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2018年6月28日 (木)

ウオノエ、タイノエ

 釣り上げたアジやタイの口から針を外していると、口内から不思議な顔が覗いていることがあります。白くフナムシの様で気持ちわるいけど、何故か可愛らしさを感じるその生物はなんでしょう?最初は魚に食べられたフナムシが口の中で頑張っていたのかと思っていましたが、何と魚に寄生しているウオノエという寄生虫なのだそうです。

Img_8302 1尾に2匹ずつ(大がメスで小がオス)

 ウオノエとは等脚目といって、見た目のとおり、陸上のワラジムシやフナムシ、深海の人気者ダイオウグソクムシの仲間に分類されています。漢字では「魚の餌」と表記されるそうですが、魚の餌だと思ったら大間違いです。幼生のうち海中を漂っているウオノエは、魚が餌とともに体内に取り込むと、口内やエラに寄生して魚の体液を吸って生きるそうです。寄生部位は口内、エラ、体側と様々ですが、その中でも口内に寄生するケースが多いようです。

 ウオノエのウオノエたらん生態を示すのが口内に寄生するケースです。口内に留まることに成功したウオノエは、魚の舌に食いついて舌を壊死させます。すると何と!ウオノエは壊死した舌に代わってそのポジションに寄生して、魚の体液を吸って暮らすのだそうです。タガメの様に捕えた魚の体液を吸い尽くしてしまうほどではありませんが、チビチビと栄養分をかすめ取って一生の居候になるというんですから、厭らしいやつですね。

 ウオノエは雌雄転換が可能で、最初に寄生した個体がメスとして5cmほどに成長すると、次に寄生する個体はオスになるんだそうです。ちなみにオスはメスの半分位の大きさです。こうして都合よく雌雄がそろったところで繁殖をしていくそうです。お魚たちもたまったものではありませんね。

 見た目といい、生体といい、キモいウオノエですが、ここまで知ってしまうと、食べた魚を介して、あるいは海で泳いでいる人の体内に寄生するのではないかと心配になってしまいますよね。でも大丈夫。人には寄生しないそうですよ。それどころか、このウオノエは食べてエビのように香ばしく、なかなか美味しいそうです。中でもタイの体内に宿るウオノエは、「タイノエ」と呼ばれて珍重する地域もあるそうです。親分格のダイオウグソクムシの味もエビ・カニなど甲殻類に似ているそうで、料理を提供するお店もあるくらいですからね。

 このまま人類が繁栄し続けると、先々地球上は食糧難になって、動植物や魚類だけでは不足してしまうそうです。その時になって人類の食料になることが予想されているのが、昆虫などいわゆる「ムシ」の類です。今回の釣りでも複数のウオノエを確認しましたが、残念ながら余りのキモさに生ゴミにして命を無駄にしてしまいました。しかし、来るべきその時に備えて次回は是非チャレンジしてみたいと考えています。

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