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2018年7月 7日 (土)

丹沢の夏の使者

 丹沢の稜線を紅白のヤマツツジが飾る頃、周辺のブナ林からミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ・・・不思議な鳴き声が聞こえてきます。この鳴き声の正体は、エゾハルゼミというセミです。エゾハルゼミの鳴き声は、丹沢に夏が到来したことを知る初夏の風物詩です。

 エゾハルゼミは体長3cmほどの小さなセミで、北海道から九州までほぼ全国的に分布していますが、やや涼しい環境を好むため、北海道以外では山地や高原に生息しています。そのため、一般的には馴染みの薄いセミです。羽化の時期が早いハルゼミの一種なので、丹沢周辺では5月中下旬から7月にかけて、標高1千m以上のブナ林などで鳴き声を聞くことができます。

Dsc05279 エゾハルゼミ

P1090379 丹沢主稜線にて

 最盛期には森全体がエゾハルゼミの鳴き声て溢れて、ときに耳を塞ぎたくなるほどの賑やかさです。姿かたちや活動時間帯もヒグラシに似て、日の出と共に一斉に鳴き始めます。また、平地のセミは人間など敵を警戒してか、鳴くときはじっとしていることが多いですが、このセミは枝先や幹を歩き回る姿をよく見かけます。早朝から山に入るとき、足元からこのセミが驚いて飛び立つことが多いのですが、夜は地上で過ごすのか、それともたまたま風が強い日で地上に降下していたのか

Dsc05303 エゾハルゼミの羽化

 先日、塔ノ岳の山頂近くでエゾハルゼミの羽化する場面に出会いました。羽化後の寿命は僅かに1週間。ちっぽけな虫の命ですが、真っ白の穢れのない姿には、どこか神々しさを感じました。

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