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2018年7月18日 (水)

山行 裸(山)を見て大満足 櫛形山その2

 コメツガやシラカバ、ダケカンバの原生林。それにカラマツの巨木が点在する櫛形山の山頂部に到達しました。先ずは最高所の奥仙重を目指します。鬱蒼とした針葉樹林。枝先には地衣植物のサルオガセが垂れ下がって深山の雰囲気満点です。サルオガセは地中に根をはらない着生植物で、木の枝から垂れ下がって空気中から水分を得て、光合成をして成長します。

Dsc05403 山頂部の原生林

Dsc05397 サルオガセ

 中尾根ルートではほとんど見なかったハイカーがこの辺りまで来ると多くなってきます。きっと池ノ茶屋林道登山口から奥仙重を越えて裸山方面に歩く人たちなのでしょう。ほこら小屋から30分ほどで櫛形山の最高所奥仙重(2052m)に到達しました。カラマツの大木に囲まれた薄暗い山頂ですが、東側は切り開かれていて富士山を望めるようになって・・・見えませんでした。奥の仙人が居そうで重たい森で奥仙重でしょうか。丸山林道や池ノ茶屋林道が稜線近くまで通じる以前は、大きな櫛形山のそのまた奥だったのでしょう。

Dsc05400 櫛形山山頂(奥仙重)
 櫛形山は、深田久弥の「日本百名山」にはエントリーしていませんが、深田クラブ認定「日本二百名山」、田中澄江の「新・花の百名山」にはエントリーされています。その魅力はこの奥仙重ではなく、裸山やアヤメ平など長大な稜線上にある花の群生地にあるのでしょう。思い出の奥仙重は早々に後にして裸山、アヤメ平方面に向かいます。

Dsc05463 裸山山頂部
Dsc05417_2 群生地から奥仙重を望む

 奥仙重から原生林の中を30分ほど歩いたところが裸山のアヤメの群生地です。ここまでほぼ水平移動で難なく来れました。群生地は鹿避けの柵が厳重に張られて、一部は裸地化していたり、雑草が伸びて見苦しい状況でした。ちょうど調査員の方が観察をしていたので話をいろいろ伺うことができましたが、一昔前、シカの食害で櫛形山のアヤメはほぼ全滅してしまったそうです。全滅直前のところで保護対策が間に合い、スローペースで植生が回復してきているそうです。(同じ県下で対策が間に合わなかったのが湯ノ沢峠だとか。参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-e1ce.html)シカの食害の原因ですが、人里を追われたシカがここまで上がってきたのだろうというのが私の推測ですが、観察員さんの話によると雪が減ったことによるものだそうです。シカは越冬するにあたって、ラッセルできないくらいの積雪のところには定住しないそうですが、近年雪が減って櫛形山の山頂部でシカが越冬するようになったことが原因だとか。ふむぅ・・・奥が深いです。

Dsc05415 アヤメの見頃は終わっていました。

Dsc05437 個体によってはまだ鮮やかなのもあり

 では、肝心のアヤメはといいますと、見頃は既に終わっていました。見頃のピークは7月初めだったとか。今年はどこでも、どんな花でも見頃が早かったですね。しかし、アヤメだけがこの山を飾っているわけではありません。「新・花の百名山」でも、この山の花としてあげられているのは、アヤメの他にテガタチドリとセンジュカンピがあります。その他、色々と咲いていましたよ♪

Dsc05451 クガイソウ

Dsc05421 テガタチドリ Dsc05429 キバナノヤマオダマキ

Dsc05438 マツムシソウ
Dsc05430 グンナイフウロ Dsc05447 コオニユリ
Dsc05435 タカネナデシコ

Dsc05432 トリアシショウマとキリンソウ

 その他、ミヤマキンポウゲ、コウリンカ、ミヤマシシウドなどの花も咲いていました。

Dsc05459 コヒョウモンモドキ

Dsc05455 クガイソウに集まる

 花から花へ小さな茶色い蝶々が飛び回っていました。観察員さんの話によれば、コヒョウモン(コヒョウモンモドキ)という山地に生息するヒョウモンチョウの仲間だそうで、今や山梨県でも生息するのは櫛形山など限られて、レッドデータブックに載ってしまったとのこと。残念なことです。

Dsc05445 北岳(右)と間ノ岳の日本一の稜線

 花を見ているだけでも飽きないのですが、とりあえず裸山(2003m)の山頂を踏んでおきましょう。お花畑のすぐ上が山頂です。雲間からは白根三山が間近に望めました。裸山の山頂は、本邦No.1の富士山とNo.2の北岳の山頂を線で結んだちょうど中間点に位置しています。振り返って富士山は・・・やっぱりダメでした。

 アヤメの見頃は過ぎていましたが、多種多彩に花々が飾る裸山は素敵なところでした。やはり前回、ババが元気なうちにここまで足を運ぶべきだとつくづく思いました。(つづく)

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