蓮池のほとりにて
ある朝のことでございます。山笑は蓮池のほとりを独り悶々と歩いておりました。池に咲く蓮の花は、みな玉のように真っ白で、その真ん中にある金色の惢(すい)からは、何ともいえない良い匂いが絶え間なく辺りに溢れております。
上野のお山はちょうど朝なのでございましょう。あ~暑い。仕事いきたくねえなぁ・・・
極楽やねぇ~
やがて山笑は池のほとりにたたずんで、水面を覆っているハスの葉の間から、ふと下の様子を覗いてみました。すると・・・
泥で淀んだ不忍池では、亡者ならぬカメさんたちが元気に泳ぎ回っておりました。
芥川龍之介の有名な「蜘蛛の糸」になぞらえてみました。それにしても朝だというのになんという暑さでしょう。
元気なのは水面を泳ぐカメさんとコイくらいです。地上に暮らす生き物は、鳥であろうと虫であろうと人であろうと、この暑さで息を潜めておりますよ。
「蜘蛛の糸」の物語のキーパーソンであるクモですら、日陰で体を休めておりました。それにしても、この暑さどうにかならんものかねぇ・・・
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