも表現しますか…

 さて、普段天体観測とは縁遠い山笑ですが、テレビやネットでも話題になっていますし、他にやることもなかったので、時間を追って観測してみることにしました。当初、天気が下り坂だったので危ぶまれましたが、駅から自宅まで歩いていくと満月がはっきり見えていました。

 月食の欠け始め(部分食)は20時48分でした。

Dsc03496 20時50分(部分食始め)

Dsc03497 21時10分

Dsc03501 21時30分

Dsc03508 21時50分(皆既食始め)

 21時51分、月が完全に地球の影に隠れる皆既食(レッドムーン)が始まります。ここから23時8分まで、1時間17分にわたって皆既食を観測できます。食の最大は22時29分だったそうです。

Dsc03521 22時40分(最大過ぎ)
 23時8分、皆既食は終わり、月は明るさを取り戻していきます。部分食が完全に終わるのは翌2月1日0時11分ですが、その前に雲がかかり始めてしまったので、その時点で観測終了としました。

Dsc03529 23時10分(再度の部分食始め)

 寒かったですが、存分に月食観測を楽しめました。

 余談ですが、今回「レッド・ブルームーン」が全国的に話題になりましたが、「シルバームーン・レッドムーン」を知っている人はちょっとマニアックでしょうか。アニメ超時空要塞「マクロス」の劇中、ヒロイン、リン・ミンメイ(飯島真理)が歌った挿入歌です。結構好きだったのでご紹介します。(YouTubeなどで聴いてみてください)

茜に染まるカフェテラス ターキッシュ珈琲の香りに乗って

タンゴのリズムが物憂げに 一人寂しくステップ踏めば

私の心に風が吹く このままあなたが来ないなら

今夜は誰かと踊ろかな シルバームーン・レッドムーン

冷たいあなたは上海ダンディ ジタンの煙が目にしみる♪

2018年2月 4日 (日)

山行 青春の峠、三猿、そして名爆 湘南アルプス縦走その3

 湘南平から西に下る尾根道を歩きます。ハイキングコースはすぐに北に向きを変えて平塚市万田地区に下っていきますが、尾根は更に西に延びているし、踏み跡もあるのでそのまま進みます。

Dsc03422 アオキなど低木が繁茂する道

 湘南平やその周辺の山は周囲を住宅地に囲まれているので、四方八方から非公式の小道が延びています。各集落の皆さん思い思いに私道を開拓してきたのでしょう。そんなひとつを歩いているのでしょう。クヌギなどの落葉樹林の明るい森ですが、所々笹やアオキが密生していて藪の中を歩くところもあります。

 そのうち小さな公園の裏手に下ってきました。赤坂第2遊園という表示がありましたが、どうやら大磯西小磯地区の奥の方へある住宅地の最上部に到達したようです。随分高台に住宅地があるものです。大磯も少し前までは随分高級なイメージがありましたから、こんな山の上まで宅地が切り開かれたんでしょう。

Img_7238 山中の静かな磯の池

 住宅地の中を一旦下って、少し平塚方面にいった山の中に小さな池があります。農業用の溜池、磯の池です。前回紹介した同じ町内の東の池ほどではありませんが、この磯の池も少年時代に糸を垂れた思い出の場所です。折からの寒さで池は全面結氷していましたが、その氷を割ってヘラブナを釣っている人が数人いました。「兄ちゃん、写真撮ってネットに出さないでくれよ!」突然釣り人の一人からそんな言が飛んできました。はい、はい。写真は出しませんけどね。釣り場を専有したいのか、自身が後ろめたいことをしているという自覚があるのか…真意ははかりかねますね。

Dsc03442 農道脇の石仏 Dsc03443 暴れん坊将軍の時代だ!

 更に丘陵地帯を北西方面に進んで平塚に入ります。山林と耕作地が広がるのどかな風景です。農道の脇には数多くの石仏や道祖神が点在していました。

Dsc03448 出縄の坂

 出縄という地区の峠を通過します。学生時代、平塚の高校にチャリで通っていた山笑。雨の日も風の日も。夏の炎天下、冬の厳寒期もチャリでこの峠を越えていったのです。ママチャリでこの急坂を越えることが大変なことですが、それが青春、若さでした。当時の私は、この峠の先に何を見たのでしょうか…今は長男がそんな年頃、少年よ大志を抱け!私はシャーボを贈ろう。

Dsc03464 ロウバイが咲いていました。

Dsc03450 キジもお散歩中

 吉沢集落に入って、県道大磯・相模原線を渡ったら再び山道に入り、鷹取山を越えて二宮に帰ります。その前に下吉沢集落で見た道祖神を紹介しておきましょう。

Dsc03458_2 阿修羅のような石仏 Dsc03461 碑面は読めませんが…

 これら二つの道祖神。そこに掘られていたのが…

Dsc03459 三猿だ! Dsc03462 こっちにも三猿

 日光東照宮で有名な三猿。こんな道祖神にも結構掘られているものです。他人の悪いことや自分にとって都合の悪いことは「見ざる、言わざる、聞かざる」という事勿れ主義の格言ですが、農家の人たちも毎日畑に向かう道すがらこの道祖神に手を合わせて心に言い聞かせたのでしょうか。我が国は将軍様(東照宮)から農民まで(道祖神)1億総事勿れ主義。かく申す、この私も磯の池の一件は「見ざる、言わざる、聞かざる」納得できねえ。

