山行 石棚山稜は貸切で 檜洞丸・石棚山稜その1
5月20日(日)、何とかかみにゴマをすって半日の山行を認めてもらいました。今年も楽しみにしていた檜洞丸のツツジ見山行を実行するチャンス到来です。しかし、車は使うから貸さないという条件付き。半日では、公共交通機関で西丹沢往復は不可能です。何か良い手はないものか・・・はっちゃけた!
まだ夜も明けない午前3時。先ずはリュックを背負ってチャリで実家へ。今回は弟の車を拝借して西丹に向かう図々しい作戦です。5月の風が爽やかな朝のドライブ。県道76号のワインディングロードも快調。やっぱFR車は楽しいなぁ~♪1時間ほどで西丹沢ビジターセンターに到着しました。この駐車スペースは連日満車と聞いていましたが、早朝だったので何とか駐車スペースに入ることができました。
5時前に出発。次々とツツジ新道方面に県道を上がっていくハイカーを尻目に、先ずは来た道を下っていく山笑。今回は箒沢公園橋を起点に板小屋沢ルートを経て石棚山稜に上がり、南山稜から檜洞丸に向かいます。
橋を渡った大石キャンプ場のバンガロー脇を通過してしばらく進むと、このルートの代名詞ともいえる堰堤越えのハシゴ上りです。今年は槍・穂のハシゴを上ることがかなうでしょうか?
堰堤を越えてしばらくは板小屋沢に沿った道です。右手は沢に切れ落ちて、左手は岩壁。滑落、落石とどちらを向いても危険と隣り合わせです。苔むした岩壁からはマルバウツギの花が垂れ下がって、イワタバコの葉も見られました。
沢から離れると急に斜度がきつくなって標高を一気に上げていきます。最初のうちはモミの大木が目立っていましたが、標高が1千メートルを超えるとブナ林となりました。耳を傾けるとアオバト、ホトトギスが鳴いて、頭上ではアカゲラが忙しなく幹をつついていました。
ブナ林の中にポツポツと自生するヤマツツジの木が目に付くようになりました。檜洞丸の名物、五枚の葉を茂らせるゴヨウツツジ(シロヤシオ)やヤマツツジなどの類も多いようですが・・・
石棚山西稜ルートのクライマックスは、板小屋沢ノ頭、1210mピーク、ヤブ沢ノ頭と連続する小ピークのアップダウンで、かなりの体力の消耗を強いられます。ピークに立つ度に次のピークこそは石棚山と期待するのですが、裏切られて気持ちも凹みます。その都度、足元に咲くツルキンバイやクワガタソウなどの小さな花が癒してくれました。
所々南面が開けると箱根の山並みを正面に望むことができました。大涌谷は相変わらず噴煙を上げています。
箒沢公園橋を渡ってから2時間余りで石棚山稜に出合いました。登山口にあれだけ多くのクルマが止まっていて、多くのハイカーが入山しているはずなのに、ここまで誰一人見かけませんでした。この時期に檜洞丸を訪れる人の大半がシロヤシオの花がお目当てですから、ツツジの木が多いツツジ新道を歩くのが常道です。山頂付近でツツジは見ることが出来るでしょうから、先ずは静かな山歩きを堪能しようというのが山笑流です。
ブナの大木が林立する石棚山稜の稜線を貸切状態で歩いていきます♪ツツジの花は咲いているかな?(つづく)
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