Dsc03465 湘南アルプスの山並みと湘南の海岸線

 さてさて、時間は15時を回って、天然児がデイから帰宅する時間まで1時間余りとなっていました。これから鷹取山山頂付近を越え、大磯の「山」地区を通過して二宮まで帰るんですから、早足…いや走って帰りましょう。下吉沢地区の松岩寺にも寄りたかったのですが、そんな時間はありません。お寺の裏手から山越えです。お寺の裏山には墓地やら耕作地が広がっていますが、江ノ島方面の海岸線と歩いてきた湘南アルプスの山並みがよく見えていました。桜の大木なんかもあったりして、春はお花見散策が楽しめそうです。

Dsc03469 丹沢とネギ!

 再び丘陵の稜線を歩いていきます。大磯や上平塚では、ネギを作っている農家が多いんですが、ネギいっぱいでした。あー腹減った!鍋食いてぇ~

Dsc03475 霧降の滝

 大磯鷹取山の裏手、宮下川の上流は別名霧降渓谷と呼ばれています。沢沿いの道を歩いて山を越えていくのですが、なかなか帰してくれない魅力がここにはあります。渓谷の取り付きにあるの霧降の滝です。落差12mの滝で、流れ落ちる飛沫が霧のように見えることからその名がついたそうです。折からの寒さで滝全体が結氷して美しい姿が見えました。ちなみに、霧降の滝は「平塚八景」にノミネートされています。

Dsc03479 いいね♪

 さあ、ここからはひたすら走って帰りましょう。久しぶりのオッさんトレイルランナー出現です。途中、良さそうな景色もありました。驚いて足元から飛び立つ山鳥もいました。1日のプレイが終わったゴルフ場の芝を慣らす人の姿もありました。一切脇目も振らずに銀河烈風バクシンガーです。帰宅はちょうどピッタリ16:30!我ながら驚く程の時間管理(って、最後走ったじゃん)。でも、道が空いていていつもより早帰りのデイの送迎車が家の前に。スイマセン。ゴメンナサイ。

★コースタイム:4時間30分

大磯駅12:00→12:15高来神社12:20→12:45高麗山→13:05湘南平13:35→14:10磯の池14:20→15:10吉沢集落→15:30霧降の滝→16:30自宅(二宮)

2018年2月 1日 (木)

山行 湘南随一の景勝地 湘南アルプス縦走その2

 高麗山を後にして湘南アルプスの平坦な稜線を歩きます。広々とした尾根上は山上公園の様相です。南面の照葉樹林、北面の落葉樹林の他にヤブツバキの木が目立ちました。花は既に色あせて萎れ気味ですが、メジロなどのかわいい野鳥が花から花へ忙しく飛び回っていました。

Dsc03394 大樹の根元に宿るヤブツバキ

 1等水準点と小さなお社が置かれているのは浅間山です。浅間神社というのは全国に数多くありますが、信州の浅間山を信仰しているわけではなく、富士山の山神様である浅間大神を信仰するものです。

Dsc03416 湘南随一の景勝地湘南平

 浅間山から湘南平との鞍部に下ると大磯駅方面に通じる登山道が出合います。鞍部から登り返すとすぐに広々とした湘南平(181m)です。山上は学校のグラウンドのような広場になっていて、千畳敷の別称があります。戦時中はここに高射砲陣地が置かれて帝都空襲に向かうB29の編隊を攻撃したそうです。学生の頃、行きつけだった平塚の模型屋のオヤジさんが「B29の編隊は高すぎて、高麗山の高射砲の弾が届かなかったよ」と悔しそうに話してくれたのを思い出しました。

Dsc03401 東 平塚市街と湘南の海岸線

 湘南平は湘南随一の景勝地です。展望台に上れば360度遮るものがありません。東に平塚市街を見下ろし、その先に湘南の海岸線が延びています。江ノ島や茅ヶ崎沖の烏帽子岩もはっきり確認できました。

Dsc03418 南 大磯の町と相模湾

 南側は山裾が大磯の海岸線近くまで延びていて、海岸線には名物の松並木が続いています。緑の先には相模湾が広がっています。この日は水平線に伊豆大島と利島が見えていました。海青く緑豊かな大磯町です。

Dsc03417 西 大磯-渋沢丘陵の先に富士と箱根

 西から北にかけては丹沢山地から相模湾に下る大磯-渋沢丘陵が広がっています。その先に箱根連山と表丹沢の山並み、そして雪を頂いた富士山も見えていました。雪山は歩いて楽しむも良し。眺めて楽しむもまた良し。

Dsc034052_3

 湘南平の展望台の中にあるレストランは、ちょっとおしゃれなメニューのランチを楽しむことができます。せっかくのなので食べていこうと思いましたが…カップリングばかりだったので、ロンリーのオッサンは遠慮しておきました。でも、自宅までは先が長いので、何か食べておきたいところです。!展望台の売店で磯辺餅を買って食べました。これはこれで美味なり。

 腹ごしらえしたら早々に出発しましょう。(つづく)

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